【セラピストdahliaさん・インタビュー】退行療法セラピストへの道

トリシア・カエタノ
トリシア・カエタノ前世&インナーチャイルド・セラピスト養成講座2013年卒業 セラピストdahliaさん・インタビュー 退行療法セラピストへの道
dahlia(ダリヤ) プロフィール

統合療法セラピスト、IHF(国際催眠連盟)認定ヒプノセラピスト、ITTO(国際催眠トレーニング協会)認定ヒプノセラピス

鬱になったことがきっかけで、セラピーやヒーリングを受け始め、自然な流れで自分自身もセラピストの道へ。2012年トリシアのインナーチャイルド・セラピスト養成講座、翌年、前世療法セラピスト養成講座を受講。受講後、口コミやブログを通じてセラピーを頼まれるようになり、セラピストの道をスタート。現在、二子玉川のセラピールームにて前世・インナーチャイルド療法をメインとしたセッションを提供している。詳しくはwebで「dahlia スピトレハンター」と検索下さい。

dahlia(ダリヤ) 
スタッフ
最初にトリシアの養成講座を受けようと思ったきっかけを教えてください。
dahliaさん
2012年位からいろいろなセラピーのワークショップに参加していて、練習、セッションをやっていく中で、感情のヒーリングのようなことを行っていたのですが、親御さんとの問題が出てくることが度々ありました。それで、その時これからセラピーをやっていくならインナーチャイルドは外せないなって思って、ヴォイスさんでトリシアがインナーチャイルドをやっていることを知り、受けてみようと思いました。
スタッフ
受けてみた感想、印象に残ったことを教えてください。
dahliaさん
もともと私のインナーチャイルドもすごく傷ついていたので、それはもう自覚がありましたから。自分をまず癒すということもあり、セラピストとになりたい…ということの前に、まず自分を癒さなくちゃ、と思ったのです。
実際、講座の中でインナーチャイルドのワークを何度も行っていくと、ある時で大きな解放がありました。それまで私は、自分を愛する自己愛というものが、頭ではわかっていたのですが、いまひとつ体感として受け取れていませんでした。
しかし、ある時、大きな解放の後、インナーチャイルドが癒されたことを実感し、さらに「これが愛っていうものなんだ」というのを体感できたように観じました。それが自分にとってすごく大きなことで、頭ではなくて、心と身体が腑に落ちる…自分に対する愛情というものを恥ずかしながら、その時初めてわかった感じがしたのです。本当に心の大掃除をしたような感覚が講座の後はありました。
スタッフ
インナーチャイルドが癒された、体感できたというのは何かペアワークの中でとか? セミナーの中とかですか?
dahliaさん
いくつものワークをやるので、それぞれのチャイルド、トラウマごとに大きな癒しとか、解放というのはあったのですが、一番大きかったことは、自分の内面に、自分の子供時代の「あるインナーチャイルド」が出てきてくれたことです。毎日、そのチャイルドと対話しました。なかなか統合が進まなかったけど、まぁ気長にやろうと思っていて、ちょうど1週間くらいかな? ヴォイスのセミナールームに行く時に六本木通りを歩きながら、チャイルドとのコミュニケーションをやっていたのですね。その時、チャイルドが自分のハートの中にバーンと入ってきてくれたのですね。で、あの…突然のことだったので…。
スタッフ
突然、その瞬間がきた…みたいな感じですか?
dahliaさん
その、ビックリして私の方がチャイルドに「もういいの?」と聞いたら「うん、もう自分の居場所見つけたから」と。その居場所というのは、ハートの中ということなんですけど。
私、幼少期が割と複雑な家庭で、そしてその子は、家に居たくないけど、他に帰るところがないという思いを抱えていたチャイルドでした。どこかに行きたいけど行く場所がないから、帰る自分の場所は居たくない家しかない、自分の居場所がなかった…という想いを抱えていました。そのチャイルドが、ようやく「自分の居場所を見つけた」と笑顔で言ってくれたのです。それが、すごく嬉しくて…その瞬間、涙が出てきて…。
その時に、このチャイルドは自分の部分ですけど、「何があってもこの子だけは私が守らなくちゃ」という感覚がすごく出てきました。この「何があってもこの自分を見捨てちゃいけない」、それが愛なんだという気づきが内側から出てきたのです。それは自分にとってすごく大きなことでした。今でも思い出すと感動しちゃって涙が出るくらいです。六本木通りを号泣しながらヴォイスまで来たのを覚えています。(笑)
スタッフ
本当に素晴らしい体験ですね! トリシアも講座の中で、「セラピストになるためには、まずは自分自身が深く癒されなければなりません」と説いていますね。養成講座中は、グループ退行やペアになっての実践で退行する機会が沢山あるのですが、その中で、まさにトリシアの教えを実践されていたのですね!
スタッフ
元々はどのようなお仕事をされていたんですか?
dahliaさん
イラストとかデザインの仕事をやりながら、音楽活動もしていました。それらは現在も行っています。でもまさか自分がセラピストになるとは夢にも思っていませんでした。なりたいとも思ったこともなくて、逆にそういう仕事はやりたくないと思って(笑)。やりたくないと言ったら変なのですが、子どもの時に学校の先生とか幼稚園の先生、看護婦さんになりたいとか、周りの子が夢を言うじゃないですか、それを聞いて自分は絶対無理と思って、みんな偉いなと思っていました。人のケアする前に自分のことすら出来ていないのに、って小さい頃から思っていたので、本当に自分がセラピストになるとは夢にも思わず…。
スタッフ
でもそれでもセラピストになろうと思った、きっかけは何かあったのですか?
dahliaさん
そうですね…。実はインナーチャイルドの養成講座の時、演習で行ったセッションがあまりにもできなかったのです。全然ダメダメで、毎日落ち込んでいました。逆に、「これはやらないと(実践しないと)ダメだ」っていうのもあったかもしれないです(笑)。
スタッフ
勉強熱心なのですね!
dahliaさん
本当に全然できなかったのです。がっかりする位。本格的な心理療法を行うのが初めてでしたし、手順など覚えることが苦手で、しかもクライアントさんから何が飛び出してくるのかわからない…毎日毎日へこみつつ、チャイルドを癒しつつ、ということをしていました。
スタッフ
セミナー中は本当に濃厚な日々を過ごされていたのですね。
dahliaさん
はい。濃かったと思います。終わってみるとあっという間でしたが(笑)。
スタッフ
その後、インナーチャイルドセラピストとして活動始められて、その次の年に前世療法の講座に参加頂きましたが、前世療法を受けようと思ったきっかけを伺えますか?
dahliaさん
元々わたしは、今抱えている悩みの原因は今生にある、まずはインナーチャイルドだ、と思っていました。ですから、インナーチャイルドと前世の養成講座は同時期に受けなかったのですね。
ただ、前世も受けた方からお話を聞いて、「前世も一応受けといた方がいいよ、両方繋がっているから」と言われて、迷っていました。そもそも何で前世療法に抵抗があったかというと、自分が昔セッションを受けた時、悲しい前世が出てきて、あまりにもネガティブだったので、前世療法=ハードな体験という認識になっていたのです。
でも、ある時、前世療法を今の人生にポジティブに活かすことができるなら、前世探訪も役に立つんじゃないかと思いました。また逆に、インナーチャイルドは今の人生なので、あまりにも大変な体験をされてきた方には、掘り下げることがしんどい方もいると思うんですよね。でも前世は、1つの境界線がある過去の出来事ですから、そこからのアプローチの方が入り易い方もいらっしゃると思いまして…。逆にポジティブな前世、ポジティブな自分の欲しい能力を存分に使っていた前世に繋がるとか、そういうポジティブな方向でも使えるなら、ひとまず受けてみようかなと思ったのがきっかけです。
スタッフ
実際に受けてみて、前世療法に対する印象は変わりましたか?
dahliaさん
はい。すごくわたしは壮大な体験もありましたので…。
スタッフ
セミナーの中で?
dahliaさん
はい。あとは、自分の成長度に合わせて観られる前世も、受け取れるものも違うんだなという感覚がありました。
というのは、以前他のセラピストから受けた前世体験がすごく悲しくて、自分にとってはちょっと落ち込むようなものだったのですが、養成講座の中で体験した前世では、もう少し客観的に自分が観られるようになり、同じように困難な前世が出てきても、既に得ている気づきをさらに深めてくれる、「やっぱりそうだよな」という感覚が得られたので、自分の成長に合わせてやはり観られる前世、受けとれるものも違うのだという体験ができました。そして、そのことはとても大きな収穫でした。
スタッフ
本当に体感を通して学ばれてきたのですね。

