【リサ・ロイヤル】サーシャからの最新チャネリング・メッセージ〜日本で今、ここに完全に存在する〜

「日本で今、ここに完全に存在する」悲劇の中での愛と怖れのレッスン
リサ・ロイヤル

以下は、1990年以来、チャネラー、著者、ワークショップ講師、スピリチュアル・コンサルタントとして日本を訪れつづけたリサ・ロイヤルによる、日本全国を揺るがせた未曾有の地震と津波の体験記です。この悲劇からいくつかの学びを得たリサは、同じような状況にある方の役に立てば、という思いでこの手記をつづりました。また、この手記は20年にわたってリサに愛と成長の機会を与えてくれた日本の生徒の友人やスピリチュアルな家族の皆さんへの感謝の印として捧げたものです。日本の方々はリサの人生における最大の教師です。

2011年3月11日金曜日の日本では、いつもの日常生活の風景が繰り広げられていた。私の友人であり通訳のサヤカは、午前11時半に私のマンションまで迎えに来てくれた。そこから二人はタクシーで竹芝港に行き、フェリーに二時間乗って、伊豆大島という活火山のある島に行くことになっていた。三原山と呼ばれるこの火山が最後に噴火したのは1980年代半ばのことだ。この時、島民全員が避難したが、以来、火山はおとなしくしている。ハワイのビッグアイランドと姉妹都市関係にある大島では、ハワイのカフナが儀式をする風景がよく見られる。ここはとても神聖な場所だ。

私たちは一年近くもこの週末のために準備をしてきた。日本で一年間にわたるチャネラー養成講座を教えている私は、年に3回、一回あたり4〜5週間にわたって日本に滞在する。日本ですでに20年以上も働いている私にとって、ここは第二の故郷だ。その日は、私とサヤカにとって「いつもと同じ」仕事の週末だった。私たち二人はリトリートの準備をするために、グループ全体が到着する前日に島に行きたいと申し出ていた。三原山のふもとでは、今回のクラスの卒業式セレモニーが行われる予定だった。

昼食を買ってフェリーに乗った私たちは、これから冒険に出るような気分でいた。5週間連続で働いた私にとって、これは最後の週末の仕事になる予定だった。その日は太陽が出ていて、ここ5週間の寒さに比べてめずらしく暖かい日だった。気分の高揚していた私たちは、2時間の航海の間、昼食を食べたりおしゃべりをしたりながら、クラスとのパワフルな週末を楽しみにしつつ、くつろいでいた。

大島の港に着くと、私たちは荷物を持って列に並び、フェリーを降りる準備をした。すると大きな波が何度か船体を揺らし、私たちはバランスを崩した。多分2時45分頃だった。波のいたずらにふらついた自分たちを笑っていた二人だったが、実はそれは、東北地方を襲ったマグニチュード9の地震の威力だったのだ。

フェリーを降りた私たちは、ちっぽけなホテルに向かうためにバスに乗った。三原山の近くの、海面よりかなり高い場所にあるホテルだ。バスに乗っている間は、サヤカの携帯電話に急に電波が入らなくなったこと以外は、何事もなかった。ホテルに着くと、年配の男性の一団がロビーでテレビを囲んでいた。地震が来て、東京のテレコムセンターのビルに火災が発生したという。これはよくあることなので、特に何も考えなかった。

日没までにだいぶ時間があったので、私たちは急いで部屋に荷物を置き、三原山に向かうためにタクシーを呼んだ。日曜の卒業セレモニーを行うための特別な場所を探す必要があったからだ。タクシーが到着し、私たちは20分間、上り坂をのぼったあとに登山口着いた。そこで運転手に待ってもらい、その場所を探すために二人で歩きはじめた。場所が見つかると、私たちは再び登山口に向かった。この頃から島中に津波警報のアナウンスが流れ始めた。ただちに海岸から離れ、警報が解除されるまでバスや船は動かないように、と呼びかけていた。私たちは高台にいたのが分かっていたので、特に心配しなかった。また、タクシーの運転手は、地震のときに津波警報が流れるのは当たり前なので心配する必要はないと言った。

