シャドウ・エフェクト
ISBNコード | 978-4-89976-270-6 |
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ページ | 304 |
判型 | 四六判 ソフト |
著者 | ディーパック・チョプラ/デビー・フォード/マリアン・ウィリアムソン |
訳者 | 佐藤志緒 |
発行日 | 2011-01-30 |
光あるところに影があるように、どれほど善人と称される人でも、神聖に見える人であっても、かならず悪魔的な面や闇、影の部分(=シャドウ)を抱えています。それは、怒り、怖れ、妬み、敵意といった“悪い感情”や、“エゴ”と言い換えることもできるでしょう。私たちはそんなシャドウを自分の中に見つけると、罪悪感や羞恥心などから、無視したり、排除しようとしたりします。でも頑張ったところで、シャドウが消えてなくなることはありません。
世界的ベストセラー作家として名を馳せる医学博士、ディーパック・チョプラ氏いわく、「シャドウは私たちを説得し、自ら責任をとるよりもむしろ他者を非難するよう誘導しようとします。私たちが愛情や尊敬には値しない存在であると告げ、人生に対する怒りや怖れという反応を自然に高めていきます。私たち全員にこの種の破滅的な選択をさせ、人生をますます息苦しいものにし、あらゆる喜びを奪い取ろうとするのです」。つまり、自分自身と世界に存在する苦しみを減らし、喜びを増幅させるには、みずからのシャドウと向き合うことが不可欠なのです。
本書では、チョプラ氏と二人の専門家が、「シャドウはどうやって私たちの中に生まれるか、どんなふうに私たちの人生において機能するか、そして、シャドウをギフトとしてどう人生に活かせるか」を詳しく解説しています。著者自身や有名人、一般人のエピソードを多数はさんでいるため理解しやすく、また、随所に引用されている賢人の言葉や有名な物語によって、光と闇に対する洞察が深められます。
この本を読むことで、常に癒された状態でいるためには、どうすればいいのかがわかるでしょう。脅迫的な考えや恐怖症、依存症といった問題がなぜ起こるのか、その理由と解決のヒントも示されています。さあ、シャドウを超越する方法を得て、自分を縛りつけているパターンから抜け出し、より実りのある人生を歩み始めましょう。
主な内容
第1部 シャドウについて ―― ディーパック・チョプラ
私たちの二面性と、シャドウを克服するための具体策、克服したときの変化について、マインドとボディの第一人者であるディーパック・チョプラが、ホリスティックなアプローチで解説する。
- (1)妄想の霧
- あなたの自我はひとつしかない
- 集合的なシャドウ
- その証拠はどこに?
- シャドウの創造者
- プロセスは延々と続いていく
第2部 自分自身、他者、そして世界と和解する ―― デビー・フォード
15年近く「シャドウ・プロセス」の研究と指導を続けているデビー・フォードが、人生でシャドウが生まれる経緯、日々の生活におけるシャドウの役割、そして、自分本来のパワーと輝きを取り戻すための方法を徹底的に示す。
- シャドウの影響
- 二元的な自我
- シャドウの誕生
- シャドウを味方につける
- シャドウという仮面
- 秘密の生活を暴露する
第3部 私たちの暗闇を照らし出すのは光のみ ―― マリアン・ウィリアムソン
国際的に有名なスピリチュアル・ティーチャー、マリアン・ウィリアムソンが、シャドウとソウルの関連性を大胆に探求。シャドウに支配される、弱い存在である私たちが、愛の道を選択するための動機づけを行う。
- 本当ではないのに、本当のように見えるもの
- 愛のないところには怖れがある
- 愛のないところには怖れがある
- 集団のシャドウ
《シャドウ・エフェクト》テスト
巻末に、20の質問からなる簡単なテストを掲載。合計点の値で段階分けされた評価により、自分の人生にどの程度《シャドウ・エフェクト》がはたらいているかを見きわめられる。
本書より
- 「幸福と成功に満ちた、ストレスとは無縁の人生を送るか、それとも、人間関係や仕事・感情・金銭面で常に葛藤する人生を送るか――それを決めるのはシャドウです。」
- 「不誠実さ、辛辣さ、不寛容、強欲さ、支配的な傾向、なんでも見下す傾向……。自分の中にあるそういう部分を見つめなければ、その傾向を変えることなどできません。もし自らの影の部分を統合しようとせず、無視し続けたら、シャドウはあなたの中に永遠に居座ります。」
- 「シャドウはあたかも地雷のような役割を果たします。仕事面でも,財政面でも、健康面でも、人間関係面でもすべてがうまくいっていると思ったとき、突然そのすべてを爆破してしまうのです。」
- 「自らの暗い部分を受け入れ、そこにある身勝手さ、憎しみ、強欲さ、不寛容さが重要なメッセージなのだということに気づけば、人生はたちまち変わり始めます。」
著者プロフィール
© Jeremiah Sullivan
ディーパック・チョプラ
医学博士。米国『タイム』誌の“今世紀を代表するヒーロー100人”に選出され、「代替医療の預言者」と評される。フィクションとノンフィクションを含む著書は、55冊を超え、35ヶ国語に翻訳されており、この中には、数々のニューヨークタイムズ・ベストセラーを含む。
米国内科協会のフェロー、米国臨床内分泌学会のメンバー、ケロッグ経営大学院非常勤教授、ギャラップ・オーガニゼーション特別上席研究員。
代表作に、『富と成功をもたらす7つの法則』(大和出版)、『内なる神とつながる方法』(講談社)、『迷ったときは運命を信じなさい』『本当の幸せをつかむ7つの鍵』((サンマーク版)、『人生の本質――ザ・ブック・オブ・シークレット』(ダイヤモンド社)、『ブッダ』(主婦の友社)、『ザ・サード・ジーザス』(サンガ)などがある。
© Jeremiah Sullivan
デビー・フォード
“シャドウ”を研究し、その概念を現代社会学および精神修行に融合させた第一人者で、世界的称賛を受けるティーチャー、講演者、トランスフォーメーショナル・コーチ。
著書に、世界的なベストセラー『「嫌いな自分」を隠そうとしてはいけない』(日本放送出版協会)、『人生の意味を知るスピリチュアル・セルフ??「嫌いな自分」が奇跡を起こす』(ダイヤモンド社)などがある。また、“フォード・インスティテュート・フォー・トランスフォーメーショナル・トレーニング”を創設し、ここでは、自身の著書『スピリチュアル・ディヴォース』(ヴォイス)、『選択の瞬間??あなたを成功に導く10の質問』(ソフトバンククリエイティブ)などに基づくトレーニングが実施されている。
©Lisa Spindler
マリアン・ウィリアムソン
国際的に高い評価を受けているスピリチュアル・ティーチャー。「オプラ・ウィンフリー・ショウ」「ラリー・キング・ライブ」「グッドモーニング・アメリカ」「チャーリー・ローズ」などの有名テレビ番組のゲストとしても人気が高い。
処女作『愛への帰還――光への道「奇跡の学習コース」』(太陽出版)は、新たなスピリチュアリティを説いた必読の一冊として、ニューヨークタイムズ・ベストセラーとなった。2006年『ニューズウィーク』誌の“最も大きな影響力を持つベビー・ブーム世代50人”に選出される。