幸せな子ども時代を取りもどすのに、遅すぎることはない
ISBNコード | 978-4-89976-100-6 |
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ページ | 280 |
著者 | チャック・スペザーノ&レンシー・スペザーノ |
訳者 | 伊藤由起子 |
監修者 | 栗原弘美 |
発行日 | 2007-01-30 |
人間関係の深い癒しが特徴の「ビジョン心理学」。その考案者がはじめて語る全「基本心理モデル」を収録。深い人間観察と、高いスピリチュアリティが生み出した心理学の傑作。理論ではなく、実践から生まれたから人生のどの局面でも、確実にワークする。「人生の全方位で幸せになりたいひと」の必携書。
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世界中で、多くの人を深く癒した実践心理学
「ビジョン心理学」の基本心理モデル全収録
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◆ビジョン心理学の3大守備範囲「人間関係」「リーダーシップ」「スピリチュアリティ」
◆これを知っていたら、つまずいてもすぐに立ち直れる。もっとも大切な「17の心理原則」
◆私たちの生活に働くチカラを深く読み解く「20の心理モデル」
◆依存-自立-相互依存(共同創造)の「成長の三角形」モデル
◆恋愛からビジネスまで、人間関係はすべて、この階段を登る。「人間関係の5段階」
◆愛とビジョンの卓越したチカラ
★★これ一冊で、ビジョン心理学の基本の考え方がすべてわかります。
★★あなたの人生に、今日から使って、今日から幸せになれます!
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[実例]◆ビジョン心理学独特の心理モデル<デッドゾーン>
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ビジョン心理学の「成長の三角形」の2辺目の角を曲がるまえに起こる「まるで死んだような心理状態(人間関係)」。人生の「役割」にフォーカスしすぎるため、あるいは「競争」にフォーカスしすぎるため、あるいは「次のステップへ進むことへの怖れ」が生み出す強力なイリュージョン(幻影)。自立した優秀なおとなの多くが、このワナにはまっているのを、社会のさまざまな場所で見ることができる。しかし三角形の3辺目「相互依存」(共同創造と同じ意味。まわりのひとと一緒にひとつの価値を創ること)のレベルに進むことによって、その幻影を完全にクリアすることができる。
[★この心理モデルひとつを知るだけでも、この本を買う価値があります・・・]
■□■□真の癒しとは何なのか、ズバリ明らかに!■□■□
チャック・ファンにとっての待望の本がついに出版されます!
チャック・スペザーノ博士の本は今までに ヴォイスより9冊出版されていますが、スペザーノ夫妻の提唱するビジョン心理学とはどういうものなのかについて書かれた本はなく、原則についてもっと学びたいという声がよく聞かれていました。
チャックにこの本の原稿を渡されたときに、私は「これでビジョン心理学のすばらしさをもっと皆さんに伝えられる」とうれしい気持ちでいっぱいになりました。出版が決まり監修させていただくことになり、とてもわくわくしています。
こころの成長段階をはっきり知ることができるビジョン心理学の三角形や、男女関係の段階など、これまで断片的に扱われていたものがまとめて書かれているこの本は、ある意味で入門書としての大切な役割を果たすことになるでしょう。そしてこれまで出版されている本や、これから続々と出てくる本の内容が、より深く理解できるようになるにちがいありません。
さらにこの本のタイトルも、私のお気に入りのフレーズです。なぜかというと、本当に癒しを受け取ったときに人がどんな体験をするのかを、これほどシャープに表現している言葉を見たことがないからです。
人はよく、「子どものころはこんなつらい思いをしたけれど、それを乗り越えて今はこんなに成功し、しあわせになっている」と言います。しかしこれでは、完全に癒されたとはいえません。
