既存のビジネスセミナーでは実現しえなかった、幸せな成功へとあなたを導く
ビジョン心理学ビジネス心理トレーニング(ビジネスリーダー養成講座)

成功と幸せを同時に手に入れるための心理学
講師・栗原氏インタビュー

今までの成功者に多い、成功しても不幸せなパターンは何かが間違っている!
ビジョン心理学では、深い深層心理の部分を癒しながら、現実の問題に取り組んでいきます。ビジョン心理学とビジネスが組み合わさったこのセミナーでは、幸せな成功へとあなたを導いていきます。

ビジョンを持つこと、未来に希望を持つこと
――ビジョン心理学とは、どのような経緯で生まれたものですか?
栗原:ビジョン心理学はベトナム戦争の後に生まれました。アメリカに若い兵隊たちがベトナムから戻ってきたとき、中毒症状を抱えた兵士がいたり、アメリカは深刻な問題を抱えていました。そのまま彼らを社会復帰させると、犯罪を起こしたり、精神的な障害を持っており、社会問題となりました。軍はこれは困ったということで、プロジェクトチームを作って、リハビリをしてから兵士を社会に出そうとしたんです。帰ってきたら、専門家がチェックする。精神的に障害を抱えている人は除隊させる前にプログラムを受けなければ除隊できない。そのチームの一員だったのがビジョン心理学の創始者チャック・スペザーノ博士だったんです。当時チャック・スペザーノはまだ若く、はりきってそのチームで活動していたんです。最初はゆっくりと6カ月で取り組むことができたのが、軍で予算が限られているので、何でもいいから早く1カ月でリハビリしろ、結果を出せとなってきたんです。

――即効性があるワークが求められたんですね。
栗原:軍ですから結果が出れば何をやったっていいと。それこそお祓いしようが祈祷みたいことをやろうが、研究者たちはありとあらゆることをやったわけです。そのなかで効果が上がるものを残していったそうです。その中で、実際にリハビリが早く、中毒症状へのリバウンド率が少ない人たちはどういう人たちなのかを調べたんです。その時に、未来に対して希望を持っている人は直るのが早いと言うことがわかったんです。除隊した後、田舎に帰って農業をするとか、学校の先生になるとか、恋人と結婚したいとか。そこでスペザーノ博士は、ならば早く持たせればいいと考えたんです。非常に合理的なんです。どうやったらビジョンを持つのか、もしビジョンを持たせられなかったらその原因は何か、どうしたらいいのかに取り組みました。それまでの心理療法とか心理学というのは、何であなたはこうなったのかということに焦点を置いていました。そうすると、ベトナム戦争のときにジャングル戦で、みたいなことを思い出すわけですよ。そうすると、症状がもっとひどくなっちゃうんです。

――罪悪感があると、抜け出すのが苦しいですよね。
栗原:そうなんです。過去に戻るだけじゃだめ、となるわけです。つまり未来に進むのを邪魔しているものだけ癒せばいい。ビジョンを妨げているものを特定して、癒して、前に行くんです。引っ掛かったのだけ癒していくのは、合理的じゃないですか。

過去に何があっても、今幸せになるためのワーク
――なるほど。
栗原:スペザーノ博士は大事なのは未来だ、幸せだ、と言ったんです。まずビジョンを扱おうと。ビジョンを止めているものを罠と呼んだんです。すべての問題は、あなたを今ここで止めてしまう。だからはまっている罠だけ外す。そうすると前に進みますよ。進んだらまた次の罠が出てくるでしょう。その都度、罠を外せばいい。何も人生、全部振り返って、子供のときから親が虐待したものから全部癒すことはないだろうと。どんな人でも何かこの世に役に立つことを持って生まれてきているんです。お父さんが、お母さんが、過去がどうだったかは関係ない、幸せになるんだったらいいと。

