【1996年9月号】シャーマンは、現象をいじらない、忍び寄って、原因と一体化する。

1996年 9月号

シャーマンは、現象をいじらない、忍び寄って、原因と一体化する。

よく、ガンになった人がガンとの闘いに疲れ果て、共存してボチボチやっていくしかない、と思った瞬間、ガンの進行が止まったりする。あれは、ガン=異質な私、をガン=私の一部、と認識することで、ガンを無毒化してしまうプロセスである。

シャーマン達は、このワザに習熟している。つまり、別の言葉で言うと、3次元に起きている「現象」自体にまどわされない。シャーマンは、疲れるやり方が基本的に、嫌いである。原因の方をいじる。現象の背後にある「磁力」を無化するのは、自分と「一体化」させるだけでいい、ということを誰よりもよく知っている。

お腹のすいたライオンがいたら、「自分の中の」お腹のすいたライオンを呼び出し、それと「一体化」する。その瞬間、目の前の現象としてのライオンは、子猫になる。

だからシャーマンは、避けない。避けたら、寄ってくるのをよく知っているからだ。逆を使えば、自分に寄ってこさせたい場合、一瞬、相手の注意を引きつけて、間髪をいれず「避ける」。
(シャーマンって、嫌い。イケズなんだから、もう・・・)

この人間の力学は、恋人同志のあいだで頻繁に観察できる。現代の意識世界には、いままでシャーマンしかやらなかったことを、一般化しようとする力が働いている。だから皆、徐々にこのワザを知ろうとしている。紀元2千年以降はシャーマンのワザがコンビニで売られる時代が必ず来る。社内会議でイニシアチブを取りたいとき、あるいは恋人とケンカになりそうなとき、コンビニでこのシャーマンのワザを買ってきて、レンジでチンして使ってみてください。必ずうまくいきます。

  喜多見 龍一


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