「コンシャス・コンバージェンス 〜 一体性の波」への呼びかけ

「コンシャス・コンバージェンス 〜 一体性の波」への呼びかけ
2010年7月17〜18日
カール・コールマン博士

  • マヤ暦はあなた自身に関するものである。
  • 古代マヤによれば、この宇宙の創造は9つの「波」の影響を受けている。
  • 人類は今、第8の波の終わりと、この宇宙の進化の締めくくりとなる最上層の「第9の波」の活性点に近づこうとしている。
  • この宇宙の第9層は一体性意識を生み出すように設計されている。
  • 第9層のもたらす一体意識を顕現させるには、人間の側で共同創造する必要がある。
  • 2010年7月17〜18日のコンシャス・コンバージェンスは、マヤの暦体系の「第9の波」の一体意識を創りだそうと意図する人々のためのものである。

マヤ暦の「第9の波」の一体意識を創り出そうと意図しよう!

近年、マヤ暦への興味、特にその終末期に興味を持つ人々の数が劇的に増え、たくさんの人々が今後の未来について質問してくる。しかし不思議なことにそのうちの多くは、質問の答えが自分や自分の選択とはまったく無関係であるかのように思っている。宇宙計画が成就されるために、自分自身もこの聖なる計画の共同創造者としての役割を担うべきである、と気づいている人はほとんどいないようだ。これは、人間はどんな時代にも好きなものを創り出せる、という意味ではない。マヤ暦のもたらすさまざまな意識の波は、人間にある程度の枠組みを与え、その時代に創り出せるものと創り出せないものを決定し、新しい波に一致した創造性のみが優遇される。このことは、私たちがマヤ暦体系の最上層の「第9の波」に入ったときに明らかになるだろう。よって、この「第9の波」の意識が何を創り出すのか、そして私たちがこの波の共同創造者となるにはどうすればいいのか、それを知っておくことが役立つと思われる。

そのためには古代マヤの知識を参照し、暦の終わりの意味について唯一記述している「トルトゥゲーロ碑文6」に目を向けてみよう。この碑文には暦が終わる時に「9段の神ボロン・ヨクテ(図1)が降臨する」とある*1。分かりやすくいうと「9つの宇宙の力」、つまり9つの波状運動の複合体が同時に完全に具現化する、ということだ。このように古代マヤの視点で暦の終わりを見たとき、そこには世界の終末を告げる部分はどこにもない。暦が終わるということは、有史以前から今まで続いてきたさまざまな進化のプロセスが完結、または成就することを意味しているのである。

これら「9つの宇宙の力」は9つの進化の行程であり、それはマヤの預言的な暦体系を構成する13のエネルギーを通っていく。これまでの生物学的、歴史的進化上の重要な出来事は、すべてこの体系に見事に連動している。それぞれの進化の行程は独自の意識の枠組みを発展させ、現在の私たちは「第8の波」にもっとも影響を受けている。しかし一体意識に至るための最終的変化を引き起こすのは、暦の終わりでピークに達する最上層の「第9の波」である。ここで重要なのは、「9つの宇宙の力」は人間と無関係に働いているのでなく、むしろ人間に影響を与えることで働いているのだと気づくことである。つまり人間がその波とどこまでつながるかで、具現化する度合いが変わってくる。この最上層の波を共同創造するためには、私たちがその目的に心からコミットすることが重要だと私は思う。よって私はこのいささか神秘的な「第9の波」の前準備として、2010年7月17〜18日にコンシャス・コンバージェンスの祭典を行うことをすすめている。それはマヤの暦体系において最上層の決定的な波、すなわち「第9の波」とつながるための焦点となるはずだ。

たくさんの人々が、マヤ暦の終わりは意識のシフト(変化)をもたらすと直感的に感じている。しかし、そのシフトはどこから来てどのように起こり、どんな性質のものなのかについては、ほとんど説明されていない。もしかすると意識のシフトというのは、人間が思っているほど神秘的なものではないのかもしれない。実際に意識のシフトは有史以来何度も起きていて、マヤ暦における重要なエネルギー・シフトのたび(例えば「昼」や「夜」の間)に起き続けてきたのである。

【写真内の文字】
第9の波(宇宙)
第8の波(銀河)
第7の波(惑星)
第6の波(国家)
第5の波(地域)
第4の波(人間)
第3の波(類人猿)
第2の波(哺乳類)
第1の波(細胞)