---中略---

スタッフ
前世療法セラピスト養成講座を受けられて、すぐにご自身のセラピーに取り入れられていったのですか?
dahliaさん
そうですね。ただ、やっぱり自分のメインはインナーチャイルドでやりたいという気持ちはありました。それは今も変わっていません。
しかし、前世療法の方が受けたいという方が多いのかなという感覚はあります。前世が見たいです、とか単純な興味もあるようです。あとは、今の人生を選んだ理由を知りたいとか、どうしてこの親を選んだのかということについて、興味・疑問を持っている方も結構いらっしゃいます。私自身がブログでインナーチャイルドとか、親子関係とかについてよく書くので、多分それを見て来られるのではないかと思います。
スタッフ
親子関係に問題を抱えているクライアントさんが多いということですか?
dahliaさん
多いというか、…他のセラピストさんに比べた訳ではないのでわからないのですが…ただ、インナーチャイルドもそうですけど、何かしら悩みや問題を抱えている方の話しを聞くと、家庭内に悩みというか、問題を抱えている方が多いんだなという感じはします。
親御さんともうまくいっている、家庭内でもすごく愛されている、自分は幸せという方は、インナーチャイルドを受けたいとも思わないだろうし、そういうブログも見ないだろうし(笑)。世の中全体からみたらよく分からないのですけど、やっぱり人間関係の悩みの基本は家族関係というのは、直結しているなと思っています。
スタッフ
また、VOICEの他の講師からも伺う話ですが、「セラピストが解決できる問題は、セラピスト自身が克服した問題だけだ」という見方もできますよね。
dahliaさんが克服した問題(親子関係)だからこそ、それに引き寄せられて、そういう問題を抱えたクライアントさんが集まる…ということも言えるかもしれませんね。そして、そうやってセラピストの専門性というのは培われていくのかもしれませんね。
dahliaさん
確かに、そうですね。