ビジネスコースを始めたら、成功者がどどっと出た
――ビジョン心理学とビジネスを組み合わせたビジネスコースを始めたきっかけを教えてください。
栗原:ビジョン心理学は一般向けに開発されたものです。ベトナム戦争後、スペザーノ博士は、そこでの経験を一般の人に役立てようと思ったわけですね。彼自身はまったくビジネス経験がないんです。もともと神学校の方から心理学者になったので。スペザーノ博士がビジョン心理学を始める一番のきっかけは、インスピレーションです。21世紀はビジネスが世界を平和にするというインスピレーションを彼は受けました。人間関係を癒し、仕事がうまくいった人がたくさんいました。会社を上場します、お金を儲けましたと。世界中で同じ流れだったんです。そうしたら、6年前くらいでしょうか、イギリスで経営者の人たちがビジネスマンだけでセミナーをやって欲しいと言われるようになったんです。しかし、スペザーノ博士にはビジネス経験がなくて、やってみたら何かちぐはぐだった。それに対して、僕はもともとビジネスマンで、僕は交換留学をして会社経営をした経歴があったんです。しかし当時、僕は全然違ったセミナー、ビジネスのサクセス心理学を立ち上げようと思っていたんですね。でも、それはやっぱりエゴなんですね。創始者になりたいというエゴ。もし自分が本当に世界に貢献したかったら、ゼロからサクセス心理学を立ち上げるよりは、十数カ国に僕の仲間がいるビジョン心理学でスタートしたほうが世界に影響が大きいと思い、引き受けたんです。ビジネスコースの参加者の中から生命保険会社でトップセールスになったとか、投資会社で売り上げが何倍にもなったりするような人が出ました。3年間の間にこのコースを受けた人たちから、だだっと成功者が出たんですね。実際に職場で使ってくれたし。それで今に至っています。

――ビジネスコースでは実際にどのようなことを学ぶのでしょうか?通常のコースとの違いはありますか?
栗原:ビジョン心理学の基本的な概念の一つに三角形を使った図があります。この図は心の成長の道を表したもので、罠、抜け道、罠(問題)から受け取る才能とか恩恵を示しているんです。ビジョン心理学の概念を1枚の用紙で示したものなんです。この図は、自分が成長していく道を知るのにとても役立ちます。コースの中ではビジョン、この三角形を特に説明をしていきます。あとビジョン心理学には12の原則というものがあるのですが、それを基本にコースを行っていきます。この三角形と12の法則は、ビジネスマン、経営者の方たちが実践して、役立ったケースが非常に多いんです。

――ビジョンは、どのように設定していくのですか?
栗原:基本的な概念とビジョンということをより明確にしていきます。ビジョンを実現していく上で、形として残るものがミッション・ステートメントなんです。ミッション・ステートメントには、ビジョンと目的と使命(ミッション)が入っています。コースの初日では、ミッションを明確にしていくことに取り組みます。これが最初の段階で、一番大切なことです。

――ミッション・ステートメントというと頭で考えてしまって、本当の思いがすぐに出てこないこともあると思うのですが。
栗原:ビジョン心理学では、ワーク中に瞑想をして、そこからミッションを明確にしていきます。それから小学校のときに持っていた夢に注目する場合もあります。目的を絞る時に、受講生同士でお互いの素晴らしいところをどんどん伝えていく実習をやるんです。それを紙に書いてもらう。その中から一番自分で「これ、いいな」とか、「ドキッときた」ものを選んでもらいます。始めから完璧なミッション・ステートメントを作りなさい、というわけではなく、ビジョンもそうなんですけれども、一度作ってみて、それを大事にしてあげる、意識を向けてあげるんです。すると育っていく。だから一度決めたミッション・ステートメントを書き換えてもいいんです。

ビジョンがあると、一番大事なことにフォーカスしていける
――ビジネスの場において、ビジョン心理学はどのように有効なのですか?
栗原:ビジネスで最初に自立するのは、部下を持ったときです。一人前になると部下を持たされますよね。あるいはチームのリーダーにされる。それまでは完璧主義が役に立って、それでやってこれたんです。だけど上司が完璧主義だったら、部下はたまったものじゃないですね。重箱の隅をつつくようにやられると嫌われる上司になります。そうすると自分が一番つらくなります。仕事量が増え、部下のことも全部見なきゃいけないのに、完璧にやるとしたら、もういくら時間があったって足りない。今はそういう管理職をしている方が多いんです。人一倍働いて胃に穴が空くような思いをして、自分にも期待をしているし、人にも期待をしている。上司は完璧じゃなくていいと。それから期待も手放しなさい。何でも成功させることはない。今やっている一番大事なプロジェクトにフォーカスしていくことがキーです。期待ではなくてゴール、目標設定をするんです。このようにビジョン心理学の考え方は、ビジネスでも応用が利くものなんです。

