【ダレル・ホルツァー】ロングインタビュー

魂ってなに?

SJ
ダレルさんは、ソウルシフト・プロセス というワークショップで、主に魂のことを教えていらっしゃいますね。
私たちは、魂について知っているようで意外と知らないような気がします。
人間は生まれる前は魂だけの存在で、輪廻転生を繰り返しながら存在し続けるといいますが、この三次元に生まれ、肉体を持っているときでも魂は存在しているのでしょうか?
ダレル

この世に生まれ、肉体を持ってからも、魂は肉体以上の次元で存在し、生きています。
私たちは肉体を持っているときは、体の形も違いますし、また人格がそれぞれ違ったり、感情があったりしますが、魂はそういうすべての存在の中核にあるものです。

例えば、私たちが生きているときの姿形というのは、その中核が身にまとっているスーツみたいなものです。そして、毎回の人生のたびにその外側のスーツが変わっているわけです。
魂は肉体に入っているときは人間としての体験を積んでいますが、霊的な次元だけに存在しているときには、魔法のような無限の存在としての体験を積んでいます。

中間生(死んでから次に生まれるまでの間)において、魂は人間として生きたときの性格であるとか、痛み、体験などから解放された状態で存在しています。非常に明確な知恵と、大いなるひとつへの帰属意識の感覚を持ちながら存在しているのです。素に戻るような感覚といってもよいでしょう。

SJ
なぜ魂には人間としての体験が必要なのですか?
ダレル
人間としての体験が必要というわけではありませんが、人間としての体験を積むことを選択しています。
例えば、子供は遊び場に行く必要はないけれど、遊び場に行くことを選択するのと似ています。
肉体を持って体験するということは、スピリットの次元において、それぞれが融合して存在している状態とは、全く違う体験なのです。体の中に入っていないと体験出来ないことが、沢山あるのです。
SJ
魂とスピリットとは同じものなのでしょうか?どういう関係になっているのですか?
ダレル
私の考え方では、魂とは、人間として生まれて体験を積むために出てきている、その部分を指します。そして、スピリットというのは非常に美しくて、説明の出来ない、また魔法のようなエネルギーのことです。
肉体に入っていない時、魂はスピリットと一体になって、ひとつになっています。そうなると区別がなくなります。魂が肉体に入っているときに、魂がスピリットとまた結びついて、混ざり合う可能性は残っていますが、スピリットに戻って融合しているときとは違う方法を取ります。
SJ
そもそも人間は、一個人についてひとつの魂(ソウル)とは限らないのですか?
複数の魂が1人の人間の中にあったりするのですか?
ダレル
私はひとつだと思っています。ほとんどの場合ですが、魂というのは、一時に色んなあり方で存在できるものなのです。そこを理解することが大事です。魂は物理的な制限を受けているわけではありません。
でも人間として生きていくときに、肉体の中にひとつ以上の魂が入ってしまうと、あまりにも複雑になってしまいます。
SJ
魂の構造を知ることは、人間が生きている上で役に立つと思うのですが、魂のことを知ることで、人間としての肉体を持ったこの人生にどんなメリットがあるのでしょうか?
ダレル

まず、自分には過去生が何度もあって、未来生もたくさんあるのだ、ということを知ること自体が、大きな違いをもたらします。

また、本当の自分は、今現在持っている考えや肩書き、自分の置かれている状況以上の存在である、ということが解るわけです。そうすると、自分がこの世で果たそうと思ってきたもの、目指しているもの、それが今の現状よりもずっと大きなものなのだ、ということが解ります。

そして、自分以外の人も、すべての人が過去生の積み重ねと、今生で何か目的を持ってやってきている融合体、ミックスした状態の存在であるということが分かるわけです。
これらのことが解ると、どうして自分はこんな風に感じたり、こんな行動を取ったりするのか、に関するヒントが沢山得られます。

同時に転生し学び合うソウルファミリー

SJ
よく魂の説明をするときに「グループソウル」という言葉が出てきますね。魂が複数集まって、ひとつの塊というか、ある指向性をもったグループが出来てくるといいますが、それについて教えてください。
ダレル

「ソウルシフトプロセス」においては、そのグループソウルのことをソウルファミリーと呼んでいます。ソウルファミリーとは、同時期に魂としての生を始めた集団で、だいたい100〜300くらいの魂の集合です。まるでひとつの村、集落みたいな感じです。それがひとつの大きな家族のようになっているのです。

