【デニース・レスカノ】インタビュー

【デニース・レスカノ インタビュー】
2010年10月に初来日し、「はじめてのサイキック能力開発ワークショップ」が大好評だったデニースさんにお話を伺いました。
スタッフ
デニースさんはサイキックやミディアムシップについて教えていらっしゃる傍ら、アメリカでは、NPOと様々な社会的な活動もなさっているようですね。
デニース

過去約5年間にわたり、自治体の医療や法律、警察などに関わる非営利団体とワークしてきています。たとえば身内を自殺などで突然亡くされた方々に対してカウンセリングを行う団体があるのですが、そのようなところで実際に亡くなった方とコミュニケーションをする、というのが私の役割です。
私が受け取るスピリットからの情報は死にまつわる、関係者があまり知らないような情報だったりします。それらは詳細にわたっていて具体的に証明できるようなものなので、私が実際に彼らの知っている人達とコミュニケーションしているのだ、という事が分かります。多くの場合、大切な人を突然亡くすというケースですので、そういう中で受け取る非常に個人的なメッセージの内容が、残された人の癒しになり、そしてそこから立ち直って前に進んでいく、というプロセスの助けになります。
実際にそれに関わるカウンセラーにも同席して頂いて、そのような情報を彼らとも共有し、それを後々使っていけるようにしています。

アルコール依存症や過食症のグループともワークしています。中毒(依存症)から回復していく12のステップがあるのですが、それをサポートしています。
私はミディアムでもありメディカルインテュイティブでもありますので、必要な情報を私が受け取り、もともとの原因は何なのか、どのようにすれば回復できるのか、という事に関わる必要な情報を提供しています。この様なグループでも、常にプロのカウンセラーが同席します。私がする事はこのカウンセリングの代わりになるわけではありませんが、私が受取った情報を彼らに提供する事によって、このヒーリングのプロセスが急速に先に進むと、カウンセラーの方々によく言われます。

スタッフ
日本でも、個人セッションをなさっていますが、メンタルヘルスの分野でトラブルを抱えているような方も参加できると考えてよいでしょうか?
デニース

自分が何らかの中毒(依存症)を持っていて、それに対して解決したい、または大切な方を亡くして非常に悲嘆にくれていて、そこから立ち直って前に進みたい、というのが目的であるのであれば、私が受取る情報というのはヒーリングのプロセスから見て非常に効果のあるものです。大切な方を急に亡くされた方というのは悲嘆にくれているだけではなく、多くの場合罪悪感を持ち、答えの見つからない問いを持っている場合があります。そういう方々に私が出来る事というのは、最後にしたくても出来なかった会話をそこでする手助けをし、そのスピリットからの個人的なメッセージを伝える事によって、心の中に平和をもたらし、空いてままになってしまっている心の穴を閉じてあげる、というようなことです。

メンタルヘルスの悩みをお持ちの方には、その悩みの原因になっている事を指摘させて頂く事ができます。そして、どのようなお医者さんと治療をしていったらいいかといった方向性を指し示す事ができます。そしてその専門医が良い診断が出来るように手助けをする事が出来ます。