癒しが完了すると、あれほどひどいと思っていた体験がまったくの思いちがいだという感じがしたり、楽しいことしか思い出さなくなったりするのです。
「つらくてみじめな過去」が遠のき、「自分は皆に愛されたハッピーな子どもだった」と心から感じられるようになるから本当に不思議です。そしてそんな幸せな子どもが、やがて幸せな大人に育っていくのはごくあたりまえのことです。
どうぞ皆さんも、この本から過去を変革するというチャンスを受け取って、祝福された存在としての当然の報いである愛や豊かさにあふれた人生を招き入れてください。
(本書監修者:ビジョン心理学マスタートレーナー 栗原弘美)
■□■□真の癒しを求める人々が、待ち望んだ本■□■□
ビジョン心理学の起源、その進化の過程、概要、原則、手法、三角形の成長モデルなど、ビジョン心理学を詳細に、しかもわかりやすく説明。
また、ビジョン心理学の活用法、ビジョン心理学が世界でどのような活動を展開しているか、セミナーがどのように行われているかなど、癒しの手法や考え方だけではなく、ビジョン心理学の活動の全体像が、チャック・スペザーノやレンシー・スペザーノの実際に体験した事例を通して具体的に語られています。読み物としてもおもしろく、ビジョン心理学がより身近に感じられます。
“愛は時刻表に従っているのではなく、招かれるのを待って、やってくる”──これを象徴する出来事として、レンシー・スペザーノの著書「Make Way For Love」より引用した「アーサー」の話(第10章)が紹介されています。
父親に拒絶されていたとずっと思っていた19才の少年が、死の間際に、子ども時代に気づかなかった父親の愛をようやく理解し、満たされた心で旅立っていくお話です。
他にも幸せな子ども時代を取り戻すことは、それがたとえ死の間際であっても決して遅すぎることはないくらい大切なことであることを教えてくれるすばらしい事例がチャックやレンシーの言葉を通じて語られています。
ビジョン心理学のダイナミックな原則を読むだけでも、多くの人にとっては悟りの体験や力づけとなるはずです。チャックとレンシーがそのすばらしい洞察や成熟した知恵を、変容と幸せを望むすべての人々と分かち合う、それが本書の最大の目的です。
■□■□「アーサー」の話■□■□
父親はちょうど失業したところで、プレッシャーと自分への疑いで混乱状況にいたのです。
父親は大家族を養っていくことができないのではないかと怖れていたのです。
それを幼い息子にぶつけたのは、怖れの誤った表現法でした。
しかし、拒絶ではなかったのです。
実際には父親はいつだってアーサーを愛していたのです。
アーサーは自分が長い間、理由もなく愛に抵抗していたんだとやっと気づきました。
まちがいはすべてこのちょっとした誤解が原因だったのです。
私は「ア・コース・イン・ミラクルズ」から学んだことを彼に伝えました。
「“愛は時刻表に従っているのではなく、招かれるのを待って、やってくる”。これまであなたに与えられていた愛は、いまだにあなたと一緒にあって、あなたのなかに招き入れてもらえるのを待っているのですよ。そして、今、そうすることができる」と。
アーサーはこの考え方を気に入ってくれました。
彼のまなざしに生気が蘇り、これまでずっと彼に向けられ友人たちの愛をすべて受け取る用意ができていると彼ははっきりと言いました。
彼は目を閉じ、心を開きました。
しばらく静かに横たわったまま、友人たちの愛を感じながら、その体験の甘さや慰めを味わい尽くしていました。
平和の静けさが甘い空気をもたらし、部屋は幸せの香しい香りで包まれたのでした……。
(レンシー・スペザーノ著「Make Way For Love」より引用/第10章)
■□■□目次■□■□
- 第1章 ビジョンの必要性
- 第2章 ビジョン心理学とは何?
- 第3章 ビジョン心理学の三本柱
- 第4章 ビジョン心理学の主要な17原則
- 第5章 ビジョン心理学の主要モデル
- 第6章 ビジョン心理学のメソッドとテクニック:表面意識、潜在意識、無意識レベルの層に働きかける
- 第7章 成長の三角形のモデル:一体感へのステップ
- 第8章 家族と人間関係
- 第9章 世界は私たちのマインドを映し出す
- 第10章 愛:ビジョン心理学の中心的原則
- 第11章 ビジョン心理学と現実的社会とのかかわり
- 第12章 ビジョン心理学の創始者
- 用語解説