ホテルに戻ってロビーにあるテレビを見ると、まだ東京の火災の様子が映っていた。私たちは夕食前にくつろぐためにそれぞれの部屋に戻った。ちょうどお茶を入れたところ、サヤカが慌てたようにノックして部屋に入り、そこにあるテレビをつけた。ここで私は初めて津波の映像を見た。仙台あたりの村が丸ごと津波に押し流されていた。それはとても現実とは思えない映像だった。そして管首相がテレビに映ってアナウンスをしたころ、余震に気づいた。余震はかなり強く、5分おきにやってきた。

その日の夜のことはぼんやりとしか覚えていない。私たちはテレビに釘付けだった。サヤカは重要な部分を私に通訳しなければならなかった。彼女は懸命に携帯で電話をしたりメールを送ったりしようとしていたが、上手くいかないようだった。夜の9時くらいになると、ようやくシンクロニシティ・ジャパンのスタッフと電話が通じた。全てのフェリーが運行停止になり、私たちは島に立ち往生することになったという連絡だった。それは、他の人々がここに来て卒業式に出られないことも意味した。実際、翌日の早朝便に乗船するために東京に前泊予定だった人々も、東京行きの電車で立ち往生していた。日本や海外の友人たちが心配していることは分かっていたので、ホテルのロビーで古いラップトップ・コンピュターを発見した私たちは、自分たちが無事であることをFacebook に書き込んだ。

残りの週末は、控えめに言っても非現実的だった。私の体験は直接、被災を経験した人々のそれとは比べ物にならない。東京にいつ帰れるか分からない、この完全に守られた小さな島での体験は、東北の悲惨な状況とはあまりにも違った。電話も通じず、バスも走っていないこの島に取り残された私たちは、「観光をする」する他にやることがなかった。それに気づいたときに奇妙な罪悪感が生まれた。日本国内でこんなにもたくさんの人が苦しんでいるのに、果たして楽しんでいいものだろうか?

翌日、私たちは(3月12日)に活火山である三原山に行くようにと呼ばれていることがはっきりした。何故行くのかは分からないが、とにかく山頂に登って火口を一周しなければならないようだった。長年、この仕事をしてきた私は、こういう「指示」には黙って耳を貸すべきだということを学んだ。私たちは三原山で翌日起きること心の準備をして床に着いた。しかし、度重なる余震や携帯電話の地震速報に起こされたり、夜中にテレビをつけたい衝動に駆られたりしたため、ほとんど眠れなかった。次の日、たっぷりと昼食を取った私たちは再びタクシーで三原山に向かった。

登山は決して楽でなく、全行程を歩ききる代わりにもっと楽なルートを選びたいと何度も思った。しかしいったん火山のエネルギーとつながると、引き返すことはほとんど不可能に思えた。火口周辺の距離の約3分の2まで歩いたところに来ると、そこに自分たち二人しかいないことに気づいた。目の前には荒涼とした風景が広がり、私たちは足下の火山から響いてくる余震を感じながら、火口から立ちのぼる蒸気を見つめた。簡単には忘れられない光景だ。

最後に、火口の頂上でチャネラー養成講座の生徒にみせるための短いビデオを撮影した。彼らがここに来られないこと、全員の安否が分からないことを思うと胸が張り裂けそうだった。私たちはしばらくそこで立ち止まり、サヤカに聞いてもらってサーシャ(私が1998年以来チャネリングしているプレアデス人の存在)をチャネリングすることにした。私は過去に何千回もしたように、自分を開いてサーシャの言葉が私のなかを通るままにした。しかしここで奇妙なことが起きた。「今はあなたと話せません。私は今、あなたの時空の連続体に入って救助に参加しています。」というメッセージを受け取ったのだ。これに加え、初めて感じるようなエネルギーを感じた。まるで送信をブロックするような周波数がある感じだった。それは強烈でも不快でもなかったが、ただ奇妙なエネルギーだった。私たちはこの不思議な状況を受け入れて山を降りはじめた。

少し遅くなるとタクシーの運転手に電話で告げたあと、私たちは急いで山を降りた。前日と同じように津波警報のアナウンスが流れたが、心は高揚していた。

そしてもう一度、自分にこう聞いた。「日本の他の場所でこんなにも辛い出来事や苦難が起きているのに、楽しんでいいものだろうか?」そんな疑問を持ちながらも、他に何もできないことは分かっていた。この島から出られない以上、不幸な気分になるか、ハートを開いて完全にここに存在し、その瞬間を楽しむしかなかった。ただそこに存在し、あるがままを受け入れなさいという教えを何度聞き(そして何度人に教えた)だろうか? そう思うと、どんな選択をすればいいかすぐに分かった(決して簡単ではなかったが)。私は目の前の現実に完全に身をゆだね、罪悪感を持たないようにし、火山での体験に心をひらいた。ハイキングが終わると、私たちはやるべきことを終えたような達成感を感じた。なぜこのような気持になったかは後で分かった。

