カップルや夫婦や親子の間の「コントロール関係」にサヨナラ
私をコントロールしないで!
1,980円
(税込/本体価格 1,800円)
増刷・重版未定
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ISBNコード | 978-4-89976-042-9 |
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ページ | 288 |
判型 | 四六判 ハードカバー |
著者 | リチャード・J・ステナック |
訳者 | 白川貴子 |
発行日 | 2002-09-20 |
「コントロール=人をあやつる」、ということを著者はここで「コントロールのダンス」と呼んでいます。ふたりで踊る・作り出す、それはダンスであり、ドラマです(まあ、通常、楽しくないダンスですけれど)。この著者は精神分析医、セラピストとして20年以上もコントロール関係に関わってきた人。「相手の自己不信を深めることで相手をコントロールする」、または「自分の自己不信が相手のコントロールを招く」のがコントロールの本質と定義しています。また、この本では主に「男女のパートナー関係」(恋人/夫婦)に重きをおいて解説していますが、このコントロール関係は、親子関係にもまったく同じ力学で存在すると思われます。性的なことについてもきちんと語られています。コントロールをされる側にもする側にもならないために、二人の間の主導権争いという「悪しきダンス」を踊らないために、なにを理解し、どう行動したらいいかを分かりやすくエクササイズも含め、語った本。コントロールの人間関係を切る場合の「怖れ」をどう扱うかも詳述。実際に渦中にいる人はもちろん、コントロールとは無関係のあなたも、読んで目からウロコの良書。なるべくたくさんの人に読んでいただきたい本です。
本書が解き明かす、4つのタイプの人間と「コントロール関係」について
- ■献身型
Giver 相手につくすことに喜びを感じ、与えることが自己確認の手段になっている人。容易に人にコントロールされてしまう。 -
■要求型
Taker与える、という辞書を持たない、私にあなたはなにをくれるの?、というタイプ。相手が求める気持ちには気づかない。コントロールする側に立つことが多い。 - ■閉じこもり型
相手と人間関係を結べないタイプでひとりで閉じこもる。感受性の乏しさが相手の不満を招き、関係が崩壊するか、どちらかがコントロールすることになってしまう。 - ■オーケー型
通常はなんの問題もないが、パートナーに献身型、要求型、閉じこもり型の人が来たとたんにコントロール関係に入ってしまう危険性がある。
- 訳者まえがき コントロール関係とは
- 第一章 何が原因でこうなってしまったのか
- 第二章 コントロール関係の始まり
- 第三章 コントロールのメカニズム
- 第四章 コントロールにとらわれる生き方とコントロールのない生き方
- 第五章 変化は内側から始まる
- 第六章 関係にとどまることを決めたなら
- 第七章 関係を解消しようと決めたなら
- 第八章 二人でも自由でいるために
- あとがき