知られざる世界の宝具 vol.3「ボフォマイ」

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ボフォマイ -伝説の護符-

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あなたにはどんな奇跡が待っているのか!?

NEW -彼女を救った奇跡の護符-

-奇跡をもたらした究極の護符-

夢に現れた不思議な僧侶

現地に着いた日の夜、不思議な夢を見ました。

私は雲の上に立っています。
やがてはるか前方から光に包まれた人影が近づいてきました。
だんだんと姿が見えてきて、私の１メートルほど前に立ちどまりました。

それはひとりの僧侶でした。
僧侶は満面の笑みをたたえて私を手招きします。
それに応じて一歩踏み出した瞬間、私は目も眩むような光に包まれ、夢から覚めました。

翌日、打ち合わせが終わったあと、ミャンマーでいつもお世話になっているコーディネーターのマー・ウェイさんに夢の話をしました。

すると、ものすごく驚いた様子でこういったのです。

「私も同じ夢を見たよ。そのお坊さん、紫の衣を着てなかったかい？」

今度は私が驚いてしまいました。
マーさんのいう通りだったからです。

「私はその人を知ってる。私の先祖の弟子だ」

マーさんの先祖の弟子？
いったいどういうことなんだろう？

「大河、呼ばれてるんだよ、ブッダに。すぐその坊さんに会いにゆこう！」

翌朝、マーさんと私はヤンゴンを発ちました。

「ドゥッパ」と呼ばれて尊崇される高僧

北方へ車を走らせること、６時間。
山間の小さな村に着きました。

ミャンマーなのに、住民はなぜか全員がベトナム人。
不思議に思いながら私はマーさんに従って、山の中腹に建つお寺を目指しました。

「ドゥッパ、お久しぶりです」

マーさんが門前で声をかけると奥からひとりの僧侶が出てきました。

私は口から心臓が飛び出るほど驚きました。
なんと、夢で会った僧侶だったからです。

言葉も出ない私を見て、僧侶は夢で見たのと同じように、満面の笑みをたたえていいました。

「待ってましたよ。あなたが夢で会ったのは、この私です」

僧侶はチャガ師といいました。
マーさんによると、師は皆から「ドゥッパ」と呼ばれて敬われているそうです。

「国中から、ドゥッパに救いを求めてやってくるんだ。でも、ドゥッパから呼ばれたのは大河が初めてだ」

マーさんがそういうと、チャガ師は3枚の護符を私に手渡しました。

「ボフォマイ」と８人の仏弟子

タン・パット

スホン・タン

シャン・ネイ

「これを渡すためにあなたを呼んだのです」

師によれば、この3枚の護符は「ボフォマイ」といい、ブッダ直伝の秘宝だといいます。
1枚は不思議な模様が描かれた白い札、そしてオレンジ色と黒い札が1枚ずつです。

「白い護符が本体でタン・パット、オレンジ色のほうはスホン・タン、黒いのはシャン・ネイといいます」

不思議そうに護符を見つめる私に、師は寺で語り継がれている、こんな話を聞かせてくれました。

ブッダ、つまりお釈迦様は生前、今のミャンマーに当たる土地に、8人の弟子を遣わしたそうです。
仏教がミャンマーに公式に伝わるより、はるか昔のことです。

その際、弟子たちに与えたのがボフォマイでした。
8人はブッダの教えを広めるため、さらにそこから東西南北へ散っていきました。

そのうちのひとりは今のベトナムに当たる土地へ渡ったといいます。
やがてその弟子は悟りを開き、ブッダの正しい教えとボフォマイをもっとも徳のある弟子に伝えました。

こうしてブッダの正しい教えとボフォマイは選ばれた僧侶に代々受け継がれたのです。

やがて、継承者は「ブッダの直弟子」と目され、人々からベトナム語でブッダを意味する「ドゥッパ」と呼ばれるようになったそうです。

現代のドゥッパこそ、このチャガ師だったのです。

ベトナム人の村が、なぜミャンマーに？

それにしても、なぜブッダは弟子たちにボフォマイを授けたのでしょうか。
いったいこの護符にはどんな力があるのでしょう？
しかもなぜチャガ師はベトナムではなく、ミャンマーにいるのでしょう？

私の中のいろいろな疑問を見抜くように、今度はマーさんが話を続けてくれました。

ベトナムで教えを説くドゥッパの徳にあやかるため、続々と人々が集まってきました。
ドゥッパの弟子になるため、あるいはドゥッパと弟子たちを支えるためなど、集まった人たちの目的はそれぞれでした。
やがて、この集団はドゥッパの僧団を中心にした「部族」を形成したそうです。

時が経ち、次々と弟子たちの末裔は消え去り、残ったのはベトナムのドゥッパだけになりました。

「仏典には記録がないんだが、部族の中ではドゥッパの伝承はしっかりと受け継がれていたんだ」

しかし、ベトナムの内乱で部族を迫害の波が襲いました。
そんななか、時のドゥッパはブッダからこんな啓示を受けたそうです。

「最初に私が遣わしたミャンマーへ渡れ」

こうして、部族はミャンマーの今の土地に落ち着いたといいます。
チャガ師の3代前のドゥッパの時代でした。

チャガ師がドゥッパになった理由

代々のドゥッパは部族の中でもっとも霊力のある、しかも徳の高い者が選ばれたそうです。
もちろんチャガ師がドゥッパに選ばれたのもそれが理由です。

師は幼いころ、ひとりの貧しい友人にいつも食事を分け与えていました。
その友人と川で遊んでいたときのことです。
彼は足を滑らせて激流に呑み込まれてしまいました。
チャガ少年は友人を助けるために躊躇することなく川に飛び込みました。

