過去世を知り、今世での目的を知ると、生き方が変わり、未来も変わる

「過去世リーディング」著者
高江洲薫先生インタビュー

高江洲薫

高江洲 薫 プロフィール

透視能力者・ヒーラー・ヒーリングセンターアルケミスト代表・獣医師
1998年にインドに向かう飛行機の中で高次の存在よりメッセージを受け、以来透視能力者として3000名以上の過去世をリーディングし、様々な癒しの奇跡を行う。また他に類を見ない的確かつ、精密なリーディングが話題を呼び、多くの雑誌、テレビで紹介される。独特のエネルギーに満ちた彼が語る的確なメッセージは、癒しに携わる専門家にも定評がある。現在、講演会やヒーラーを養成するコースを開催し、精力的に後進の指導にあたっている。


ヒーリングセンターアルケミストの代表であり、たかえす動物愛護病院の院長である、高江洲薫さん。獣医師としてペットにエネルギー治療を行う一方で、クレアボイヤント(透視能力者)として人にヒーリングや過去世リーディングを行いご活躍です。今年はテレビ番組にも登場され、その素晴らしい能力を広〜く披露ずみ! その高江洲先生がご自分の豊富な経験をもとに、過去世について広く解説したのが「過去世リーディング」です。

今世を生きることは、偉大なる敗者復活戦!
その意味を知ることができる、過去世リーディング

中間世の部屋イメージ

人は死語、中間世の部屋という場所で、シェアリングソウルメイトと呼ばれるソウルメイト達と、それぞれの体験を学び合い、次の人生をどう生きるかを相談し、決める。

−−今回の本は、どのような内容ですか?

高江洲:過去世とはどういうものか、そして過去世を知ることから得られるポイントを広くまとめたものです。読者の方が自分で過去世を知ることができれば、と思っています。

−−高江洲先生の行う過去世リーディングは、どんなものですか?

高江洲:私の場合、その方の3世代の過去世を透視していきます。そしてその中から、今世を豊かに幸せに生きていけるように、重要なことを引き出したり、メッセージをお伝えすることを大事にしています。どんな人も、どんな状態であろうと、幸せになる権利があるのです。過去世を知ることで、自分の可能性も使命もわかり、悩みや苦しみから解放されていきやすくなります。

−−3世代の過去世をみるのはナゼですか?

高江洲:私たちが今世で生きてきた記憶の中で、自分を語ろうとするのは無理な話です。3世代の過去世をリーディングすると、その人の流れを知ることができます。これは非常に大事なことです。過去世の流れが分かると、現在が分かり、未来、さらには次世代までの流れがわかる。それはいわば、「人生のナビゲーション」を得るということ。心は非常に安定し、悩んだとしても、それは表面的な悩みにしか過ぎないことに気付いていけます。すると、すべてに全力を向けられる状態になる。自分の人生のベストを尽くせるようになっていきますよ。

−−過去世からの流れとは?

高江洲:その人の転生のパターンを知るということです。そのパターンには、意味することや陥りやすいポイントがあります。そして、来世でどんな人生を過ごすかは、今世でどのように生きるかによって流れが決まってきます。

−−つまり、今世でよりよく生きることが、来世をよいものに変えていけるということですか?

高江洲:そうです。例えば、現在問題を抱えているとします。3世代の過去世で自分が何をしてきて、どういう流れがあり、現在があるのかを知ることは、これから起こり得ることも回避でき、解決法が見えてきます。過去に完了できなかったこと、償うべきことなどを知り、今世で完了させ補っていける。そうした生き方はその方のステージがあがっていくということ。そういう意味で、今世を生きるということは、我々をやり直しさせるだけのプログラムがある、偉大なる敗者復活戦なのですよ!

−−なんだか、元気が出てきます。

高江洲:私たちには人生で岐路に立ったときに、ほぼ3択の道があり、未来は33%決まっているというのが私の考え方です。過去を知って、今世においての自分の使命を生き、来世に順調につなぐ。それが、一番健康的な流れになると思うのです。ですから、私は過去世を3世代みます。

恋愛、結婚、家族。
人間関係の問題は過去世をみると原因がわかる

過去世イメージ

あるクライアントのカコセイ。タイで僧侶をしていたことがあったという。高江洲先生のリーディングでは、カコセイの場面をこのように絵で再現することも行っている。

−−そういう意味では、過去世を知ると、生き方が変わりますね?

高江洲:我々の人生というのは鈍行列車に乗っているようなものです。各駅停車して、そこで何かを見て、必要のないものを持ち込んで、悩んだり、先へ進めなくなっている方もいる。ところが、過去世を知ると、今世の目的を知ってしまうわけですから、必要ないものは完全にそこを通過してきます。そして「自分が今やっていることが、未来へつながっている!」という喜びのある生き方に変わっていくでしょう。

−−その他に、どんなことが得られますか?

高江洲:最近の相談者の中には、「自分は何が好きなのか教えてくれ」と来る人が多いのです。しかしそれも過去から見ていくと、「あなたはこういうことをやってきて、過去で失敗し、自分の成功が見られずに辛い思いをした」と伝えた途端に、何かが外れ、自分の好きなものをパン!と気付いていける。通常のカウンセリングではどうしても解決できないことも、過去から見ると、明らかに分かってしまう。特に人間関係の場合。うまくいかないのは、過去に全部問題があるのです。

−−恋愛や夫婦関係もそうですか?