その夜、翌朝からフェリーの運行が再開し、現行のスケジュールで乗るはずだった午後の便で帰れることが分かった。この週末はこのようなシンクロニシティにあふれていた。

次の朝、チェックアウトした私たちは、出航までかなり時間があることが分かり、この冬の中でも一番暖かい日だったので、庭に出て腰を降ろした。そして再びサーシャをチャネリングすることにし、もう一度つながろうと試みた。前日つながれなかったのがとても不思議な体験だったため、サーシャが何というか興味があったのだ。以下はサーシャとサヤカの会話の抜粋である。

サーシャ
こんにちは、サーシャです。
サヤカ
こんにちは。話ができて嬉しく思います。
サーシャ

今回は「電話」が通じましたね。実は、私はあなたのいる時空から話をしているわけではありません。不思議に聞こえるかもしれませんが、リサが昨日受け取った「私たちはあなたの時空の中にいる」というメッセージは事実でした。そして私たちは、この瞬間も、あなた方の「今」の中にいますが、このメッセージ自体は未来から発信しているものです。あなたと今、話をしている「私」の視点から見ると、危機はすでに過ぎ去っています。だから今日、こうしてつながることができたわけです。昨日は興味深い状況だったと言えます。というのは、火山(三原山)の頂上にいた時、ある意味、「送信を妨害する」要素がたくさんあったからです。リサが言ったようにこれはかなり珍しいことです。彼女の何十年ものチャネリング経験のなかでこんなことが起きたのは初めてです。

昨日つながることができなかったことの原因のひとつに、三原山の火山エネルギーが電磁的に非常に活発だったことがあります。また、火山と火山をつなぐエネルギーの回路というものもあります。火山というものは地震のエネルギーを調整することがあります。三原山は噴火をしておらず、今回の地震域に入っていませんが、それでも活発に動いています。爆発を起こすような活動ではありませんが、電磁場がとても強かったということです。

これは三原山の電磁場に限られたことではありませんでした。すべての火山が「圧力解放弁」の作用をしようと互いにつながりあっていたので、火山のエネルギーもかなり強くなっていたのです。大抵の場合、これ自体が私たちの交信を妨害することはありませんが、昨日は色々なことが同時に起き、人々の集合意識が途方もなく動揺していたので、さらにつながりにくかったのです。大勢の人々が恐怖を感じていると、つながりにくくなるということです。私たちは以前、2000年問題の例を挙げてこの話をしたことがあります。嵐の中で大声を出しても誰にも聞こえないということです。それも昨日のコミュニケーションが上手く行かなかったことの一因です。

タイミングという問題もありました。あなた方のマインドはコミュニケーションを望んでいましたが、より大きな視点から見て、昨日は特にメッセージを聞く必要なかったのです。リサが言ったように、あのとき私たちは文字通りあなた方の時空の中にいました。(そこは私たちにとって心地良い場所ではありませんが。)このとき私たちの宇宙船は姿を隠していました。何週間か過ぎて色々落ち着いてきたら、地震のときに、特に仙台付近や周辺の山々のあたりでUFOを見たという目撃談が出てくるかもしれません。私たちは人口の多い場所では特に宇宙船の姿を隠していますが、肉眼で見えなくても、敏感な人は私たちの存在を感じたことでしょう。

サヤカ
サーシャたちは仙台付近の地震のエネルギーに働きかけていたのですか?
サーシャ

ご存知のように私の専門分野は地震ではありませんが、私の乗っている宇宙船にはそういう仕事をしている存在たちもいます。以前言ったように、私たちは長い間、富士山のあたりにいました。富士山は火山エネルギーに関しては重要な場所です。また、必要に応じて他の場所にも行っていました。地震の一週間ほど前に、私たちはあの太平洋側の断層を感知し、他の多くの地震専門家と一緒にそのあたりの海の上空にいました。私の仕事は主に集合意識フィールドを観察しながら、できる形でそれを落ち着かせることです。感情エネルギー場が高まるとネガティブなことが起きる傾向があるからです。