どれくらい時が経ったことでしょう。
気が付いたら、チャガ少年は暗闇の中に横たわっていたそうです。

起き上がった瞬間、まばゆいばかりの光に包まれました。
その光に中に何かがいます。
おそるおそる見ると、なんと黄金の龍に乗ったブッダでした。

「恐怖に打ち勝ち、よく私の龍を助けてくれた。お前の勇猛心と慈悲心ゆえに私の法を授けよう」

ブッダの言葉を聞き、チャガ少年はまた目をつむりました。
そしてもう一度目を開けると、寺で横たわっていたそうです。
私が訪ねたこの寺です。

「ドゥッパは河原に打ち上げられていて、寺の僧侶たちが見つけてここへ運び込んだそうなんだ」

マーさんによれば、この一件以来、チャガ師は修行に打ち込み、生来の霊力がさらに高まったそうです。

「チャガ師はブッダに選ばれた人だったんだよ」

成人したチャガ師はその力と徳が認められ、ドゥッパに選ばれたそうです。

ボフォマイの本体「タン・パット」の功徳

続けてチャガ師が話をしてくれました。

ブッダが8人の弟子にボフォマイを授けたのは、教えを広めるのを妨げるさまざまな災いを断ち、多くの人々を救う力が彼らに及ぶようにするためだったそうです。

「本体のタン・パットはブッダの化身です。つまりブッダそのものなのです」

伝説によれば、不思議な模様はブッダ自身が記したといいます。
しかも、持つ人の性格や気質に応じて、ブッダの功徳が現れるよう、何種類ものタン・パットを授けたそうです。

ボフォマイの使い方もブッダが直接、弟子たちに教えたそうです。

スホン・タン、あるいはシャン・ネイのいずれかの裏に願い事を書き、それを「ビン・タン」という器で燃やします。
すると、願望が煙になって立ち上ります。

それにタン・パットをかざしてのちに携帯します。
すると、ブッダの功徳が持つ者に及ぶというのです。

弟子たちの長い旅を思い、もっとも簡単な方法で功徳を及ぼそうというブッダの慈悲による祈願法でした。

「こうして弟子たちはブッダが共にいてくださるという勇気をもって、布教に臨むことができたのです」

「スホン・タイ」（成就の符）の功徳

オレンジ色の「スホン・タン」は「成就の符」といわれ、もともとは弟子たちが多くの人々の救済を成就するための護符でした。
時が経ち、護符は人々にこんな功徳をもたらすようになったそうです。

1. 豊かさをもたらす
   経済面での幸福、思わぬ収入のほか、身体、心、魂などさまざまな豊かさをもたらします。
2. 益になる人と出会わせる
   良縁、仕事上あるいは生活上有益な人との出会いをもたらします。
3. 健康をもたらす
   病気のもとになる気を調え、身体と心の健康をたもつ、あるいはもたらします。
4. チャンスをもたらす力
   望んでいる新しい人生を開くチャンスをもたらします。

「シャン・ネイ」（祓魔の符）の功徳

次に黒色の「シャン・ネイ」のです。「祓魔の符」といわれ、もともとは弟子たちが教えを広めることを邪魔する、さまざまな災いを取り除くための符でした。
これもスホン・タイ同様、時が経つにしたがって、こんな功徳をもたらすようになったそうです。

1. 悪縁を絶つ
   人や物、事象、悪い習慣など、人生の障害になるあらゆる悪縁を絶ちます。
2. 自分を作り変える
   願望を成就させるため、持つ人を根本的に作り変えます。

チャガ師に示されたブッダの預言

「8人の弟子たちが法のために苦難の旅をつづけました。それと同じく、人生は苦難に満ちた旅路といえます。だからこそ、日本人にボフォマイが必要なのです」

チャガ師は私が不思議な夢を見た前日に、ブッダからこんな啓示を受けたそうです。

「来年、世界は未曽有の疫病に襲われる。3年後に落ち着きを取り戻すだろうが、その影響はなかなか拭えない。とくに東の島国の人々はこれまでにない苦難の旅路を強いられるだろう」

だから、チャガ師は私を呼んだのだといいます。

皆さん、最初にお話ししたように、これは3年前、つまり2019年のお話です。
啓示でいう「来年」とは2020年、3年後とは2022年です。
もう「未曽有の疫病」の意味はお分かりになったと思います。
しかし、当時の私はその意味がまったく分かりませんでした。

寺にはボフォマイの功徳で救われた人が、お礼の供物とともに自らの体験を記して奉納しています。
その一部を見せてもらいました。

金銭的な苦境を脱することができた、良縁に恵まれたというのが目につきますが、なかには「死んだ人が生き返った」というものまでありました。
憚りがあり、残念ながら具体的なお話は紹介できませんが、ボフォマイのもたらす功徳の大きさを目の当たりにしました。

「このボフォマイの力で、未来の日本の人たちを救ってください」

3年前の、チャガ師のあの真剣なまなざしは今も忘れることができません。

最後の謎

ところで、あのときミャンマーにいた日本人は私だけではありません。
なぜ、私が呼ばれたのでしょうか。

ついこの前、その謎が解けました。

なんと、マーさんはお釈迦様の出身部族「シャカ族」の末裔だったのです。
チャガ師のことを「私の先祖の弟子」といったのは、そのためでした。

「私が大河と出会ったのは、先祖、つまりブッダの計らいだったんだよ。これはめったにない仏縁だ。チャガ師はきっと、あのときの啓示で大河の名前も姿もブッダに示されたんだと思うよ」

マーさんのひと言に、世の中には人知でははかれないことが山のようにあることを実感させられました。