タッチ・フォー・ヘルス界の世界的トレーナー!

ウェイン・トッピング博士
日本初ワークショップ記念インタビュー

ウェイン・トッピング

ウェイン・トッピング

近年、急速に広まり注目を集めているエナジー・キネシオロジーの先駆者であり、またウェルネス・キネシオロジーの創設者でもある。インターナショナル・キネシオロジー・カレッジの全米で4人いるメンバーのうちのひとり。世界23カ国でバイオキネシオロジー、エデュケィショナル・キネシオロジー(Brain Gym)、タッチ・フォー・ヘルス、そしてウェルネス・キネシオロジーを教えている。シンプルで明瞭な講義と博識で魅力溢れる語り口は、数々のキネシオロジー協議会で絶賛。北アメリカタッチ・フォー・ヘルス・キネシオロジー協会、エナジー・キネシオロジー協会、ボディワーク・アンド・マッサージ・プロフェッショナル連合、国際ヒプノシス連盟などのメンバー。

「私のところにやってくるクライアントが、ドアを開いてやってきても、何も言う必要がないんです。何も説明をする必要がないんです。というのも、私は筋肉の反応を見るだけで、その人にどういう感情的な問題が起こっているかということを知ることができるからです」――ウェイン・トッピング博士

博士の言葉にあるように、筋肉の反応を見るだけで、感情的、身体的な問題すべてがわかるキネシオロジー。長年のトラウマや過去のネガティブな出来事に対して即効性がある癒しが特長である。従来のキネシオロジー観がくつがえるウェイン博士のワークショップ、いよいよ開催です!

――ウェインさんがキネシオロジーと出会ったきっかけは何ですか?

ウェイン・トッピング(以下、ウェインと略):私はもともとニュージーランド出身で、大学では地学と植物学を専攻していました。その後は心理学を学ぼうと思っていたのですが、地学の成績が良かったのでそのまま地学のほうへ進み、博士号まで取りました。卒業後はアメリカに行き、南カルフォルニアにある大学で教鞭をとっていました。

当時一緒に住んでいたルームメイトがカイロプラクターのところに行き、筋肉をテストするだけで、必要なビタミンやミネラルがわかったという話を聞きました。当時は何の知識もなかったので、私はそんなことできるわけないと思っていました(笑)。結局ルームメイトに誘われ、『タッチ・フォー・ヘルス』の著者ジョン・シーが講師のイブニング・セミナーに行き、タッチ・フォー・ヘルスと出会ったのです。

会場でデモンストレーションのためのボランティアを募ったのですが、誰も手を挙げなかったところ、なぜか私が選ばれました。自分では気付いていなかったのですが、右肩の方が左よりも高かったので、選ばれたんです。そして筋肉に触れただけで、元に戻ったのです。その時から好奇心が湧き、キネシオロジーの世界に入ることになりました。2日間のベーシックコース、インストラクター養成コースを取り、1975年以来教えています。その後、ジョン・バートンというバイオキネシオロジー創設者の元へ行き、3ヶ月間トレーニングを受け、インストラクターになりました。

――今では、世界23カ国で教えているそうですね。

ウェイン:そうです。1984年に、私の話を聞いたスウェーデン人のナチュロパス(自然療法師)が私の話をとても気に入ってくれて、スウェーデンに招待してくれたんです。スウェーデンでは、私がバイオキネシオロジーについて3カ月間で学んだことを6日間で教えてもらうよう頼まれました。それ以来、オランダやイギリスなどで教える機会に恵まれ、これまで22カ国で教えてきました。日本は、23カ国目です。

私は筋肉の反応を見るだけで、その人の感情的な問題が分かる

――キネシオロジーとは何ですか? キネシオロジーについて教えてください。

ウェイン:キネシオロジーとは心や身体の情報を筋肉の反射を利用して読み取る方法です。1964年にアメリカ・ミシガン州のカイロプラクター、ジョージ・グッドハート博士が、筋反射テストを応用した治療法「アプライド・キネシオロジー(応用キネシオロジー)」を始めました。アプライド・キネシオロジーは医療分野に広まり、心臓発作などで倒れた人に対して筋肉の反応を調べ、どこが問題なのか、どこにダメージを受けたのかを調べるためにも使われていました。アプライド・キネシオロジーは、筋肉のテストにより体のほかの部分の情報が得られるツールとして、広く受け入れられたのです。

――タッチ・フォー・ヘルスとはなんでしょう?

ウェイン:先ほどお話したアプライド・キネシオロジーはカイロプラクターの間で広まっていき、背骨の乱れや曲がっている骨を調べるため、いわば構造的な問題を知るために使われてきたのに対し、タッチ・フォー・ヘルス(TFH)は、一般の人のあいだで広まっていきました。タッチ・フォー・ヘルスは筋肉の状態からバランスの乱れている経絡を探し、適切なポイントを軽くマッサージしていきます。私は、タッチ・フォー・ヘルスとバイオキネシオロジーの2つを合わせて、オリジナルのワークをつくりました。

――キネシオロジーのテクニックはどんな場面で生かすことができますか?