――現状を改善していく努力よりも、まず目標を設定していくんですね。
栗原:まずビジョンを持てば、方向性が分かるわけです。方向性がなくていたって、別に居心地はいいわけです。社長が悪い、親が悪い、みんな悪いと泣いていた方が楽じゃないですか、人生。でもビジョンを見つめていくと、このままじゃまずいと気がつくんです。前に進むよりも、どっぷりそこに漬かっていた方が楽なんですよね。

――コースの内容にはIQ(知能指数)、EQ(感情指数)、SQ(精神指数)のバランスを取ることも含まれるそうですが、なぜこの3つのバランスを取ることが重要なのでしょう?
栗原:なぜここにIQが出てくるかというと、学ぶためなんです。最初はIQを高めることが大事なんです。IQは生まれ持ったものだという言う人もいるのですが、今は右脳教育によってIQは上がるんですよね。児童教育の専門家がビジョン心理学のアドバンス・トレーナーにいるんですが、実際に子供たちのIQを上げて、名門私立にぼんぼん入れちゃうんですね。自分の娘が公立の医学部に入ったりして、もう実証済みなんですね。子供の時は徹底して反復でも何でもいいから知能、記憶をしっかりと伸ばす。受験勉強がいいとは僕は思わないですよ。自分が本当に興味を持ったことで、知識を豊かにし、IQを上げていく、知能を上げていくということが大事なんです。

――なるほど。そして次の段階に移るんですね。
栗原:自立ができてきたら、今度は感情に責任を取ることを学びます。今、EQ(感情指数)が管理職で大事だと言われていますが、これは共感する能力とか感じる能力のことなんです。自立というと、感情を切り離していく側面が強くなるんです。だから、極端な話、管理職になった女性が、「女はすぐ感情的になる」と言われたら、「感情的になっちゃいけない」と感情を押し殺していくことが多いのが事実なんです。感情を感じてそれをぶちまけちゃうというのは未成熟だけど、自分の感情を感じることは他の人への共感能力が高まり、人間力もアップすることです。

自分が実現したいことをリクエストしていく
――感情に責任を持つことが、EQ(感情指数)を上げていくことの本質なんですね。SQ(精神指数)という言葉は初めて耳にしましたが。
栗原:ここでなぜSQかというと、さっき言ったことと同じなんですけれども、スピリチュアリティのレベルが十分でないので、「ばれなきゃいいや」という問題が出てきます。またこのレベルでは直感やインスピレーションというものを大事にしていくことを学びます。世の中を見てみると、幸せな成功をしている経営者は、だいたいスピリチュアリティのことを信じている。スピリチュアリティ、目に見えないというものとの関係をトレーニングしていくことが大事だと思います。

――具体的に、どうトレーニングしていくのですか?
栗原:それはリクエストすること、要は祈りなんです。自分の欲しい結果、1年以内に実現したいことをリクエストする。具体的に、例えば売り上げ何百万円とか数字で構わないのね。そのリクエストを毎日し続けてみてください。それで必ず叶うというのではなく、リサーチしてくださいと。もしかしたら、リクエストしながら信じていない自分がいるのに気づくかもしれない。例えば、売り上げは頭では今月1,000万円だと言っているくせに、どこか深いところで800万円だよなと思っている、すると800万円のほうが実現するんです。そこをしっかりと見つめていけば、あなたが確信したものに対して実現していくことがわかります。あと、神であれ、宇宙であれ、目に見えない力というのは、あなたがいくらリクエストしても頼みすぎということはないんです。