地震の専門家らは蓄積しているに感じられたエネルギーを逃がそう(軽減しよう)としていました。ここで覚えておいてほしいのは、私たちプレアデス人や他の非人間的存在は、必ずしも、地震が実際にどこで起きるか察知できるわけではないということです。特定の場所で電磁場の急上昇を感じることはよくありますが、実際にその場所で地震が起きるわけではありません。より「進化した」存在である私たちならば地震を止められる、と思う人もいるでしょう。しかしこういったことは人々や地球や集合意識とも関係しているので、科学だけで測ってもそこまで正確ではありません。地震がどこで起きるか大体分かるときもありますが、それが必ずしも正しいわけではありません。今回、私たちのチームは震源地付近で電磁エネルギーの急激な上昇を感知し、そこで作業をしていました。

もちろん、このようなチームは地球上の他のプレートに対しても活動をしています。私たちのチームだけではありません。もうひとつ覚えておいて欲しいのは、私たちはモラル上、ある程度までしか影響を与えられないということです。不干渉の法則に縛られているからです。ですから皆さんからの直接の依頼がないと小規模の援助しかできません。残酷な話に聞こえるかもしれませんが、これは惑星間の関係において最も重要な教えのひとつです。私たちは古代にそうしたことをして悲惨な結果を招いたことがありますから。

サヤカ
あなた方はプレアデス人のチームなのですか?
サーシャ
色々な種族の混じったチームです。
サヤカ
コンタクトワークのときのチームのように、ということですか?
サーシャ

そうです。私たちは色んな種類の「帽子」をかぶるときがあると言えます。私はコンタクトワークが専門ですが、集合意識フィールドの専門家でもあります。地震の専門家がコンタクトワークに参加することもあります。あなた方二人はこの件に関してそれぞれの役割を知りたがっていますが、いわゆる「直線的」理由はありません。つまり「三原山に行って水晶を埋め込む」などという理由はないということです。色んなことが色んなレベルで起きていて、誰しも何らかの役目を担っています。分かりやすい役目の人もいればそうでもない人もいます。どの人の役割が優れている、というわけではありません。

ひとつは、二人はチャネラー養成講座の人々のエネルギーをここに運ぶ役割があったと言えます。ご存知のように、先週リサは東京の増上寺に足を運び、クラスの生徒に贈るブレスレットを祝福しました。この時、彼女は一人一人の生徒をイメージし、自分を開いて相手とつながりました。だからブレスレットにはクラスの人々のエネルギーが入っていました。大島に来たあなた方二人はグループ全体のエネルギーをここに運んだだめ、大きな意味ではグループ全員が来る必要はありませんでした。だからフェリーが港に着いた瞬間に地震が来たのです。二人がここにグループのエネルギーを運ぶことは必要でしたが、グループ自体が来る必要はなかったのです。いずれにせよ地震は起きることになっていましたから、二人はその前にここに着いておく必要があったのです。これは単なるシンクロニシティだったと言えます。

サヤカ
二人はちょうど間に合ったということですか。
サーシャ
二人がここに着いてすぐに地震が来たため、他の生徒は自宅や安全な場所にとどまるための時間ができました。多少混乱して不都合もあったことは分かりますが、大変な思いをしてここに来るよりはずっと良かったと思います。最終的にはフェリーも運行が中止されましたし。
サヤカ
地震の前にここに着いていたら、他の生徒さんは色々と不安を感じただろうということですか?
サーシャ
不安と心配で気が散ったことでしょう。そうしたエネルギーを火口に入れないことが大事でした。あなた方が火山に入れるエネルギーは他の火山にも伝わりますから。
サヤカ
日本中の火山、もしくは世界中の火山がお互いにつながっているということですか?
サーシャ

世界中の火山は互いにつながっています。もちろん日本の火山は距離的に近いため互いにつながっていますが、世界中の火山同士がつながり合っていると言えます。怖れを感じている人々のグループがここに来れば、そのエネルギーをみんなで火山に入れることになり、それはあまり役に立つとは言えません。

