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過去世だけじゃない。
あらゆる次元に回帰し、魂・マインド・身体を癒す

多次元セラピー
 ハンス・テンダム博士 インタビュー 

セラピーの現場では、過去世への退行は当たり前のことになりつつあります。しかし、退行するだけでしっかりとした結果がともなっていないことも多いのではないでしょうか。
回帰療法第一人者として世界的にも著名なハンス・テンダム氏が、一流のセラピストとして活躍するためのスキルをあなたにお伝えします。
 
セラピーは結果がでて意味を持つ。コンサルタントという経験から、結果をいかに出すかという点に重点を置いています
 
―セラピストとして20年以上も活躍を続けていらっしゃいますが、セラピストになった理由を聞かせていただけますか。
ハンス  はい、20数年前私はマネジメントコンサルタントとして世界中を駆け巡っていました。それは、セラピーとはまったく違う分野でした。が、転生ということにとても興味をもち、そのときに学んだのが心理学だったのです。
 
−どのような経緯で変わったのでしょう?
ハンス 転生に関してのレクチャーを行うようになり、そのうち、いろいろな人が自分自身の過去世を思い出すことはできるのか、ということを聞いてくるようになったのです。それで、週末を使って実際にやってみたのです。初めての試みでしたが、そのとき3分の2ぐらいの人が自分自身の過去世を思い出すことに成功したのです。 その時衝撃的だったのは、参加者の中のふたりが、ものすごくトラウマを伴うような体験をしたことなんです。実際に過去世を思い出し、もう一度そのプロセスを再体験することで、それまでの人生で自分に起きていた問題から解放されていく、といったことがです。それをきっかけに、他のセラピストからも一目おかれ、クライアントを紹介されるようになったのです。そして1990年代には、コンサルタントという仕事よりもセラピーの方に多く携わるようになっていました。
 
―ハンスさんのセッションは大変人気がありますが、その理由は何だと思われますか?
ハンス コンサルタントという経験から、結果をいかに出すかという部分に重点を置き、実践しているからでしょうか。また、私がしっかりと地に足を着いていると感じていただけているからだと思います。セラピストによっては、まったく結果が出ないままセッションを終えてしまうことがよくあります。また、クライアントがそのときは素晴らしい感覚にはまっていくんですが、数週間するとそれが消えてしまうとか。でも、それではまったく意味がない。ワークをするときには、ちゃんと基礎があって、実際にそれを行うことでクライアントさんが癒され、それが継続していく、というプロセスを経て初めて意味があると思うんです。私のクライアントさんはクチコミでいらっしゃる方が多く、特にしっかりとグランディングしている方、ビジネスの現場にいる方だったり、教育の現場にいる方とかが殆どで、皆さんにとても満足していただいています。また、スピリチュアルな世界というのはどうなんだろう、とちょっと猜疑心を持っているような方にもすごく受けたりします。
 
ネガティブな形のまま、記憶の底に置き去りにされた過去世。再発見し、そこを開けると、ものすごい宝物を見出すことができる。
 
―今度の来日では、ベーシックコースで生まれ変わりのワークをやりますね。そこで取り組む「ポジティブな人生」という概念について教えてください。
ハンス  そうですね。恩恵を得られたり、苦痛も無く本当にしっかりとした個人の人生、例えば、楽しく家族と暮らした人生であるとか、仕事をやってそれに見合う結果なり、充実感が得られたり、という過去世を思い出すことです。
 
−なぜ、「ポジティブな人生」に回帰するんですか?
ハンス  今世の問題というのは、過去世にまだ消化しきれていないような、苦痛を伴う人生の残留物として今世に持ち越しているという場合があります。ですから、クライアントの問題に集中的に取り組もうとすると、ほとんど毎回ネガティブな転生に退行するのです。それよりは、ポジティブな過去世を思い出して、そこでの才能を再発見するとか、スキルを取り戻すとか、自尊心や自信を取り戻す。ポジティブなものをまた構築するためのステップとして行っています。
 
−あともうひとつ「消極的な人生」というコンテンツを扱っていらっしゃいますよね。
ハンス  いま現在の問題の起源に戻ったときに、やはり困難な転生に到着することがあります。例えば、生後2ヵ月くらいで亡くなってしまったとします。もちろん2ヵ月ですから、仕事もしないし、自分で家族をつくることもない。すると自分自身の存在価値があまりなかったという形が残り、今世に影響を与えることがあります。でも、その転生を発見し、しっかりとそこにも価値を見出してあげると、一見そこになかったような美しいシンプルさや、素朴さみたいな要素を発見することができます。数ヵ月しか命がもたなくて死んでしまった赤ちゃんが持っているのは、ものすごい価値のあるものなのです。根本的なもの。本当の純粋無垢な存在の記憶とか。数ヵ月の命だから何も悪いことをしていない。ですから、自分の中にそういった小さな赤ちゃんを発見すると、自分の核の部分に常に純粋、ピュアである部分というのを保ち続けることができるんです。
 