価値観は違って当然、大事なのは方向性を共有できるか
――職場の人間関係などに問題を抱えている場合に、役立ちますか?
栗原:そもそも人間関係の問題においては、意見が違うとか価値観が違うということが対立になってしまうということがありますが、実は意見や価値観が違うというのは対立する関係ではないんです。チームワークを取ることができるんです。今は多くの人が意見が違うことを別れる理由にしています。例えば結婚なんか価値観が違っただけで別れるでしょう。価値観が同じ夫婦なんていうのは世の中探したっていないと僕は思います。よく結婚式で、仲人さんが「2人の価値観が大事です」と言うのを聞くと、「大丈夫か」と言いたくなるんです。育ってきた環境も違うんだし、違う家庭で生まれているんだから、価値観なんか違って当然です。

――確かにどんな人でも100パーセント同じ価値観なんてありえないですよね。
栗原:大切なのはビジョンですよ、と僕は言う。方向性が大事なんです。方向性が違うと、価値観がいくら同じでもだめなんです。将来どんな家庭を築きたいんだかとかどんな会社にしていきたいか。

――男性性と女性性についてもコースで学ぶそうですが、これはビジネスとどのように関わっているのでしょうか?
栗原:実はリーダーシップとマネージメントとは、男性性と女性性のバランスなんです。うまく女性性と男性性のバランスが取れると、男女に限らず良いパートナーシップを実現していきます。ビジネスは男社会ですから、これまでこの両者のバランスが取れていなかったんです。では、日本で成功している会社が、どうしてきたかと言うと、松下幸之助でも本田宗一郎でも、必ず女房役というのがいました。どちらかが男性性を出したら、どちらかが女性性でお互いにバランスを取って会社を大きくした。ただし、時々対立することもある。男性性が強いと、未来を大風呂敷で構えて、ここは大丈夫だみたいなことを言うわけですよ。それに対して女性性が強いと、現実的なことをしっかりやろうとする。でもよく考えてみると、両方いるからいい、バランスが取れている。対立するんじゃなく、チームワークを働かせていくことが大事なんです。

――ビジネスの人間関係における、投影や転移も見つめていくと伺いました。
栗原:心理学で言う、投影と転移、逆転移は、「あの人はひどい」というのは全部自分のことを言っているということなんです。転移というのは、たとえば父親を上司に丸ごと転移したりするしたりすること。投影というのは、自分の心にあることを人に映し出すことです。例えば、あいつは優柔不断だよなと言ったら、自分も優柔不断なところがあるという風に捉えていきます。逆転移というのは、今度は転移されたときに今度は逆にする。どういうことかと言うと、僕の場合は部下から父親の役割を転移されたとする、そうすると今度は僕はその部下に娘を転移してしまう、これが逆転移ですね。そういうことが職場で起きるんです。

現実生活を生きることが、最大のセラピーなんです
――コミュニケーションのスキルも磨いていくことができますよね。具体的にどんなアプローチを取っていくのですか?
栗原:シャドーを見ていきます。シャドーとは、特別嫌いな人のこと。どうしてもあの部長だけは生理的に合わない、大嫌いだということありますよね。それは何かと言うと、本当は一番抑圧した自分の否定的な自己概念の投影なんですね。だから、特別嫌いという人とコミュニケーションを取ると、癒されていきます。隣にいる大嫌いな人とセラピーができるんです。「その人をちょっとお茶でも誘ってごらん」と言うと、通常は「えーっ」と言われるんだけど、それをやると、ほとんどの人は「いや、何か意外と話ができた。大丈夫だった。向こうは全然その気でなかったみたい」と気づくんです。カウンセリングを10回ぐらいやったぐらいの価値があると思います。現実生活の中でセラピーができるんです。日々やっていることは、セラピーやセミナーを受けているのと同じ、あるいはそれ以上の価値がある。

毎日がセラピー、毎日がワークショップ
――現実生活に気づきが深まると、生きるのが楽になりますね。
栗原:現実に私たちは仕事をやっている、職場にいる時間の方が長いんだから、これを利用して毎日がセラピー、毎日がワークショップ。現実の中でシャドーが癒されるとす、父親と仲良くなったり、人間関係で嫌いな人が少なくなったりということが起こるんです。あるいは、すごい場合には、仕事でうまくいったらパートナーができたり。