あなた方二人も確かにショックや恐怖を経験しましたが、昨日、火山を歩いた時はそういうエネルギーを感じていませんでした。二人で歓喜と幸福感と楽しさと冒険心を味わいました。そういうエネルギーこそ火口に必要だったのです。これが、二人が島に孤立し、あの状況から「排除」された理由のひとつです。そうすることで、そのエネルギーを保持して火山でワークができたのです。

興味深いことに、ここでは二つのことが同時に起きていました。まずは、二人がチャネラー養成講座の卒業式をサポートしたということと、それと同時に、地球のためのワークをしたということです。これは必ずしも意識的ではありませんが・・・つまり二人は火山に行ってオームを唱えたり瞑想したりする必要はなかったということです。多くの場合、エゴがそういう活動を通して何らかのワークをしようとする時は、エネルギーがあまりクリアに流れません。しかし、純粋な気持でエネルギーを楽しみ、ただ自分を開いていると、エネルギーがよく流れます。あのとき二人は開いた状態で火山に登っていたと言えます。

あなた方のハイヤーセルフと私(サーシャ)とチームのメンバーたちは、あなた方にエネルギーを送り、それが二人を通じて火口に入っていきました。ちなみに、あのとき世界中の火山にいた他の「ボランティア」の人々も同じことをしました。こうしてそのエネルギーは他の火山や火山のエネルギーシステムに移動していきました。こうした仕事をするとき、私たちはよく「地上のエージェント」を必要とします。これも二人がここに来た理由のひとつです。グループ全員で来ていたら、時間的な制約で火口まで登らなかったでしょう。私たちから見ると、すべては予定通りに、シンクロニシティのもとに進んで行ったと言えます。だから二人は登り終わったときに「仕事をやり遂げた」という達成感を感じたのです。確かにその通りでした!三原山から帰ってくるとこの島にいる必要もなくなり、興味深いことにフェリーも運行しはじめたのです。

サヤカ
ここに来て自分を開いてオープンになるだけで役に立ったということですか?
サーシャ
そうです。奉仕とはそれくらい単純なものでいいのです。もっと複雑であるべきだと考える人もいるようですが。山を登ったとき、ある場所を曲がるとエネルギーが変わったような気がしましたね?
サヤカ
はい。
サーシャ
グループと一緒だったら、二人はあそこまで高く登らなかったでしょう。エネルギーが変わったと感じたとき、あなた方は電磁的な意味での「Wi-Fi スポット」(無線LANスポット)に入り、そこで私たちのチームや火山のエネルギーとつながり始めたと言えます。私たちは、二人がちょうどその領域に入った頃からあなた方にエネルギーを送りはじめました。
サヤカ
富士山のような他の火山でも同じことが言えますか?
サーシャ
はい。しかし、三原山の場合は大勢の人が登りに来ていないため、よりエネルギーがよりピュアな状態にあります。もちろん富士山のエネルギーもパワフルですが、夏には大勢の人が登りに来て、その大量の思考形態がそれほどクリアでないエネルギーを生み出すことがあります。汚れているというわけではありませんが、ここに比べてクリアではないということです。
サヤカ
あの場所に行ったことで、やるべき仕事ができたということですか?
サーシャ
はい。また、一カ所にとどまって瞑想するよりも、火口の周りを歩くことの方が重要でした。体力的に苦しかったかもしれませんが「できる!」という私たちの励ましの声が聞こえたはずです。やり遂げたあとは満足感がありましたね。二人はそのときヒーリングも受けました。ああいう環境に身を置くと電磁体が浄化されます。二人には仕事柄、それが必要でした。二人ともクリーニングできたということです。
サヤカ
地震の何日か前に、茨城県沖でイルカが大量死し、またニュージーランドの地震の数日前も、同国沖でクジラが大量死しました。これは地震と関係がありますか?
サーシャ
ご存知のようにイルカやクジラは意識を持った存在です。地震が起きる前に彼らは私たちETと同じようなワークをしているようです。彼らの場合は水の中でワークをします。
サヤカ
しかしその結果、命を落としてしまいました。
サーシャ