スタッフ
初心者向けのサイキック能力開発ワークショップを行っていらっしゃいますが、デニースさんご自身は生まれた時からサイキックだったのですか?それとも訓練されたのでしょうか?
デニース
まず、私たちはみな、生まれつきサイキックの能力を持ち合わせていると私は思っています。より開いている人と、そうでない人がいるという事です。ただ、誰もがその生まれつき持っている能力を育てていくことができます。私自身の事を言えば、繊細さという点では、他の人よりはもともと繊細な所があったと思います。
スタッフ
参加者の能力を開発する為に誘導していくわけですが、そう言ったサイキックの能力が花開いて行く時に気をつけなければいけないポイントについて教えてください。
デニース
既に何らかのサイキック的な体験をしていて、あるいは興味を持っていて、その能力を伸ばしていきたいと思われる方はかなりいらっしゃいます。
サイキック能力を教えている方の中には、それが「どのようなものか」を教えることに留まり、それが実際に「どのように使われているのか」、「日常ではどのように現れるのか」、そしてそれを「どのように使っていったらよいのか」という事に関してあまり詳しく触れない方もいらっしゃいます。ですが私は、技術的にサイキック能力をどのように育てていくのか、より洗練させていくのか、という事だけではなくて、このスピリットの世界と私たちの物理的な世界がいかに交差しているかということや、それを正しく倫理的に使っていく事に関してもお伝えしています。そして、このサイキック能力を実際に使っていくにあたっての倫理観や、誠意を持って使っていくためには何が必要なのか、といったお話をしています。
スタッフ
サイキック能力者というのは他にも沢山先生がいらっしゃいますが、非常に社会的な所で地に足をつけて活動していらっしゃるのと、そのご自分の中のサイキックな能力を非常に自然にグラウンディングした形で使っていらっしゃるのがデニースさんの特徴じゃないかと思います。今回は初来日でしたが、日本で初めてのワークショップはどんな印象を受けましたか?
デニース
とても楽しかったです!私にとってはとても新鮮な経験でした。アメリカの生徒さんよりも日本の生徒さんの方が教え易かったですね。私が思うに、日本の方達は文化的によりオープンでそして受容性を持っているように見受けられます。そしてまた瞑想をするとか、静かにいる、受容的であるという事に関して、より慣れ親しんでいるというように見受けられました。
スタッフ
参加者はこの2日間で様ざまな能力に気がついたんじゃないかなと思うんですが、 例えばどんな能力に気づかれた方がいらっしゃいましたか?
デニース
ベーシック(レベル1)のクラスでは、能力を発見する事を目的としています。どのようなサイキック能力が彼らの中にあるのか、そしてよく使っているのか、という事がより明確に分かるようにガイドし、ワークショップのプログラムを構造立ててエクササイズをしています。そしてセミナーが終了する頃には、生徒さん達が自分はクレアボヤンス(霊視)をよく使っているとか、クレアオーディエンス(霊聴)のところをよく使っているとか、クレアセンティエンス(超感覚)のところをよく使っているとかが分かってきたりします。そしてまた、ワークショップの中ではそれらの能力をどの様に使っていくことが出来るのか、使用できるツールを(ベーシックなものですけれども)ガイドしています。
スタッフ
今回の参加者の方達から、次のレベルもやってほしいというリクエストを沢山頂きました。2011年2月の次回の来日時には、今回のベーシックをレベル1として、さらに2日間のレベル2を、そして将来的にはさらに2日間のレベル3を検討していますが、どのような内容になりますか?
デニース
まず、レベル1は発見のワークショップですね。レベル2はレベル1で発見した能力にフォーカスし、その側面を育てていくというものです。そしてツールとしては、タロットカードやペンジュラムを使っていくという所を探求していきます。今までやってこなかった情報の型、例えば自動書記というようなものに関しても学んでいきます。過去生をみるというような事もやります。今までやってきたスピリットの世界とのコミュニケーションをより深めるという事もしていきます。参加者同士でペアになってエクササイズをし合うという直接的な取り組みがほとんどの時間を占めると思います。
スタッフ
レベル1で発見した自分のサイキック能力が、レベル2では色んな手段を使いながら更に開発されるという風に考えてよろしいでしょうか?
デニース
その通りですが、それだけではありません。実際によく使っている能力、感覚を人は1つ2つ持っているわけですが、それを使っていくと、その人にとっては新しい、それ以外の感覚も使えるようになっていきます。レベル2では、今まで自分で気づいていなかった、使ってこなかった能力をより開いていく、ということにも挑戦します。
スピリットの世界とコミュニケーションできるようになるためには、微調整というか、かなり洗練されている状態が必要とされます。レベル1および2でサイキック能力を深めていき、レベル3では新しい才能、サイキック能力をより開発していきながら、スピリットの世界、スピリットガイドそして亡くなったスピリットと、実際に交信する方法についてお教えする予定です。

(インタビュー収録2010年10月)