図1:宇宙ピラミッド、もしくは9段の神(ボロン・ヨクテ)。その9つの波は、マヤ暦が終わるときにすべて同時に具現化する。

宇宙の歴史ではこれまでさまざまなシフトが起きたようだが、今回の「第9の波」が生み出すと思われる新しい意識は、その中でも特別で重要なものである気がしてならない。まず私たちの知る限り、それは一体意識をもたらすように意図されており、人間のマインドは、もはや暗いフィルターに支配されることはなくなる(図2参照)。つまり私たちは「透明」になるのである。現実をあるがままに、分離のない状態で見ることができる意識こそ、誰もが待ち望んでいた意識といえる。それは単なる意識ではなく、過去の二元性を超越し万物がひとつであることに気づかせてくれる意識だ。ではこういった一体意識がなぜ地球に役立つのだろう?それはこの意識こそが、すべての分離(男女の分離、自然と人間の分離、支配する者とされる者、東西の分離)を超越させてくれるからである。私はこのような意識のシフトが起きなければ、世界はいずれ終焉に向かうような気がする。二元意識、分離意識を持った人間は、地球のがん細胞のようなものであり、より大きな全体像を見ることなくいずれ生態系を破壊に導くだろう。私たちが一体意識にシフトすることによってのみ地球のあくなき開発と搾取は止まり、人間もまた創造物の一部でありそれと調和して生なければならないことに気づかせてくれるだろう。しかしこのような意識のシフトは自動的に起きるものだろうか?

【図内の文字】
第9の波 光明の一体意識
第8の波 右脳的二元意識
第7の波 暗闇の一体意識
第6の波 左脳的二元意識
第5の波 光明の一体意識

図2:宇宙ピラミッド(ボロン・ヨクテ)の最上5層が創り出すマインドの陰陽の極性。

上記で述べたように、地球規模の意識のシフトはマヤ暦の言う「宇宙の力」と共振することで引き起こされる。よってマヤ暦的な理解によれば、いわゆる変性意識を一時的に体験する人がこれまでいたとしても、それが宇宙計画に従って引き起こされた意識のシフトでない限り永続することはない。つまり一体意識へのシフトは「第9の波」の到来を見て初めて時期相応だと言える。この波は人類のこれまでの進化を締めくくるものとなり、私たちはこの波を架け橋として、暦が終わったあとに来る新しい世界に入っていくことができるだろう。

一方マヤ暦を勉強した者は知っているであろうが、意識のシフトが具現化するためには人間がそれに共振しなければならず、少なくとも潜在意識レベルでその選択をする必要がある。よって大規模な意識のシフトというものは、人類の意志に反して起きるものではない。特に「第9の波」のような進化の最上層の波においては、共同創造者になることを選んだ人間を通してしか起こりえない。残念ながら多くの人々は何らかの物理現象(ポールシフト、惑星ニビル、太陽フレア、天体配列など)を待たなければならない、と信じ込まされているため受身になってしまい、その結果マヤ暦は人に無力感を与えるコントロールの範囲外の出来事、という印象を与えてしまった。しかしながら私はホピの次の言葉を信じている。「私たちが待ち望んでいた存在は私たち自身である」。私たちがそれにコミットすることさえできれば、「第9の波」に乗って一体意識を創り出せるだろう。

これを読んだ多くの人はすでに経験済みかもしれないが、自己成長のためのスピリチュアルな実践法やヒーリング手法のなかには、実際に意識のシフトを一時的に引き起こし、万物との一体感を体験させてくれるものもある。しかしこのような変容がより大きなスケールでプラスの変化を起こすためには、一体意識に基づいた世界を創ろうと意図する人々の数が臨界値に達する必要があると思われる。2010年7月17〜18日のコンシャス・コンバージェンスは、そのための強力な意図を創りだすことを目的とする。実はすべての人々はある力を持っている。それは一体意識を創りだし具現化させると意図する、という力である。「引き寄せの法則」を学んだ者は誰でも知っていると思うが、すべての具現化は意図から始まり意図なくして結果はない。コンシャス・コンバージェンス〜一体性の波は一体意識を具現化させたいと意図するすべての人々のためのものである。(ここで留意したいのは意識のシフトではなく、一体意識を引き起こすと意図することが重要である)。コンシャス・コンバージェンスは「私は一体意識を具現化させたいと意図する」と心から言える人々のためのものである。あなたが何を信じようとどんな世界観を持っていようと、あなたは自分や他人のためにそのようなシフトを意図する力を持っている。ここに提示した日付に従って意図すれば、宇宙計画に沿って「第9の波」の期間中に一体意識を具現化させることができるため実にタイムリーだと言える。このような意図なくしては、地球上に個人的・集合的なシフトが起きるかどうか疑わしい。

