【トリシア・カエタノ】インタビュー「あたたかな微笑みと鋭い洞察力で時空を超え、あなたの魂に語りかける」

ボタンひとつで移動できるエレベーターのように過去世、あるいは未来世へ行き、悟りや慈愛を今世に持ち帰ることができるのです

あたたかな微笑みと鋭い洞察力で時空を超え、あなたの魂に語りかける
トリシア・カエタノ インタビュー

■これまで、いくつの国で指導されてきたのですか?

トリシア:
トレーニングは、23年前にオランダで始めました。
以来、アメリカ、ニュージーランド、イギリスなど英語圏の国はどこへでも出向き指導しています。
日本は、約10年前に初めて講座を開きました。

■日本の受講生の印象について教えてください。

トリシア:
日本人の方は、とても深いスピリチュアルな英知を持っていると感じます。
しかも、パワフルで地に足が着いていますね。
その英知とは、人間が生まれながらに持っているものなのですが、日本のみなさんは、直感的に知るという能力を携えているように思います。
ですから、人の痛みに取り組み、魂とつながるワークをする可能性を秘めた方が多いでしょうね。

■統合セラピーを開発しようと思われたのはなぜですか?

トリシア:
クライアントが抱える問題がなぜ起きたのか、原因を探るには前世療法とインナーチャイルド・ワークの双方からアプローチすると効果的であると考えたからです。

■前世療法とインナーチャイルド・ワーク、それぞれ特徴について教えてください。

トリシア:
まず、2つの方法の違いを説明しましょう。
前世療法の場合、パストライフ(過去世)に戻ってトラウマを体験します。
それが今世に影響を与えているものであっても、一度そのパストライフを最後まで体験すると、身体的には非常にポジティブな変化が起きる。
それでおしまいです。
ですが、インナーチャイルド・ワークは、たとえば子供のころに問題を抱えていた場合、「今」の身体にその問題のエネルギーが溜まっているので、セラピーを終えた後も完全に癒えません。
ですから、似たような状況に遭遇したとき、潜在意識が反応しないようボディワークも行います。

■今生についてはインナーチャイルドで扱い、それより以前については前世療法で扱うのですか?

トリシア:
ふたつは常につながっています。
ある問題に関して「インナーチャイルド」で今生の出来事へ退行していき、さらに完全にクリーンにするために「前世療法」で過去世に戻っていく。
または、まず「前世療法」で過去世に入ってから、「インナーチャイルド」で今生の身体が生まれる直前に戻る。
そして実際に取り組んでいる問題にフォーカスして、今生で最初にその問題点を感じた出来事まで移動をする、という流れもあります。

■インナーチャイルドで今世を探っていくと、前世からの影響も見えてくるのですね。

トリシア:
はい。私は、過去世だけをワークする、あるいはインナーチャイルドだけをやるということは、その人の全部を見ることにはならないと考えています。
インナーチャイルドのワークで今世の傷ついた心と肉体を、過去世の問題を前世療法で癒すことで完全にクリアになると思うからです。
たとえば私が今世で、父親から虐待を受けていたとします。
そして過去世において、同じ魂を持った存在、あるいは非常に似たような人が同じように過去世の私を虐待する。
そうすると今世のトラウマが過去世のトラウマのトリガー(引き金)となり、過去が現在に覆いかぶさってくる現象が起こります。
過去世と今世の過去が同時に崩壊していくのです。
たとえ千年前に起きた出来事でも、私たちはオールドプログラム(古いプログラム)に反応してしまいます。
時間とは連続体であり、同時に存在していますから、ある刺激が過去と現在に起きた出来事をつなげてしまうのです。
前世療法とインナーチャイルドを組み合わせは、つながってしまった出来事と出来事を時間的に区別することができます。

■現世でトラウマを克服すると、来世で同じこと繰り返さなくなる、ということですか?

トリシア:
人間の基本的な動機というものは生き残ります。
そして、心(無意識)は、前世で起きたトラウマを参照するので、何か似たようなものを見たり、体感すると反応してしまう。
古いトラウマの影響が人生をつまずく原因とはなりますが、退行するなかでとても情熱的な美しい瞬間に気づき、喜びを体験すると自由と幸せを取り戻すことができるんですよ。
日本でセッションしたときに、クライアントがセッション中に覚醒した瞬間に遭遇しました。
本当に素晴らしい体験で、その瞬間を思い出すたび、今でも涙が出てくるほどハッピーな気分になります。
私たちは、恐れから身を守るために自分で自分の牢獄をつくり出しています。
「〜ねばならない」とか、「〜できない」、「〜べきだ」と決めつけ身動きをとれなくしているのです。
そういう信念を自分の内側に取り込んでしまっては、本当に自分が何を感じているのが分からなくなり、自分が誰であるかを見失ってしまいますよ。

■未来世に行くこともできるのでしょうか?

トリシア:
もちろんです。
過去世で悟りを開いたところへ戻り、それを今世に持ってくるように、未来世に行って、現世に持ってくることも可能ではあります。
過去世あるいは未来世へ行き、悟りや慈愛を今世で持ち帰ることは、ボタンひとつで移動できるエレベーターのようなものです。

■未来世や、悟りを追体験できる!

トリシア:
過去世も未来世も、ただその人が行けるような環境をつくればいい。
アクセスの仕方を知ればいいだけです。

■トリシアさんが、講師として24年間活動してきたなかで得たことはなんですか?

トリシア:
2つのことを得られました。
まず1つは、ジャッジをしなくなりました。
ジャッジすることを手放すると、だんだん「禅」に近づいてくるんです。
そして、今という瞬間を生きるようになります。
以前、なぜジャッジをしなくなったのか?と私自身の過去世を見たところ、たまに素晴らしい出来事はありましたけれど、素敵じゃない人生をいっぱい送っていました。
そこから、私は自分自身を、そして人をジャッジするということが最も人生をつまずかせる要素なんだと思いました。
それから、自分自身のスピリチュアルな側面を意識化できたこともワークを続けてきたことで得たことです。
スピリチュアルな側面は、みなさんが持っているもので、そして決して失うことはありません。
意識的にアクセスし、それを統合すること、それが大いなる気づきと安らぎをもたらします。
このふたつが、ワークを通して得た素晴らしいギフトです。