はい、彼らはよく自らの命を犠牲にします。こういうワークをする時に必ずしも死に至る必要はありませんが、時々、特に大地震や蓄積した電磁エネルギーがある場合は、はねかえってきたエネルギーが彼らのソナー機能を損傷させます。(皆さんはこれをソナーと呼んでいますが、実際はずっと複雑なシステムです)。そして方向感覚が狂い、人間で言うと脳震とうのような状態になります。脳がダメージを受けるのです。彼らはそういうワークをしています。SFじみた話に聞こえるかもしれませんが、私たちの視点から振り返ってみると、こうしたワークの全てが地震のマグニチュードを軽減させたのです。

ニュージーランドでも同じことが起きました。人間も人間でない存在も、こうしたワークをすることで地震のマグニチュードを軽減させることができますが、毎回止められるわけではありません。蓄積しているエネルギーに気づき、なんとか圧を解放することができれば、少なくとも地震の規模を軽減させることはできます。さっきも言ったように、私たちETのチームはみなさんが直接助けを求めない限り、行動が制約されます。

サヤカ
イルカやクジラは必ずしも死ぬ必要はなかったのですか。
サーシャ

はい、必ずしも死ぬ必要はありません。負傷ですむときもあります。電磁エネルギーを逃がそうとしたとき、それが急激だったり、あまりにも大量のエネルギーが放出されたりすると、その時に体内のソナー機能が混乱します。爆発によって脳震とうが起きるようなものです。必ずしも死にませんが、残念ながら死に至るときもあります。しかし彼らにはその準備ができています。それが彼らの奉仕です。彼らは人間とは死生観が違います。

私はあなた方の時間からみて、「いつ」この話をしているのでしょう? 厳密な時間枠を指定することはできませんが、この出来事から何ヶ月か先の未来から話しかけています。そして私が今いる時間の流れから見ると、最悪の時期は乗り超えています。しかし、誰かが未来から話しかけてくるときは、必ずしもその未来が実際にあなた方の体験する未来になるわけではない、ということを覚えておいてください。今、私たちが話している未来から見ると、地震はまだ続くかもしれませんが、おそらくマグニチュード6を超えることはないでしょう。マグニチュード4や5と言えます。

サヤカ
それは余震ということですか?
サーシャ
もちろん震源地からの余震もありますが、大きな地震は弱くなっている他の箇所を刺激します。地震にはだいたい二種類あり、ひとつは解放される必要のある電磁的な蓄積エネルギー、そしてもうひとつは前者への反応として起きる地震、これは弱い箇所で起きます。私たちから見ると、これからもマグニチュード9ほどではありませんが、いくつかの大きな地震があるでしょう。しかし心配するようなものではありません。たしかに居心地悪いし、怖いと感じるときもあるかもしれませんが。繰り返しますが、私たちは未来について語ることにためらいを感じます。それは、私たちが今いる時間軸が必ずしも皆さんが体験する未来になるとは言えないからです。
サヤカ
福島の原発の状況が気になりますが、これについてサーシャは何か手伝っているのですか? 何をどう聞いていいか分からないのですが・・・
サーシャ

何を聞けばいいか分からないのは、何が起きたかあなた自身がまだ把握してないからです。そちらの時間軸ではまだ2日前のことですからね。あなたの世界の専門家も何が起きたかまだよく分かっていない状況です。すでに放射能漏れが起きているようですが、私のいる未来の時間軸から見ると、チェルノブイリ級の大災害にはなっていません。しかし、それでも慎重になる必要はあります。私のいるチームはそれに関わっていませんが、放射能に関わる存在は他にいます。特に肉体を持たない存在がそれを専門としています。彼らは物質世界でいうところの「放射能」を変換することができるからです。彼らにとって放射能は電磁エネルギーに過ぎず、その周波数を変える手伝いができます。彼らはすでにそれに取り組んでいます。あなたが今いる時間軸では、この問題はまだ解決していませんが。

東京にいるあなた方の側からできることはあまりありませんが、一番良くないのは、それについて心配しすることです。あなたにできることがあるとしたら、それは怖がってパニックになっている人を落ち着かせることです。

サヤカ
今回の地震は、私たちの選択した現実だと言えますか?
サーシャ
これは日本でおきた出来事ですが、実は世界規模の出来事だと言えます。ニュージーランドの地震と今回の日本の地震は関係しています。あなた方はいまや、マヤ研究家であるカール・コールマンの言うところの「第9の波」と一体意識 (Unity Consciousness) の時期に入りました。この時期に入ると、みなさんが率先して一体意識になろうとするまでは、一体意識にならざるを得ないような出来事が起きるかもしれません。
サヤカ
確かにこの出来事は、日本で一体意識を目覚めさせつつある気がします。
サーシャ