この家族メンバーが同時期に転生してくることによって、肉体に入った時に孤独を感じないようにしています。そして、それが魂の目的と重なっている時もあります。
例えばソウルファミリーが「リーダーシップの体験を全員でしてこよう」と決断したら、何度も転生を重ねることによって、色んな形のリーダーシップというのを体験するわけです。リーダーであることの体験とか、追随者であることの体験とか、役割を変えながらお互いを教え合います。

SJ
ソウルファミリーが、グループとしてひとつの目的、学びのテーマみたいなものを決めるということですが、それはどのようにして決まるのですか?
ダレル
集団での合意(決定)なのです。他の存在がやってきて、何か課題を与えるという形ではありません。また、私たちが普通決断を下していますよね、そのような決断の下し方でもありません。
たとえば、雨は、降ることを決めて降っているわけではありません。水分が集まって、ある一定の量を超えると落下しているわけです。
SJ
自分の魂とソウルファミリーとの関係ですが、とあるグループに所属している魂が、次の生ではそのグループではない、別のグループに所属することはありますか?
ダレル

ほとんどそういう風にはなっていません。魂としては、同じソウルファミリーの中でずっと転生を繰り返していくのが一番良いわけです。同じメンバーの中で何度も何度も転生を繰り返し、お互い何度も違う形で出会う事によって、愛とか信頼とか、両者の間の合意というものが出来あがります。その為の基礎作りをしているわけです。

特に、魂として生きはじめた最初の頃は、同じソウルファミリーの中で何度も生まれてくることが重要です。魂としてまだ若い頃の人生においては、色んなアンバランスなことをしてしまいます。ですから、また次に同じグループのところに来て、そのアンバランスを解消したいと思うわけです。

したがって、同じソウルファミリーの中で、まだ年齢が浅いもの同士で役割交代をしたりします。ただし、同じソウルファミリー以外との出会いが全くないか、というとそんなこともありません。

SJ
人生で色んなトラブルが起きたり、人間関係や、健康など様ざまな問題がおこったりしますが、グループとして同じような時期にそれぞれ出てきて、あるひとつのテーマを学びあっている状況を考えると、だいたい自分の近くにグループソウルの他の人間たちがいる、ということになりますか?
ダレル

大事な質問ですね。また、ここを理解するのがとても大切です。魂としての年齢がまだ若いときには、自分のソウルファミリーのメンバーに近くにいてもらう、という事がとても重要になります。肉親や友人などです。そうすると存在しやすいですし、またお互いに関係が持ちやすいですね。

しかし魂としての体験をたくさん積んでくると、もっと色んな事を魂として体験したくなってきます。魂として非常に進化した状態になってくると、今度は自分のソウルメンバーが自分の周りに全くいない、というような人生もありうるわけです。

何故かというと、魂としての究極のレッスンと究極の目標というのは、「すべての人を愛する」ということだからです。そして私たち全員が繋がっていて、肉体の中にスピリットが入っている状態を体験する、というのが究極の目的だからです。

魂が若い頃にはまだ赤ちゃんで、家の中に居なくてはいけないというのと似ていますね。そしてだんだん年齢を重ねてきて、体験も積んで、成熟して強くなってくると、一人でも家から離れて遠くに行くことが出来るわけです。そしてそのような場所でソウルファミリーのメンバーに会うととても心地よく感じます。

SJ
上手くいかない人間関係があった場合、同じソウルファミリーである可能性は高いですか?
ダレル

非常に高いですね。例えば、魂レベルでとても挑戦し甲斐のある、困難な課題に挑戦する時です。そういう時には、自分が簡単に縁の切れないような相手に、レッスン相手をしてもらいます。

非常に困難なレッスン、例えば殺すこととか殺されること、これはそういう困難な学びを一緒にしてくれる信頼できる相手が必要ですから、ソウルファミリーのメンバーである必要があります。

こういう風にいうとすごく変に聞こえるかもしれませんが、相手の魂を、自分の魂で信頼するということが必要になってきます。何を信頼するかというと、合意内容のことだけを相手がやってくれるだろうな、ということを信頼するわけです。合意内容以外の、とんでもない失態をしでかさないだろうな、という信頼です。