高江洲:もちろん。家族も、です。

−−自分を苦しめる家族がいる人、子どもが先になくなってしまった人…、いろんな苦しみがあるように思います。

高江洲:家族は、生まれ変わる前にお互いの合意のもとに契約が結ばれています。お互いが解決すべきことをクリアし、霊的成長するために。その意味を知ることができると、よりよい家族関係を作るヒントになるはずです。

−−癒されますね。

高江洲:私の使命は、「過去を解き明かし、未来を語り、癒す者」ですから(笑)。私の場合、過去世に275人の人がいます。皆さんにも同じようにいらっしゃる。その中で、今の自分が主役なんです。過去世の約200人は、今世の自分が人生失敗して、やる気をなくしても、客席でずっと見守ってくれる。そしてまたやり直したら、また拍手喝采で迎えてくれる。新しい未来の自分に声援を送り続けるわけです。自分の生命存在が連綿としてつながり、体験を積み重ね、現在がある。だから、現在生きられるというのは、ありがたいものなのです。

−−そうですね。どんな大変な目に遭おうが、そこを乗り越えて、新たな1歩を踏み出すのを過去世が固唾を呑んで見守っている。そして足を踏み出した瞬間にワ〜!と拍手が来ると思うと、頑張れますね。

高江洲:はい(笑)。過去世リーディングではまれに、「過去世でひどいことをしたのだから、今がある」と、苦しみや悩みの原因を過去世のせいにするようなことも見られます。でも、一番重要なのは、「過去で何をしたか、どんなつらいことがあったのか」ではないと思います。

−−何が重要ですか?

高江洲:過去世を見る場合、他人との比較と完全に離れることができます。これが一番重要なことです。他人と比較する人生とは、すべてのものと異種競技をやっているようなもの。つまり、短距離を走るのと、長距離を走るのと、水泳で100メートル泳ぐのと、全部違うのに、まるでタイムで測るような感覚で競争し、迷いや苦しみになる。自分の今世での競技の在り方がわかれば、比較することに意味がないことがわかるでしょう。

イチローは過去世で「うまくいかない」準備をしてきた

−−しかし世の中には、誰もが拍手を送りたくなるような人生を歩く人もいます。羨ましいです。

高江洲:例えばイチロー選手の話をしましょう。彼の過去世は、アメリカ人で大リーガーにもなれない下手な野球選手でした。彼が次の生まれ変わりに望むのは何か。それは最高の大リーガーになりたいという夢です。そうすると、同じ場所に生まれるというのは普通過去世ではありえないので、日本に渡って、幼いときからコーチ役の父親の下について、野球をする。彼の目標は何かといったら、日本で野球をやることじゃない。アメリカに戻って、大リーガーとして活躍することなんですよ。

−−過去世からの夢を追いかけているのですね。

高江洲:天才的な音楽家、天才的なスポーツ選手などは、1世代「うまくいかない」準備をしてきている。テニスをして、隣の子は上達したのに、自分はいくらやっても上達しない。でも隣の子は、過去では努力してもできなくて、今世で上達しているかもしれない。人と比較する人生にしないためにも、過去を知らなきゃいけないのです。

−−つまり、過去世を知ることは、自分の可能性も見つけられる?

高江洲:当然です。可能性と使命を知ることができるのです。今世は何をすべきか。何を目指せばよいのか、何をすればよいのかというのが、大きな過去世からのメッセージとして届きます。

−−過去世リーディングというと、今の悩みや苦しみの原因が知りたいという目的が大きいような気がするのですが、逆に、自分の可能性を知りたいという方も有益なのですね。

高江洲:その方が、悩みは解決します。「こういう原因があったから、今の私のトラウマがあるのよ」というのは、まだ浅い体験なんです。もっと深いところ、「なぜそうなったのか」を見なくてはいけませんね。

−−それは具体的にいうと?

高江洲:セッションで多いのは、被害者の立場をより強くするような催眠療法や退行催眠です。しかし、自分が被害者であると思う限り、今世で同じことを繰り返してしまうのです。私のセッションでは、その人の加害者の立場が見えてきます。その人の加害者的な立場が出てきたときに初めて、被害者的立場と中立になれる。どんな人も、過去世では加害者と被害者を繰り返しているのです。だから、責められるのには責められる理由がある。相手に憎しみがあるのは、憎しみの理由がある。その理由が分からないというのが一番つらい。しかし理由を知れば、その憎しみを解放することができ、その憎しみを終わらせることができる。すると、ステージはあがっていくわけです。

喜びを持てる人生を送るための大きなヒントになる一冊!

−−先生がこの本で読者にお伝えしたいこととは?

高江洲:過去世によって自分が分かり、そして先、自分の将来が見えてくる。そのときに喜びを持てる人生があるのだということをお伝えしたい。どんなしんどい人生であろうが、必ずそこには光がある。必ず抜け道がある。必ず解決法がある。その道を知るために、過去世を見るというのが私の考え方です。すべての人が一人ひとりの使命をもち、生まれながらにして違う条件や性質をもっている。それは勝者も敗者もない世界です。こうした大きなヒントを、この本「過去世リーディング」から得ていただければと思います。

−−最後にどんな方に読んでもらいたいですか?

高江洲:読むべき人が読んでくださるでしょう。また、岐路に立つ人には、ぜひおすすめしたいですね。「自分は自分でいいんだ」と解放されます。楽になると思います。

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