ウェイン・トッピング博士インタビュー「ウェルネス・キネシオロジーの認定コースがスタート!」

コースでは、感情解放のための簡単で効果的なテクニックが身につき、卒業すると、1対1の個人セッションを行うことができます。これまで23カ国で教え、世界を代表するトレーナーであるウェイン博士へのインタビューでは、驚きの話がたくさん飛び出しました。

「感情」をメディカルな分野で扱うキネシオロジー

■まず初めに、ウェインさんが指導されている「キネシオロジー」とは、どういった場面で役に立つのでしょうか?

ウェイン:私が教えているエナジー・キネシオロジーの領域では、「感情と身体の関係」にフォーカスをあてています。私たち人間は、身体が病気になってからネガティブに感じるのではなく、ネガティブな感情を長期的に抱え込むことにより、身体の免疫力を低下させ、病気や不調を作り出します。 しかし、現代医療では、感情に対処するのは精神科医やカウンセラーの仕事として、心と身体を切り離して別々に治療しますよね。癌などの免疫力の低下した患者に行われることは、さらに身体に負担のかかる化学療法や放射線治療など。それ自体にももちろん効果がありますが、私たちが本来持っている自然治癒力や、免疫系システムの潜在力は、実はすごいんですよ。

ウェルネス・キネシオロジーの画期的な点は、そのパワーを抑えこんでしまう「感情的ストレス」を取り除くことによって、健康を取り戻すという点です。つまり、心のケアと身体のケアを、同時にバランス良く、双方向的に行えるわけなんです。

■なるほど。確かに私たちの心と身体は、切り離しえないパートナーですね。では具体的には、キネシオロジーではどういう手法を取るのですか?

ウェイン:キネシオロジーは、身体の反応を通してその背後にある感情にアクセスする最も早い方法と言えます。セッションでは、まず筋反射テストをします。私たちが何かを考え、感じるときは、筋肉も反応を起こすからです。

筋反射テストによって、何がきっかけでバランスを崩したのか、どこにアンバランスな部分があるのかを素早く見てとることができます。それに対して指を簡単に触れるタッピング、言葉を使ったステートメントなどの形でセラピーを行います。そして、セッション後に実際に効果が得られたかどうかまで、筋反射テストで確認できるので、正確にセラピーを進めることが可能なのです。

■すごいですね。言葉を話さなくても、筋肉の反応だけで何が起こっているのかわかってしまうとは。探偵のようです。

ウェイン:そうですね、起こっている事実だけではなく、考え方や行動パターンまで分かることもあります。例えば自己破壊的な行動を取りがちな人や、薬物やアルコール依存症にかかっている人の場合、筋反射テストで「あなたは幸せな人生を生きたいですか」と聞くと「ノー」という反応を示し、「不幸でいたいですか」と聞くと、「イエス」の反応を見せます。本人は気づいていないのですが、身体は信じていることをそのまま反応として見せてくれるのです。

「不幸でいたい」という状態のクライアントは、自分を責めたり、頭の中で批判的・否定的な話しかけを絶えず自分にしていますが、その原因を筋反射テストで突き止めます。セッションではそうしたクライアントの筋肉の反応を修正し、元となっている深い感情部分へと働きかけていきます。

キネシオロジーでは、筋反射テストを通して非常に短時間で、問題は何か、原因は何か、それを修正した後にどんな結果が得られたのかを全部知ることができるのです。

簡単かつ即効性があり、効果が持続するセラピー

■ウェインさんは世界的なトレーナーとして世界23カ国で教えていらっしゃるそうですが、そもそもキネシオロジーに導かれたきっかけは何だったのでしょう?

ウェイン:私が初めてタッチ・フォー・ヘルスのワークショップに行ったときに右肩が左肩よりも上がっているということで、テストをしてもらい、修正してもらいました。真っ直ぐにバランスを取ってもらったんです。同じ状態を6カ月後まで維持することができました。その時タッチ・フォー・ヘルスが本当に大切なアプローチだと感じたのがキネシオロジーを学んでいくきっかけとなりました。自分で研究を進めるうち、やり方によっては、1回のセッションで、半永久的に問題が修正されることも多々あることが分かりました。

■簡単なだけでなく、効果が長く続くというのも良いですね。キネシオロジーを体験して「これはすごい!」と思ったエピソードを教えてください。

ウェイン:以前私が食事をしていたときのことです。突然大腸周辺に痛みが走ったのです。口にした何かがアレルギー症状を起こしたのだと思い、料理に入っていた食べ物一つひとつ、レタス、トマト、ニンジンなどの食材を持って筋反射テストしてみました。するとすぐにニンジンが問題だったと分かりました。

■アレルギーの原因を即座に特定することもできるのですか?

ウェイン:とても簡単な方法で分かるんですよ。その後家に帰り本を調べると、ニンジンにアレルギーを示すときは、ある関節の筋肉のバランスが崩れていると書いてありました。その関節の筋肉に意識を向けて確認して、キネシオロジーのエクササイズを30秒やってみたら、症状がすっかり消えてしまいました。筋反射テストなしには、問題のある候補の食物を特定し、身体の筋肉のどこがバランスを崩しているかを特定することは難しかったと思います。

というのも、通常アレルギーの原因の特定には医療研究機関での検査のプロセスを要するからです。私が仮にその症状でお医者さんのところに行ったとしても、何にアレルギー反応を起こしたのかというのは分かり得ないと思いますし、処方のしようがなかったと思います。シンプルなテクニックで健康をサポートできるということが、キネシオロジーのすばらしい点であり、未来の代替医療としての役割を持つものだと思っています。

■これまで数かずの方がウェインさんのワークショップやセッションをきっかけに人生が変わる経験をなさったそうですね。ウェインさんの印象に残っているエピソードについて教えていただけますか?

