著者インタビュー「木の神さま、水の神さま」

今やワークショップ講師としても確固たる人気を誇るチャネラー&セラピストの千さんと、心理療法家・通訳・翻訳家の大野百合子さんのおふたりが、ユーモラスで個性的な5人のマスターたちと一緒に、終始ほのぼのとした雰囲気のなか、東北・関東・近畿・沖縄の木と水の神さまを訪ねました。そんな旅の様子と、パワースポット巡りのポイントを贅沢に盛り込んだ写真とともにご紹介する「木の神さま、水の神さま」がいよいよ刊行! 待望の共著について、千さんと大野百合子さんにお話をうかがいました。

まずは、一緒に本を出されることになったいきさつについて教えていただけますか?

グランパメッセージ: 「個々に自分の強さを知ればいいのう。木はにっこりと教えてくれるからのう。気持ちは強くなり、1歩前に進む事が出来るからのう(むらじいちゃん)」

大野
最初は本という形を意識せずに始まったんです。5年位前に、互いに家の近くのパワースポットを色々巡って、そこで『こんな木の神さまがいらっしゃるのよ』なんていう話からスタートしたのよね。
うん、それがきっかけだった。
大野
そしてそのうち『これを皆さんにご紹介できたらいいよね』ってことになって、……。
一緒に東北・関東・近畿・沖縄の木と水の神さまを訪ねて、それをまとめたのがこの本です。

本の中に度々 “5人のマスター”が登場しますが、彼らはどういう存在なのでしょうか?

そうですね、“地球人が知らないところの銀河から来たおじいちゃん”というのが、一番わかりやすいですね。
大野
まったく別の次元から、時空を乗り越えて来たという感じよね。
うん。じつは私もむらじいちゃんと同じ場所にいたんです。それで、ある日突然白じいちゃんから『何かそんな役割が与えられそうだね』と聞いた瞬間、その準備が入れ込まれちゃったみたいで、それ以来ずっと一緒なんですよ。

同じ場所にいらしたというのは?前世?

大野
地球に来る前っていうことじゃない?
地球に来る前……うん、もうずっとそこでしたね。
大野
私たちは地球で何度も生まれ変わっているけれど、彼女はこれ1回こっきり。過去世がなく、また地球での未来世がないんです。だから地球に来る前は直線的な時間でいえば、ムラじいちゃんと同じところにいたということなんですよ。

それでそのおじいちゃんたちからのメッセージを、今も受け取っていらっしゃるわけですね。では、木と水の神さまを紹介することによって、私たちが学べることは何でしょう?

木ってずっと同じ場所にいますよね。そういうものをどんなふうに感じるか…ということ、おじいちゃんたちはよく言うんです。
大野
1本の木を見ても人によって色々な見方があるし、感じ方も違いますからね。神さまのほうも、その時の自分の気持ちを鏡として映してくれるだけでなく、独自の部分を、より際立たせて感情を表面化した上で取り出してくれる場合など、さまざまなんですよ。深く哲学的な世界に誘い込んでくれる神さまもありますしね。

同じ日本でも地域や土地の状態によって、木や水の表情や印象は違うものですか?

グランパメッセージ: 「風が何を運んでくるかのう。風について知るのだのう。池と風のそのひきあう関係性を(むらじい)」

違いますね。わかりやすく言うと、保守的な所と開放的な所がある。その分け方で考えると、北の神さまは意外と保守的かもしれませんね。あと、昔から都があったような所も、保守的です。
大野
何よりもびっくりするのは、本当に神さま自身の個性が違う。イチョウ並木の神さまでも、それこそ一本一本、その木に宿る神さまにすごい個性がある。もう個性だらけ。 そして、印象にしても、例えばものすごく古くからの木があったとします。そうするとそれを見て、命というもののすごさを感じる人もいれば、その木が眺めてきた時間に意味を感じるという人もいます。あるいは、ただその大きな木陰に包まれるだけで気持ちいいという人もいるかもしれない。そんな風に色々な見方がありますよね。それは、それぞれが木の神さまの懐に抱かれての……とても正直な感じ方だと思います。私も結構、木に感じることがあって、その時々によって考えることが違ってくるんですよ。建物を支えている木材でも、人よりも遥かに長い時間を経て、あのような形になっているわけですから、木ってすごい存在だな、と思います。
本当ですよね。木って遠く離れていても、木同士ですごく話しているんですよ。そういう質のエネルギーの中にいると、木の神さま、水の神さまのレベルに入っていきやすい。遠い昔、“前世でこの人に会っていたんですよ”と言う人は、特に思い出すことがいっぱい出てきますしね。
大野
だから“再会”というケースもあるわけですよ。

そこに自分の過去世が関わっている可能性というのは……

グランパメッセージ: 「日常いろいろなことがあってリセットしたいとき、ここにくるといいのう。ここの時間がつつみこみ、すべての快放につながるからのう。涙が答えになったじゃろう(むらじいちゃん)」