コンシャス・コンバージェンスでこのような意図を創り出すためには、こうした一体意識の現れであるセレモニー(儀式や祝祭)を行ったり、スピリチュアルな実践法に参加したりするなど、さまざまな方法を通してその結果を恒久的なものにしようとするかもしれない。事実コンシャス・コンバージェンスは、より深い一体意識に向かうための、終わりなきプロセスの始まりとするべきである。そのようなコミットメントが必要だと私は信じる。宇宙計画を成就させたいと思う者にとってコンシャス・コンバージェンスは「第9の波」を共同創造するための入口となり、今後もずっと続けたいと思うようなものであるべきだ。今、この時点から「第9の波」のもたらす枠組みの中でマヤ暦を使いはじめることだけでも、一体意識を育てる重要な要因となるかもしれない。なぜなら、どんなプロジェクトも締め切りがあってはじめてリアルなものとなり、マヤ暦はそれを実行するための時間的枠組みを与えくれるからである。

コンシャス・コンバージェンスに関連するイベントは、この新しい一体意識を表すものとなるように企画すべきであり、これまでの旧世界のやり方を軽率に適用してはならない。たとえば、祝典や祭りに芸術活動を含めるのであれば、それが一体感を高めるような内容なのか、それともアーティストと観客の間に分離を生み出すようなものなのであるか、考慮しなければならない。儀式を行う場合も、その先導者が本当の意味で参加者全員を包み込むような人でなければならない。一体意識を表す儀式の一例として、映画「アヴァター」の主人公がパンドラの部族に受け入れられた時の儀式が頭に浮かぶ。またスピリチュアルな実践法を通して一体意識を生み出す場合は、グルや創始者を不適切に崇拝するような方法は避けた方がいいかもしれない。静かな控えめな実践法こそが最もパワフルな一体意識を生み出すと思われるが、とにかく関係者は言っていることをきちんと実践し、これまでの支配的な構造を再び作りださないように心がけてほしい。具体的なやり方についてはそれぞれ地元のオーガナイザーが決めることであり、ここではこれまでとは違う新鮮な見方をし、細かいことに気を配ることだけを強調しておきたい。

コンシャス・コンバージェンスという呼び名は、1987年8月17〜18日(1イーミッシュ&2イーク)に行われた 「ハーモニック・コンバージェンス」という集会にちなんでつけられたものであるため、この2つの関係性を指摘しこれほどの年月を経たあと、なぜ2010年7月17〜18日(13エブ&1ベン)に2回目のコンバージェンスを行う必要があるか説明する必要がある*2。この2つのコンバージェンスの重要な共通点は、双方ともマヤ暦の第8および第9の波の動きが重なる時期にあたるということであり、よってこれらの波のもたらす意識的変容に先立つエネルギー・シフトを表している。言いかえると「ハーモニック・コンバージェンスと『第8の波』へと量子的飛躍との関係は、コンシャス・コンバージェンスと『第9の波』へ量子的飛躍への関係に等しい*3」。(つまりこれは第2のハーモニック・コンバージェンスと見てよい。)あるいは、第7の波およびその前段階の波(図3参照)も含めて比較すると、それは西欧のルネッサンスが近代産業世界への量子的飛躍の準備段階だったように「第9の波」の前準備となる。当時と今との違いとコンシャス・コンバージェンスにおいての挑戦は、今回の一歩は特定の個人の利益ではなく人類全体の利益にかなうという点である。

これらの類似点(図3)から、コンシャス・コンバージェンス自体が「第9の波」の始まりではないことが分かる(「第9の波」は2011年3月9日*4に始まる)。むしろコンシャス・コンバージェンスを祝うことでそれに先立つ前段階の波を引き起こし、それが「第9の波」が来るための道を切り開きそのままそこに突入させてくれる。よって一体意識が完全に現れるのは「第9の波」後になるものの、コンシャス・コンバージェンスは一体意識という意図を創りだすために、とてつもなく重要なポイントとなる。事実それは、人類がこのような意図を設定する最後のチャンスになるかもしれない。私たちが今後起きると思われる経済的混乱に巻き込まれず、それを超越するためには、初期の段階でこのような意図をつくっておくことが絶対に必要と思われる。私の考えでは、未来は私たちがより低い地下世界の二元性や葛藤に巻き込まれずに、この「第9の波」に乗ってそれを超越できるかどうかにかかっている。これは本当であるならば当然、旧世界のエゴを基盤とした仕組みを保持する勢力と、それが生み出した巨大な階層制度は、コンシャス・コンバージェンスを大いに妨害するだろう。例をあげると「2012年」をめぐってひとつの商業用メディア産業が生まれたことがある。ここでは人々の意図や創造的方向性などまったく無関係かのように、2012年に起きる出来事について色々な憶測が出回っている。当然私たちは今の世界情勢に対する自分自身の悲観主義や不信感と向き合うことになり、「そんなことは不可能だ」「世界は変わらない」などといった思考も返ってくるだろう。だからこそ私たちの側での強いコミットメントが必要なのだ。