ウェイン:以前、上院議員にも二度当選したことがある西ヴァージニア州知事が私のセッションに来てくれたことがあります。彼女は水に対するひどい恐怖症を持っていました。

子どもの頃に通っていた橋が壊れ100人ぐらいの方が亡くなったというのを体験し、それがトラウマとなり、25歳くらいのときにも溺れかかったり、私の元へ来たときには水に対する抵抗・恐怖でいっぱいでした。

そこで私は彼女にキネシオロジーのワークをやりました。たったの6分間のワークです。すると、彼女はこの簡単なワークで長年の水の恐怖を乗り越えてしまいました。もともと泳げない人なのに、6分間のワークの後はラフティングに行ったり、水の中にどんどん入っていけるようになりました。

このように、キネシオロジーは長年抱えているトラウマにも即効性があるんです。

■ストレス社会と言われる近年では、感情ストレスに対応する具体的なスキルを身に付けることは、自分にも他人にも役に立ちますね。

ウェイン:まさにそうなんです。欧米の人々も感情的なストレスをたくさん持っているのですが、多くの人は薬を使うことには抵抗を持っています。アメリカではソーシャルワーカー、社会福祉関係の人たちの燃え尽き症候群も問題になっていますし、学校の先生たちもたくさんのストレスを抱えています。教えることには情熱を持ちながら、ストレスに対応するようなシンプルなテクニックがないために辞めてしまう人もいるわけです。日本でも、仕事は好きだけれど、ストレスに対処するのに難しいと感じている人が多くいると聞いています。

もしキネシオロジーがもっと多くの方に知ってもらえたら、仕事を辞めずに続けたり、あるいは自殺だって予防する役割を果たすと思うのです。私はストレスを持つ人々にキネシオロジーのスキルを教え、自分でストレスをリリースする方向へとコースを通して導いていきます。キネシオロジーを学ぶと、ストレスを解放するために人に頼る必要がなくなるからです。

感情・身体構造・栄養学から成る認定コース

■日本では、今年からプラクティショナーコースが始まり、マスタープラクティショナーコースへと続いていきますね。このコースについて教えてください。

ウェイン:この認定コースでは、ウェルネス・キネシオロジーの3大要素「感情」「身体構造」「栄養学」をバランス良く学んでいきます。まずプラクティショナーには、基礎となる「感情」へのアプローチを体系的に学べる、ストレス・リリースコースのレベル1〜4と、実践編である「逆境の克服」コースが含まれています。

感情と関連した身体のあらゆる組織、経絡や神経反射ポイントというものを使って、楽しみながらテクニックを習得していきます。自分以外の誰かにセラピーを行う練習もします。練習さえ積めば、どんな人でも自信を持って人にセッションすることができるようになります。この点は、日本の方々の習得速度にいつも驚かされますね。

コースを卒業すれば、その内容を1対1の個人セッションとして提供することが可能になります。

■認定コースを受講される方は、どんな方が多いのでしょう。

ウェイン:看護師や鍼灸師、西洋医学のお医者さん、心理学者、精神科医、学校の先生などが多いです。ありとあらゆる職業の方が私のもとを訪れますが、中でも印象的だったのが、警察官の方で「常にストレスにさらされている」という悩みを、キネシオロジーによって克服された方の例でしたね。

私が行っているコースは、まずは自分のストレスを早く解放し、自分自身が良い状態になっていくことをメインに考えています。そして、自分が良い状態になった後に、まわりの人たちを助けることができるようにと考えています。

■今後は、依存症や栄養学についてのコースも開催予定ですね。かなり面白そうです。

ウェイン:とても面白いですよ。依存症や肥満、栄養に関して問題を持つ人に対して働きかける内容なんです。煙草やアルコールの中毒に関する対応も教えていきます。

依存症に陥ってしまう人というのは、感情をなだめるために薬物やアルコールを常用している場合が多いのですが、必ずしも原因は感情的な部分だけでなく、栄養不足から依存症になる場合もあります。キネシオロジー的な観点から、どんな栄養を取っていけば良いのかというのもお伝えしていきます。栄養を満たすことだけで依存症が治るという意味ではもちろんないのですが、根強いアレルギー症状などがあれば、それも治すようにしていきます。

また、依存症を持つ人の中には往々にして子ども時代にトラウマ体験がある場合があり、肉体的、感情的、あるいは性的な虐待など、ほとんどの場合それらの経験は無意識下に抑圧されています。無意識下にある感情やトラウマに働きかけ、しっかりと対応していくための能力、スキルを身につけられるようにマスタープラクティショナーコースでは教えています。

■ありがとうございました。心理的ストレスやトラウマの原因を取り除くと、夢や人生の目的への道もスムーズに開かれていきます。様ざまな分野のセラピスト、ヒーリングを学びたい方にぴったりのワークですね。