かなりありますね。すごく面白いなと思ったのは、私は地球で生まれたことはないんだけれど、沖縄の備瀬のフクギ並木へ行った時には、本当に懐かしくて何でだろうと自分でも思っちゃうぐらい、あそこはそういう空間でしたから。
大野
やっぱり、そこは時空の穴みたいね。神さま自身のバイブレーションがその人の中にあるスイッチをオンにしてくれるんですよ。写真を見ただけでは絶対に伝わらないものというのがあって、極端に古かったり大きかったりするだけで人間の意識って変わりますからね。それだけで変わる。私も木の神さまに会いに行くだけで、自分が変化していくような気がしたもの。
命につながるから、お水もそうよね。木と水がなければ人間は生きていけないわけだから。
大野
そうなの。木と水って、やっぱりガイアのエネルギーを最も手っ取り早く感じられるツールというか…そんな入り口かなと思いますよね。だからこの本を出すことで、私たちが行けなかった場所に住んでいる方も、興味を持って近くの木や水を尋ねてもらえたらすごくいいと思う。極端な話、庭の木だっていいんですよ。木に触れることでメッセージを受け取ったり、コミュニケーションを取れるようになる筈です。
よく“呼吸を合わせる”っておじいちゃんが言うんですけど、氣を合わせていくと『この神さまはそっとしておいてほしいんだな』ということもわかるようになります。
大野
それに、湧いてくる水で顔を洗ったり、飲むだけでも意識が拡大していくし、触れているだけでも楽しいんですからね。そういう木の神さま、水の神さまの全国巡り運動みたいのが広がると面白いと思います。

■最後に、今回の旅を通じて新たに発見したことや、感じられたことなどがありましたら教えてください。

大野
私はね、やっぱり日本は砂漠と違って、水と木の国なんだと改めて思った。
うん、豊かだよね。
大野
それから、花の美しさもあるね。
ある、ある。あと、地球とそっくりな星もあるんだけど、でもそこは感情の部分とかがまた違うんですよね。
大野
そこは人間が持つような怒り、悲しみとかはないの?
怒りや悲しみはあるんだけれど、その質がまた違う。花や自然に対する感じ方も違ったりする。
大野
私が思ったのは、人間って木に例えられることが多々ありますよね。背骨が幹で…とか、根っことか。特に肺なんかを見ていると基幹があって枝があって…と、木が逆さまに生えているみたいですよ。血管もそう。しかも人間の身体の70%は水でしたっけ? そんな意味でもうひとつ、さっきおじいちゃんが言っていたけれど、木の神さま、水の神さまと出会うことを好むのは、人間の身体や心を深く見たり、感じたりすることとイコールなんですって。私もつくづくそう感じるんですよね。
うん、うん。
大野
木って岩のようになってもずっとそこにいるでしょう? だから、ふっと意識を1万年前のその木がまだ生きていた頃に戻してみると、何か色々なことが感じられる。私は、木に触れて抱きつくだけで安心したり、楽しくなったりするんですよ。そんなふうに人間一人ひとりが安心して、ニコニコ楽しくいられれば、きっと世の中も変わっていくんじゃないかなと思うんですよね。

【5人のマスターたち】

愛に溢れていて温かく、よく歌を歌っている楽しいおじいちゃん達。

☆若ちゃん

若草色が大好きなマスター

カリスマエネルギーにあふれ、他のマスター達からも一目おかれる存在。子どものような声で話し、可愛くてカッコイイ!

☆むらじいちゃん

紫色が大好きなマスター

千さんといちばんの仲良し。明るく、いつも冗談を言って笑わせてくれる陽気でおもしろいキャラクター。

☆きいじいちゃん

黄色が大好きなマスター

女性に優しく紳士的でギャンブルやメカに強い。繊細なタッチで答えてくれる、きめ細やかな言葉のマジックが魅力。

☆しろじいちゃん

白い色が大好きなマスター

まじめで現実的な問題に強く、親身に悩みに答えてくれる。掃除が大好きでこだわりがあり、風水や身体に関することも得意。

☆赤いお姉さん

赤い色が大好きなマスター

今のところまだあまり言葉を発することはないけれど、いつも見守ってくれている存在。

千(せん)
チャネラー、セラピスト。幼少の頃より、見えない世界とのコンタクトやUFO目撃などの体験を多くもつ。1995年、退行催眠中にみたビジョンに導かれて、奈良県の天河神社を訪れたときに、白いお髭の仙人のような存在とコンタクトが始まり、現在は5人のマスターたちとつながっている。そのマスターたちと共に行う千さんのセッションはクチコミで評判を呼び、数ヶ月先まで予約が取れないほどの人気。これまでは表舞台に出ず『知る人ぞ知る』存在のチャネラーだったが、2008年より“おじいちゃん”の快諾のもと、シンクロニシティ・ジャパン(株)とパートナーシップを組んでセッションを全国展開中。
大野百合子(おおの ゆりこ)
アイユニティ主催。心理療法家、通訳、翻訳家。神戸女学院大学卒業後、日本航空勤務。のちに、同航空と筑波大学が開発した 生きがいのセミナーのカウンセラーとなる。1993年から心理学、精神世界関係の通訳、翻訳を開始。トリシア・カエタノのワークショップやトレーニングコースでは、 通訳だけでなく講師としてもサポート。主な訳書は、『オーラソーマ・ヒーリング』『今ここに生きる力』『天国からの電話』(以上ヴォイス)など多数。また、幼いころからの神秘体験を生かし『日本の神さまカード』(ヴィジョナリ ー・カンパニー)を創作出版。2005年からは統合セラピーや神秘学のワークショップも行っている。