子供だけではなかったADHD(注意欠陥多動性障害)。 おとなの社会生活、結婚、子育て、家庭生活、こうすればうまくいく。
おとなのADHD−社会でじょうずに生きていくために
1,980円
(税込/本体価格 1,800円)
増刷・重版未定
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ISBNコード | 978-4-900550-96-4 |
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ページ | 288 |
判型 | 四六判 ハードカバー |
著者 | D・サダス&J・カンデル |
訳者 | 海輪由香子 |
発行日 | 2001-01-11 |
注意欠陥多動性障害は子供の障害と思われてきましたが、実際には「おとなのADHD」も存在します。身の回りの整理整頓が苦手でいつも物を失くしてばかり、仕事の段取りがヘタで職場の信頼薄、不用意な発言が誤解のもとに。はたまた、ちょっとした不注意や我慢不足から事故やトラブルが頻発--おとなの方でも、こうしたことで悩み続けている人は、少なくないかも知れません。神経科認定医である二人の著者が、適切なアドバイスを。特に女性固有の「結婚・子育て・家庭生活」を語った部分や「巻末付録Q&A」「巻末付録、ADHDの人が直面する問題とその解決策、簡単一覧表」「いま日本で成人のADHDの受診・治療ができる医療機関」は、大いに役立つ。
<北海道立緑ヶ丘病院 田中康雄先生監修の本。後書きより抜粋>
おとなのADHDの人の「毎日の生活に具体的にどう対処すべきか」、「家族、職場、関係機関との折り合い」、「生活を補完するための必須アイテム」について非常に細かく親切に記述。さらに「女性の生活とADHD」についても簡潔でわかりやすく解説した本。
本書の、他の本にはないユニークなコンテンツ
-
<毎日の問題に対処する具体的戦略>
- ◆好ましくない習慣
- ◆睡眠サイクル
- ◆運転中の注意散漫
- ◆ポケット日誌
- ◆携帯録音機
- ◆FAX
- ◆留守番電話
- ◆携帯電話
- ◆スケジューラー
- ◆パソコン
- ◆自己判定用チェックリスト
- ◆家の中を片づける
- ◆子供を時間どおりにどこかに連れて行く
- ◆職場での仕事と人間関係
- ◆女性はやさしく、如才ないものという思い込み
- ◆デートのとき
- ◆結婚生活
- ◆出産と子育て
- ◆家族が、ADHDの人とどう関わるか
- ◆自分がADHDを持つ親である場合
- ◆配偶者がADHDである場合
- ◆どうしてもわかってくれない人に
- <これは役立つ! 巻末付録Q&A>
- ◆主治医の処方する薬に習慣性はないか?
- ◆息子のADHDはすぐ受け入れるのに、おとなの私がADHDだと言うと怪訝な顔をされる
- ◆ADHDの夫がどうしても医者に行きたがらない
- ◆おとなの女性の私がADHDだと主治医が認めない
- ◆ 妊娠中は薬をやめるべきか
- ◆処方薬でなく自然のものはないか?
- ◆医師によって治療方針が違う
- ◆ADHDの女性は他の女性より月経前症候群がひどいか?
- <これは役立つ!>
巻末付録 ADHDの人が直面する問題とその解決策、簡単一覧表
- <これは役立つ!>
希有な情報! いま日本で「成人のADHD」の受診・治療ができる医療機関(巻末 奥付上)
<各章の概略>
- <第一部>
おとなのADHDの主な症状・原因・診断法・混同されやすい問題や共存する他の障害について、神経科認定医である二人の著者が豊富な治療経験をもとに、専門的立場から、新しい医学情報を、解りやすい用語で説明。 - <第二部>
おとなのADHDの人が実際に自分で何ができるか、というアドバイスを、具体的・実践的例をあげて詳述。薬物療法、心理療法、その他の治療法。現時点で疑問のあるものやマイナスの効果が懸念されるもの。適応を助ける様々な道具や機器、装置の紹介。 - <第三部>
主に女性のおとなのADHDについて、女性特有の問題「出産」「育児」 「家庭生活」等、具体的な場面ごとのアドバイスを詳述。この部分は特に役に立つと思われます。 - ★本書後書( 田中康雄先生) 「ADHD問題が指し示す方角」
本書に寄せて/ADHD 問題の背景/ 児童精神科医の役割/ 親に必要な方向転換/ 関係者のジレンマ/ 対応策/ 子ども時代に、愛されて、支えられて、認められること/親と関係者の育ち/ 今後の課題としての連携/ おとなになってからの「埋め合わせ」