SJ
例えば、今生ではすごくいい人、聖人のような人をやったら、次の世ではどうしようもない悪人をやろう、ということもあるのですか?
ダレル

たぶんそんなことは無いでしょうね。聖人のようなすばらしい人に進化してしまうと、例えば、色んな嫌なことの犠牲者になるというのはどんなことか、という体験も積んできています。そして魂は、他の人が感じていることを、全部感じることができます。

相手が感じていることを自分も感じてしまうわけですから、相手が困難なこと、辛いと感じることは当然やりたくないわけです。そして、魂の進化において、相手の感じていることを感じるというのは、ものすごく大事なステップなのです。魂が若くないと悪役というのは出来ないのです。

6人のメンバーから構成されるスピリットチーム

SJ
人間の学びには限りが無いと思われますが、ソウルファミリーがありとあらゆるパターンを学びつくして、もういいかと解散してしまうようなことはあるのですか?
ダレル

魂の進化の最後の段階にきた魂がどうなるか、ということの答えになると思うのですが、魂の年齢が若い頃のソウルファミリーというのは、全員が何度も地球に戻ってきます。
ある瞬間を切り取ってみると、ソウルファミリーの一部は地球上に肉体を持ってきていて、一部はスピリットの次元にいるということになります。

そして成熟度がどんどん高まってくると、ソウルファミリーの中でも、ほとんど学ぶべきことは学び尽くしましたと、いう魂が出てきはじめ、同じソウルファミリーのメンバーとして存続し続けるのだけども、もう肉体を持って地球上には生まれてこない、ということも起こります。
そして、その肉体をもって出てこないメンバーは、次の段階に移行します。それは肉体をもって出てきているソウルファミリーのヘルパーになる、というチャレンジですね。

それは、私たちが守護天使と呼んでいるものです。私は彼らのことをスピリットチームと呼んでいます。つまりスピリットチームとは、同じソウルファミリーのメンバーだけれども、肉体をもった体験はもうしない、という人たちですね。

ですが、肉体をもって出てくるソウルファミリーのメンバーと同じく、スピリットチームも私たちとの間で合意があります。中間生のときにメンバーと合意を交わすのです。
スピリットチームのメンバーは6人いて、その6人の強い目的というのは、魔法のような別の次元にいながら、肉体をもって地球上にいる私たちを助けるというものです。

肉体をもって出てきている人は物質次元担当、みたいな感じでしょうか。肉体を持ち、しゃべり、物を書いたり、動いたりしています。例えば、私たちが全員宇宙人で、地球を探索にきているとして、6人が母船に残って、1人が地上に行って来い、と派遣されるわけです。

地上に派遣された人は、「すみません、方向指示お願いします」と母船に言います。
もう食べ物がないので物資の支給をお願いします、ここにいてすごく孤独なので愛を送ってください、足を挫いて怪我をしたので治すのを手伝ってください、とかね。

6人のチームはそれぞれ得意分野があって、それぞれ異なった事柄を担当しています。スピリットの次元にいるヘルパーとはどのような存在か、については色々な考え方がありますが、私はこういう考え方を取っておくと、実際助けを得るのにすごく有効で実用的だと思っています。

体験を書き換えるリヴィジョニング

SJ
ダレルさんがワークショップで教えている、重要なメソッドのひとつに「リヴィジョニング」というものがありますね。これについて詳しく教えてください。
ダレル

私たちのマインドはとても強力で、感覚とか、感情を作りあげることができます。例えば自分が心配している時というのは、自分でわかりますよね。またマインドは、自分にとってそれが真実だと思うものを記憶する、という能力を持っています。

ある記憶を思い出すということは、その時に感じた感覚とか感情をまた持ち出してくる、再体験するということです。例えば、今生あるいは過去生の魂が記憶している部分、それを表面意識に持ってくることができれば、その体験があたかも今、起きているかのような感覚とか感情を感じることができるわけです。

リヴィジョニングでは、単に思い出すだけでなくて、マインドの想像力というパワーを使って、新しいビジョンや新しいストーリーを頭の中で作りあげる、ということをします。

無制限の魔法のような魂のパワーを使って、実際の体験を変えることができるのです。記憶を変えてしまうわけですね。実際にネガティブな体験があったとして、その内容が何であれ、それがすごく美しいものだった、という風に記憶を書き換えてしまうのです。

それをやっていくと、面白いことに、自分の人生を変えるだけのパワーが本当に身に付いてくるのです。ネガティブな体験について、全く新しい記憶を自分の感覚として携えて生き始めると、人生とか世界に対する期待がそれまでと全く異なり、自分の身にこういうことが起こるだろう、という部分において、全く違う期待をするようになります。