ウェイン:タッチ・フォー・ヘルスのワークをしていくなかで、感情ストレスリリーステクニックを使う頻度が他のテクニックよりも多いことに気づきました。神経言語プログラム(NLP)も学んだことで、筋肉に触りながら脳の中をスキャンするようなテクニックを生み出したんです。

―― 体の筋肉や経絡から感情に働きかけるというのは、非常に面白いですね。なぜそうしたことが可能なのでしょう。

ウェイン:感情は経絡や臓器を刺激し、影響を与えます。同様に、筋肉も経絡や臓器に影響を与えます。ですので、筋肉のほうから働きかけて、感情を調べ、バランスを取ることによって感情的な乱れを治すことが可能なのです。

―― ということは、怒りや悲しみなどの感情は、特定の部位と対応関係になっているということでしょうか。

ウェイン:そうです。中国人は、3000年ほど前から伝統的な漢方医学でそうしたことを分かっていました。中国では、陰陽五行という考え方があり、怒りは木の要素に反応し、恐れは水の要素に反応しています。もともと私がバイオキネシオロジーに興味を持ったのは、ジョン・バートンの何百という感情とそれに対応する体内の臓器の関係についての研究がきっかけなんです。

私のところにやってくるクライアントさんが、ドアを開いてやってきても、何も言う必要がないんです。何も説明をする必要がないんです。というのも、私は筋肉の反応を見るだけで、その人にどういう感情的な問題が起こっているかということを知ることができるからです。

――どんな理由で、クライアントさんはセッションに来るのでしょう?

ウェイン:クライアントのほとんどは、医学や医者の助けを求めても解決法がなくて、化学療法や手術をしてもよくならなかったときに、私のもとにやってきます。交通事故の後遺症を持つ人には、体を治すために働きかけます。また、恐怖症やうつの問題を抱えてやってくる人には、感情解放テクニックをして、凝り固まった感情を解放していきます。

ワークショップでは未知なる体験が待っている

――ストレスリリースのワークにはレベル1からレベル4までありますが、各レベルではどんなことを学べるのでしょう?

ウェイン:ストレスリリースのレベル1は、キネシオロジーについて何も知らない人たちのためのコースです。まず3つの筋肉についてお話をします。筋肉を通して、どんなストレスがあるのかをきちんと確定する方法、その後そのストレスを除去するためのシンプルなテクニックを教えていきます。そして、また、ステートメント(宣言文)といって、一言口に出して言うテクニックも教えます。

――ステートメントとはあまり聞きなれない言葉ですが、どんなことをやるのでしょう?

ウェイン:たとえば金銭的な問題でストレスを感じている人がいたとします。その人にとって「私は金銭的に安心しています」というような言葉はそれだけでストレスとなり、筋肉が弱くなり、腕が下がってしまうんです。だから私は二重否定を使う方法をとっています。「私はもはやこれ以上金銭的に不安であるとは感じない」というような言い方で、ストレスをもっと感じさせて、ストレスを解放するやり方です。ストレスを表面化させることで、ストレスを除去する。どんなに過去にネガティブな状況があったとしても、それ以降クライアントはネガティブな影響を受けることがなくなります。

――過去の影響をクリアすることもキネシオロジーでできるなんて、驚きです。レベル2では何をやりますか?

ウェイン:レベル2では、レベル1の補助テクニックを教えていきます。たとえば側頭骨タッピングというテクニックがあるんですけれども、のどの奥を指で触れないという人がいるんですね。オエってなってしまって。この側頭骨にタッピングをしながら、ステートメントを使います。するとその後、それをやった後は指でのどの後ろを触っても、オエッとならないんです。

――すごく即効性がありますね。

ウェイン:このテクニックは習慣的なパターンをカットするときに使えます。側頭葉にタッピングすることによって脳を目覚めさせて、ステートメントによって、新しいメッセージを送り、今までとは違う脳の働き方ができるようになるのです。
レベル3では、主に恐怖症、心配性、パニック症の3つに働きかけていきます。また停滞したエネルギーを解放する方法についても学びます。たとえばたばこをやめたい人がいますね。でも、たばこを吸う原因となった怒りを解放しないと、また喫煙の習慣に戻ってしまいます。ですので、怒りそのものを解放するためのテクニックも教えます。ストレス・マネジメントには3つの要素があり、1つは目標の設定。2つめにタイム・マネジメント。そして、3つめに先送りをやめるということがあります。筋肉への働きかけを取り入れることによって、ストレス・マネジメントも容易にしていきます。
レベル4では、一つひとつの臓器の反射ポイントが、どの感情とつながっているかを教えていきます。どの感情を解放のために優先順位を付け、その次に自分の臓器の反応ポイントの優先順位を付けて、どの感情の影響を受けているかを見極め、バランスを取っていきます。1つの臓器に働きかけることで、ほかのシステム全体にもいい影響が行くようにするのです。長年感じてきた感情が痛みとなって表れている場合もあり、痛みの下に隠れている感情を探しそれをセラピー的な方法でどのように解放するか見ていくという方法も学びます。

――最後に、エナジー・センターという1日ワークショップについて教えてください。

ウェイン:エネルギーが10のチャクラの中でどのように働いているか、そしてバランスの取り方を1日で学んでいきます。チャクラに対して、5つの検証法というのがあり、この検証法を使うと、どこのチャクラに問題があるかというのがすぐに分かるのです。そして問題のある部分にセラピー的に働きかけ、エナジーセンターのバランスを取る方法を身につけていただきます。

――ありがとうございました。ウェインさんは、世界的に大変有名なキネシオロジーの実践者。他のセラピーと合わせて学ぶのもおすすめです!!!

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