そうです。そしてエジプトや今、リビアで起きていることも、一見、二極性を生み出しているように見えますが、二極性の意識フィールドより強い一体意識のフィールドを生み出しています。奇妙な話に聞こえるかもしれませんが、時には一体性を生み出すために二極性が必要なのです。深い二極性はしばしば統合の前兆となります。しかし、本当の変化は、そういったフィールドをつくり出すためにネガティブな出来事を必要としなくなったときに起きます。

こういった出来事をトレーニングと思って下さい。あなた方は今、これらの出来事を通して一体意識とはどんなものか経験しています。そうすれば、一体意識にならざるを得ないような出来事をつくりださなくても、自然に一体意識になれるようになるでしょう。

そういう意味では日本の人々は奉仕をしていると思います。ニュージーランドの人々も、ハイチの人々も、エジプトの人々も、全員がそうです。彼らは自然に一体意識が生み出せるようになれるように、人類の集合意識のトレーニングをするための機会を与えてくれました。これは大きな奉仕です。

東京に戻ったら、あなたとリサはなるべく自分の中心にいるようにして、バランスをとってください。エネルギーが以前と違うかもしれません。少し慌てふためいている感じになっていて、意識が集中しにくいかもしれません。そうなったとしても心配しないでください。余震はまだ来ますが、自分の中心にいて心配しないように。

サヤカ
友人や家族が慌てているときは、相手が落ち着けるように手を貸すことは大事ですか?
サーシャ

はい。今しか存在しない、という概念を教えるのはなかなか難しいことですが、ぜひ手を貸してあげてください。リサは地震のあった日の夜に夢を見たと言っていましたね。夢のなかで、彼女はクラスの生徒たちに「流れに従うしかない」というメッセージを伝えていたそうです。流れに逆らうともっと苦しくなります。私たちは今、同じメッセージをあなた方に伝えたいと思います。この考えを受け入れたくない人々がいるのは分かります。人間のエゴは、流れに従うということは「地震を受け入れる」または「地震を肯定する」ことだと解釈しがちですが、それは決して違います!流れに従うということは、今この瞬間に起きていること以外には何もない、と気づくことです。今という瞬間を変えることはできません。変えようとすると今を否定することになります。あなたは今ここに完全に存在するか、存在しないかどちらかです。今ここにいないと感情がアンバランスになります。それが仏教で言うところの苦しみです。今、この瞬間に起きていることと共にいなければ、あなたは苦しみます。そして「こんな状況じゃなかったらいいのに」と思いながら過ごしたり、過去から抜けられなくなったりします。

ぜひ、色々と創意工夫をして、今の考えを周りの人々とシェアしてください。(余震でしばらく中断)まだ余震が続いていますね。実際に感じられるか分かりませんが、私たちは電磁的な余震を感じています。

サヤカ
ありがとうございます。
サーシャ
どういたしまして。どうか日本の家族のみなさんーー私たちを知っている友人や生徒の方はもちろん、実際にお会いしたことのない日本の家族のみなさんに私たちの愛を送り、よろしくお伝えください。たくさんの愛を送ります。 サーシャ

その日の午後、私たちは東京に向かうフェリーに乗った。サーシャの言う通り、東京のエネルギーは少し慌てふためいて、多くの人が食料や水を買い占めていた。英語放送のテレビが見られるようになった今、私もテレビを見ずにはいられなくなり、そのせいでさらに悲しくなり、心が痛んだ。やがて、私は泣いてしまうためにテレビが見られなくなった。東京に戻ってアメリカに出発するまでの2〜3日はかなり強い余震が続き、一度はマンションの強化された一隅に隠れたほどだった。島にいた時の魔法のような空気は薄れ、現代日本の生活の現実が戻ってきた。しかしそれでも私は何ヶ月か後に日本に戻ろうと思う。そして再び大島に行き、できなかった卒業セレモニーを行うことになるだろう。