―ネガティブに見える人生にも、大きな価値があるんですね。
ハンス そのような過去世を私たちは忘れてしまっています。でも、そこを開けてみると、本当に宝物があるのです。
 
本当に心地よい感覚の故郷に戻るとき、多くの人はスピリチュアルな存在だったところに戻る
 
―アドバンスでは「魂の起源」というコンテンツを扱いますが、これ、すごく面白いと思います。
ハンス  これもやっぱりすごいんです。この地球に人間として転生する前に、われわれはどこにいたのか、なんだったのかということを発見するためのものなのです。地上に初めて転生する前、というところに戻ると、スピリチュアルな状態に戻ることが多いのです。身体という形態を持っている場合もあれば、物理的な肉体はないけれども、自分という存在の形はあるという状態の時もあります。時には人間になる前の状態の方が、より知能的にも優れており、コミュニケーションもテレパシーで、すべてが調和の取れている状態になっている場合が多かったりします。本当に素晴らしい形です。それぞれの体験というのは本当に異なっていて、様ざまです。ですから、どこから来たのかということを探すと、ああ、ここから来ているんだという認識が、ものすごく湧いて、理解が深まる体験だったりします。
 
―もうひとつは「ホーミング」という内容ですが
ハンス はい、「魂の起源」とも深い関連があるのですが、セッションでクライアントさんに提案をします。本当に自分が故郷にいるような感覚を感じていた時間と空間に戻りましょう、というふうに。だからすごくハッピーな転生が戻って、温かい家庭、温かい家、そういうところにいて生活していた転生です。でも、多くの場合、人間としての転生をする前のところに戻ることが多いのです。本当にスピリチュアルな、そういった部分に戻る。
 
―それから「ホーミング」はどのような場合に行うのですか?
ハンス すごく疎外感を感じているような人のために行います。例えば自分の家にいても、どうして自分がここにいるんだろうと感じたり、親子ではなくて他人と一緒にいるような感覚しかなかったり、または、学校にいても居場所がない、社会にいても人と交われないとか、違和感を感じる‥そのような場合です。
 
―実例を教えていただけますか?
ハンス ノルウェーに行ったときにとても懐かしい感覚をもった日本人女性がいました。セッションをやってみると、ノルウェーでの過去世があって、そこですごくハッピーな転生があったのです。それでホームシック状態になっていたんです。でも多くの場合、ホーミングのセッションをすると、やはり自分が人間ではなく、スピリチュアルな存在だったというところに戻ることが多いです。このセッションの場合、本当に故郷にいるような心地よい感覚を感じると、もう今世に戻ってきたくなくなるわけです。そして、セッションの後には、どうしてここにいるんだろう、という違和感が強まったりします。ですから、すごく幸福だった故郷と感じられている場所とつながりをつくってあげるだけではなく、それを今ここへちゃんとつなげる、という作業をします。
 
―ホーミングの考え方ってすごくいいですね。セラピー的にも役立ちそうですね。
ハンス ありがとうございます。私自身の開発です。
 
―ハンスさんのように素晴らしいセラピストとして、長く続けていく秘訣があれば教えてください。
ハンス どんなセラピーでも、本当にエネルギーレベルでしか説明がつかないようなことが起きています。例えばクライアントと私のエネルギー交流がうまくいっていないとします。取り扱いを間違っているとか。そういうときはクライアントが去ると、まだ解決されていないエネルギーが部屋の中に残っています。そうするとどうしてもセラピストの方が、それで疲れてしまったりするんですね。そういうところで、ちゃんとエネルギーというワークをしっかりと自分自身が熟知していないと難しいと思います。例えばセラピストとして10年くらい続けた後、燃え尽き症候群になってしまったという人を何人も知っています。だからしっかりとエネルギーの認識をすることだと思います。そのようなこともワークでお伝えします。
 
講師紹介
 
ハンス・テンダム
回帰療法“Dutch School"の創始者ハンス・テンダム博士は、国際的な回帰療法団体として世界最大規模を誇るIARRT(International Association for Regression Research and Therapies Inc.)の生涯会員であり中心的存在。ヨーロッパでは誰もが認める回帰療法の第一人者の彼は心理学も学んでおり、セラピストとして、またトレーナーとして20年以上の経験をもつ。現在オランダ国内で前世療法や回帰療法の3年プログラムを実施。著書「Exploring Reincarnation」はイギリスにおいて“この本は前世療法に関する集大成であり、これ一冊あれば他は必要ない”と最高の評価を受けている。

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