――心のタブーを超えると、すぐそばにある幸せやチャンスに気づきやすいんですね。
栗原:実際に、職場においても、コミュニケーションが不可欠です。じゃあ、どのようにそのコミュニケーションを取っていくことが大事なのか。ビジョン心理学では誰でも可能性があり、才能を持っていると考え、それを引き出してあげるんです。ビジョン心理学は、その人が問題を持っているということは、答えも持っているという考えなんです。コミュニケーションというのは、相互理解が目的なんです。そのためには、分かち合いや付き合い方がキーなんです。

――分かち合いをする時にポイントはありますか?
栗原:分かち合いというのはシェアリング、つまり雑談ですね。どんなことでもいいんです。自分はこんな体験をしてこう感じたという主体的な体験を伝えることです。「つらかった、楽しかった、うれしかった」部分を伝える。主観的なものこそ、コミュニケーションでは大事なんです。

――なるほど、感情を感じ、主観を伝えていくことがコミュニケーションなんですね。
栗原:問題解決のコミュニケーションはコーチングとよく似ていると思いますよ。その人の問題が何なのか本人から明確な数字で聞き出すんです。その問題をどうしたいのか本人に言わせる、解決したいのかしたくないのか。どうしたいかを聞かずに、アドバイスするとおかしくなるんです。本人が解決したくない場合があるからです。その場合は問題解決のコミュニケーションではなくて、話を聞いてあげるだけでいい。ただ愚痴を言って、上司に話を聞いてほしいだけだから、聞いてもらうと終わりなんです。「ああ、そうなのか、お前も大変だな」「そうなんですよ、でも頑張りますよ」と帰っていく。

――問題を解決したいかどうか、確認するんですね。解決していくには、どうするのでしょう?
栗原:解決したい人には解決した状態が見えているはずなんです。なので、それを聞き出す。問題が明確になればもう半分以上解決したも同じことです。それから、具体的にどう解決していくのか、解決方法に行き、それを実行する。どうやって実行するのか、いつ、何をやるのかというのを書いていく。それをやり終えた時、チャレンジできた時、自分にどんなご褒美をあげるのか決めておきます。旅行や温泉、時計を買ってあげるなど。そういうことまで決めていくと、本人の顔色が変わるんですね。そうすると実行する確率がぐっと上がっていくんです。

世界各国で受け入れられている
――栗原さんはこのビジネスセミナーを世界各国で行っているそうですね。
栗原:カナダと台湾でセミナーを行いました。すでにビジネストレーニングやコーチングをプロとして行なっている人たちが絶賛してくれました。これからも学びたいから日本に来たいと言ってくれたり、海外で行われるセミナーに来てくれると約束してくれました。ヨーロッパではセミナーの説明とほんの短い質疑応答をやったのですが、日本のビジネスへの関心がすごく高く、尊敬してくれているのを感じました。ヨーロッパでは、日本の経営を学ぶそうなんです。

――日本はアメリカをお手本にしているので、意外な感じがします。
栗原:日本的経営というのは家族的で、パートナーシップを組む、和を大切にしていますよね。だから、組織力やチームワークがいい。ヨーロッパの人々にとっては、日本がアメリカのMBAを取り入れているなんて、信じられない。というのは、今ヨーロッパで非常に成功している企業は、なるべく解雇しない、一度雇ったら生涯雇うという日本的な感覚を持って経営をしているからなんです。メルセデスベンツや銀行の経営者を対象にビジネストレーニングをしている人がセミナーへ来て、こう言いました。「君はビジョン心理学をどのようにビジネスの研修に取り入れたらいいかを僕たちに教えてくれた。僕たちができなかったことを君がやってくれたから、君のコンセプトをぜひビジネストレーニングに取り入れたい」。

――日本発信ですね。
栗原:実はこのビジョン心理学をビジネスに取り入れるというのは、僕がほとんどオリジナルで開発した教え方なんですよ。日本で開発して、今は世界に逆輸出している段階です。世界中の人が来てほしいと言ってくれているので、これからどんな広がりを見せていくのか楽しみです。
――これからのご活躍楽しみにしております。どうもありがとうございました。

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