アメリカに発つまでの何日かの間、私は三原山で学んだレッスンを復習した。大地が揺れたり、放射能に関する新たな怖しいニュースが流れたりするたびに、私は普通に呼吸し、恐怖という初期設定に戻らないように努力した。人は怖れていると今を生きられない。恐怖に陥ると身動きが取れなくなる。怖れているときは、物事がはっきりと見えず、自分を含めて誰の役にも立てない。そして自分の力を失って外にある何かにしがみつきたくなるが、それは幻想だ。恐怖はありもしないシナリオを生み出し、それに反応するように私たちをうながすが、そうすると今、この瞬間の真実からどんどん離れていく。

仙台近辺の被災者を報じたニュースを見たが、私が何よりも驚いたのが恐怖の不在だ。悲劇は私たちを今この瞬間に釘付けにする。彼らは「こうなったどうしよう」ということは心配していなかった。彼らは人生で最悪のときに完全に「今ここ」を生きていた。他に選択肢がないからだ。ほとんどの人は他人を助けることに専念していた。ヤクザでさえもそうだ!悲劇の最中には何が一番大事かが明らかになる。そして日本人は一体性という理念を生きることに長けている。特にここ一番だという時には。

私が大島で学んだもうひとつのレッスンは二極性に関するものだ。大抵の人は「一体性」という言葉の意味を理解したつもりでいる。だが、一体性とはみんながただ愛し合う水瓶座的なユートピアのことではない。
最も深遠な真理はしばしば矛盾をはらむ。二極性と一体性は同時に存在することができるだろうか?
できる!
深い二極性から、ニューエイジのビジョンをはるかに超えた大いなる一体性に至ることはできるのだろうか?
もちろんできる!
この体験は、私がチャネラーになったばかりの1985年に初めてしたチャネリングの内容を思い出させた。それは、私たち人間が体験する唯一の真の二極性とは、愛か恐怖かということだ。こういった悲劇が起きるとこれらの極性が強調され、どちらかを選ばざるを得なくなる。恐怖を認めたうえでそれでも愛を選択することができれば、自分のなかで二極性が統合できるかもしれない。

恐怖には一種の魅力がある。自分が恐怖の中にいると分かっていても、そのブラックホールの中に吸い込まれるのは簡単だ。私たちのエゴは、私たちが恐怖から行動しているときに、そうではないと巧妙に私たちを騙す。たとえば、アメリカに有害な放射能が来る心配がないときに、アメリカ国民がヨウ素剤を買い占めているのを見るのは本当につらかった。本来なら日本で直接、放射能被害を受けている人を助けるべきなのに。私たちは人間であり、恐怖を持つことは人間として自然なことだ。しかし人類の進化は、暗い場所から恐怖に反応する代わりに、意識的に恐怖に対応して、もはや恐怖に誘惑されないような場所から自分の恐怖を所有できるかどうかにかかっているのかもしれない。

では何故、こうしたレッスン(学び)が日本から発信されているのだろう?
この質問にちゃんと答えられる人は誰もいないだろう。しかし、私がチャネリングする存在たちは20年にもわたり、日本人はこの地球上で重要な役目を担っていると言いつづけてきた。その役目とは二極性の統合と一体意識を教えることだ。日本の人々はこういった形で地球に奉仕するための生まれつきの特質を備えている。

恐怖と悲劇の最中にありながら、日本の人々は地球上のどんな民族とも違う霊性を持っている。彼らは悲劇の最中にも品格を持って生きている。彼らの集合意識は一体意識という概念を完全に体現している。それは努力によるものではなく、もっと本質的なところから来るものだ。だからこそ、彼らは今、恐怖を乗り越えていたわり合うという生き方を見せてくれているもかのしれない。そしてそろそろ私たちは彼らに注意を向け、創造界が私たちに教えようとしているこのレッスンをすすんで、謙虚な気持で、敬いを持って学ぶときかもしれない。

日本は「裕福」な国とされていますが、それでも今回の災害は何十億ドルにものぼり、今まで地球で起きたどんな悲劇よりも広範囲にわたるものです。日本の東北地方の被災者(ほとんどが高齢者)は今も暖房のない避難所で暮らし、食料もほとんどありません。どうしても助けが必要です。救援活動に寄付されたい方は、以下のアメリカ赤十字のホームページをご覧ください。

https://american.redcross.org/site/Donation2?idb=0&5052.donation=form1&df_id=5052
また、90999にREDCROSS と入力すれば自動的に日本赤十字に10ドル寄付することができ、そのお金は仙台付近の避難所に直接、送られることになります。