---中略---

スタッフ
ところで、この退行セラピーのセラピストになるには、どんな方が向いていると思いますか?
dahliaさん
自分の問題から逃げる人はダメだと思います(笑)。自分としっかりと向き合える方は、すごく自分のためになると思います。講座の中でたくさんのワークをやりますし、トリシアの教えも深い気づきや学びを与えてくれるので、セラピストになるならないに関係なく、今自分に困難さを抱えている人が、解放するきっかけとして集中してワークができるというところがお勧めポイントです。また、セッションでも養成講座でも、受けようと思われたなら、先延ばしにせずにすぐに受講されることをお勧めします。
何か問題や課題があっても、取り組まないで放っておけば、状況に慣れてくるのではないかとか良くなるのではないか、と思ってよく見過ごされますが、実は逆で、時間が経てば経つほどもっと辛くなるケースもあります。また自分がしがみついてきた信念も解放するのが困難になってきます。セラピストをしていて思うのですが、30年抱えてきたものと50年抱えてきたもの、20年の重みって本当に大きいですよ。だから、気づいたら気づいた時にやるというのが本当に良いと思う。私の経験からしてもそうだったから…。ここに来たというのはチャンスだと思って、良い方に転換していく、決めてそうしていった方がいいと思いますよ。セッションでもクライアントさんにそのようにお伝えするようにしています。
スタッフ
抱えてきたことが、時間と比例して重みになって、解放しづらくなるというのはあると思うのですが、逆に、早いうちに解放していたら、解放していなかった人生よりもどれだけ発展的になっているかということを想像したら…そういう意味でも早く解放することはお勧めですよね!
dahliaさん
そうですね! …でも、そう言う私も実は、結構、腰が重たかったのが正直なところです(笑)。
ですが、そういう自分自身の経験があったからこそ、例えばセッションでワークの宿題をだして、「やってくださいね」と願う反面、いやいや私はもっとできなかったと思って、「人のことは言えない、その気持ちはよく分かる(笑)」と思うから、クライアントさんに対して忍耐強くなれますね。多分その人のタイミングがきた時に、また腰を上げるんだろうなと思って気長に見守っています。

---中略---

スタッフ
最後にこの退行療法養成講座についてdahliaさんが考えるお勧めポイントをお伝え頂けますか?
dahliaさん
このトレーニングの良いところは、集中してたくさんワークをやるので、自分の癖やパターンをたくさん解放できること。
また、セルフヒプノもできるようになるので、セミナー後に何か問題が出てきても、ある程度自分で解決できるようになります。人に聞いたり、リーディングしてもらわなくても、自分との対話で、なぜ自分がそのような問題を抱えているのかとか、本当はどうしたいのかとか、自分自身で気づける、そしたらそこで解放したり、癒したりということができるので、長い目でみたらすごく徳なんですよ。たくさんセラピー受けるよりも、ある程度1ヶ月とかで短期で集中してやり方さえわかれば、あとは同じように、問題や引っかかることがでてきた時に、同じようにワークをする。そうすると理由がわかって、そこも自分で解放できる。
スタッフ
自己セラピーができるようになるツールを得られるということですよね。
dahliaさん
そうなんですよ! セルフセラピーですね! それができる手法だと思います。
実際に自分でやりますし、トレーニング終わった後も何かふつふつでてくる時があれば、自分でワークしてきました。解放できたものもいくつもあります。だからトレーニング受けて終わりじゃなくて、トレーニングの後でも使える。そう考えると、本当にお得ですよ。
スタッフ
たしか、2年前にインナーチャイルドの養成講座でお会いした時は、お綺麗な方だな…と勝手ながらdahliaさんに見惚れていたのですが…(笑)。
その1年後、前世療法の時にお会いした時は、印象が変わりましたよね。もちろんお綺麗なままなのですが、迫力が増したといいますか、自信に満ちているといいますか…。
dahliaさん
トリシアにも昨年再会した時に、同じことを言われました(笑)。
凄く変わったと喜んでくれて、私自身もそう思うので、大きな転換の機会を与えてくれたのが、この講座だったと思います。今日、お話して、さらに頑張ってセラピーやらなきゃなって思いました(笑)。
スタッフ
是非、今後もセラピストとしてご活躍され、皆さんに愛を届けていってくださいね! 本日は、本当にありがとうございました。
スタッフ後記

今回お話を伺いまして、dahliaさん自身の体験も振り返りながら、クライアントさんに面するその謙虚で誠実な姿勢に、セラピストとしてのあるべき姿を学ばされました。そして、トリシアの講座で学んだことをセラピストとしても、自分自身への癒し(セルフヒプノ)としても、しっかりご活用され、卒業後も、新たな気づきや学びをされていることも、本当に素晴らしいなと感じます。dahliaさんの益々のご活躍を応援しております!