例えば、愛された記憶の無い人は、愛されるというのはどんなことなのか想像もつかないわけですから、自分の信念に見合うような、全然愛してくれない人を引きつけてしまう、ということが起こります。

そのような場合は、愛を受け取る、ということを想像するために、例えば母性にあふれる美しい女性がやってきて自分を抱きしめてくれて、自分はそれを受け取っている、ということをビジョンとして、イメージとして想像するだけでいいのです。

そうすると、愛を受け取るというのはこういうことか、と感覚として感じられるわけです。そして感じることができる=そういうことが可能なのだ、とだんだんと信じられるようになっていきます。
受け取ることは頭の中でもう出来ているわけですから、そうするとそれが吸引力になり、愛が寄ってきます。磁力のように愛を引きつけるようになるのです。

スピリットガイド‘タリアナ’について

SJ
ダレルさんは、ソウルシフトプロセスのワークショップや個人セッションで、スピリットガイドの「タリアナ」と繋がっていらっしゃいますね。タリアナとはどういう存在ですか?
ダレル

私自身は幼少の頃から敏感で、クレアボヤント能力もありましたが、私の家族は見えないエナジーを理解する人たちではなかったので、色んな問題が生じました。
ですから、まずは自分自身の人生の問題を解決するためにこの道を学び始めたんです。

当時私は不幸せな結婚生活を送っていて、身体的にも大変つらい問題を抱えていました。その危機的状況にある時に、ある夢を見たんです。

夢の中で電話が鳴り、受話器を取ると「こんにちは、タリアナです」って相手が言いました。
その声はなんとなく聞き覚えがありました。「誰ですか?」と聞くと「私たちは色んな過去生で一緒にいました。今回あなたの仕事を手伝いたいと思います。」と言うのです。

とてもびっくりして、同時に少し居心地悪く感じました。こうしろああしろと言われるんじゃないかと言う抵抗を感じたんですね。でも、このタリアナと言うガイドは私に指図をしませんでした。ただ愛されていると言う感じ、あるいは自信を持たせてくれたのです。

夢の中で彼女は「私の名前を呼べばいつでもそのフィーリングを感じられるよ」と教えてくれました。翌朝目が覚めてから早速「タリアナ」と呼びかけると、本当に素敵な素晴らしいフィーリングがやって来ました。愛されて慰められている感じ、突然とても賢くて、そして優しい親がやって来たような感じです。

そして今まで思ってもみなかったような色んなアイデアとか可能性について教えてくれました。
それまでもタロットや占星術を通じてリーディングをやっていましたが、ストーリーの一部しか見えていない状態でした。このシンボルはどう言う意味なんだろう?この人の人生にどう関係しているんだろう? という風に考えなくてはならなかったんです。

しかし自分が信じられるこういったエネルギーと直接コミュニケーションができると、質問をしたらぱっと答えが返ってきます。彼女のおかげで私のものの感じ方がとても変わりました。
それまで勉強したことは、全部頭の中のことだったんです。でも「ただ愛されているような感じがする」、そういったエナジーに出会うことでもの凄く変わりました。言葉ではうまく説明できませんが、とにかくその体験は私の人生を変容させました。

タリアナは「そのような感覚は、地球上の誰もが経験すべき感覚で、それを感じるために来ているんだ」と言っています。タリアナと繋がって本当に良かったのは、私が全ての人に、ご自身のスピリットガイドと直接繋がる方法を教えられる、という点です。ですから、いちいち何かを訪ねるために私のところに来なくてもいいと言うことですね(笑)。私がワークショップで教えているのは、誰もが様々な新しいアイデアを貰えるように、自分自身でそこに繋がれるようにする方法でもあるのです。

★★★ タリアナからのメッセージ ★★★

人生は一人で奮闘(葛藤)するものではありません。
あなたたちは皆、魂であり、互いに愛し助け合うために、
宇宙の魂によって繋がっているのです。
最も悪い対立や紛争でも、魂たちは互いに理解しあい、
成長しようとします。
調和のとれた支援をしてくれる魂たちに手を延ばし、
新しい繋がりをつくり、新しい学びをするときです。
あなたがあるべき魂になれるように
手を貸してくれる魂たちを探してください。

by タリアナ