コンシャス・コンバージェンスは、マヤ暦についてどんな見解を持っていようと、一体意識を生み出したいと意図する人々なら誰でも参加可能な、包括的なイベントである。コンシャス・コンバージェンスはこの好機を建設的に利用するためのイベントなので、必要なのは私たちが今いる進化のプロセスの中で意識のシフトを起こさなければならない、という自覚だけである。つまり一体意識へのシフトは未来に空から降ってくるものではなく、私たちが今いる場所から進化した結果起きるものなのだ。「神や宇宙はあなたがコミットした時にのみ動く」というのは引き寄せの法則の基本原理だが、一体意識に移行するためのコミットメントは現時点では大規模に浮上しておらず、これまで提唱されたこともない。

このイベントで「第9の波」の意識にシフトしようという意図をうまく創り出すためには、準備段階から多くの人が参加することが望ましい。意識のシフトを起こすためには何百万人もの人々がその準備に参加する必要があり、あなたが参加するという選択をするだけですでにここで述べた意図を創りだすことになる。まずは世界中でコンシャス・コンバージェンスを呼びかける必要がある。そしてさまざまな団体にアプローチし受け入れてもらうことだ。それからインターネットやソーシャル・ネットワーキングを通して個々人でできることをし、またこれらの活動やスタッフのための資金調達(非営利非課税組織 http://www.commonpassion.org/ を通して可能)も必要となってくる。さらに創造性に満ちたイベントを企画しこれらのイベント間のネットワークを確立する必要もある。この地球規模のプログラムに参加したいと思う個人や団体は、ぜひ意図を同じくする試みの詳細を詰めるためにネット上のディスカッションフォーラムに参加し、一体意識を共同創造しようとしている世界中の人々とつながっていただきたい。
( http://forum.commonpassion.org/viewforum.php?id=50. 参照)

私自身の見解では、これは私たちが宇宙計画の本当につながるための最後のチャンスである。今を逃したらもう後がなく、コンシャス・コンバージェンスは自分とは無関係だと思っている人は、おそらくマヤ暦を真剣に勉強したことがないのだろう。暦が終わりに近づき世界が変容するときあなたに代わる参加者はいない。今「ボロン・ヨクテ」、「9つの波(9人の時間の主、9つの地下世界)」が降臨しようとしている。地球上のさまざまなスピリチュアルな体系で、9が聖なる数字とされていることには確かに意味がある。9は人類の運命の数字でありこの運命を共同創造するか否かは、あなた自身の選択にかかっているのだ。

カール・コールマン
11アハウ(2010年3月7日)
ストックホルムにて

図3:宇宙ピラミッドの最上3層の波と、その前段階となる波(縮尺はそれぞれ異なる)。ここであげたように、前段階となる波で描いたビジョンが、本格的な波が到来する前の準備をする。1498年頃のレオナルド・ダ・ヴィンチの数多くの発明は、第7の波の産業的発明の前兆となり、ハーモニック・コンバージェンスは第8の波期のマヤ暦への興味の前兆となった。

脚注

*1
トルトゥゲーロ碑文に関する筆者の記事を参照:

*2
コンシャス・コンバージェンスはツォルキンの日付ではなく9つの波のフラクタルな時間の加速に基づいているが、ここではこれらの日のツォルキンの日付にも注目してみよう。2010年7月17日は「13エブ」となっているが、エブは神秘的なデイ・サインのひとつであり、「道」や「草」と訳されることが多い。これが「13」という数字と関連づけられていることから、この日は典型的なエブの日といえる。「道」は人生の道または宇宙ピラミッドを登る道を指し、「草」は草の根運動を指す。この日に生まれた人の多くは7世代先の未来のことまで考えることができ、多くの善行を成すが自分自身は脚光を浴びようとはしない。

*3
これらの日付を最初に提唱したホゼ・アグエイアスとアメリカ先住民トニー・シーラーは、ハーモニック・コンバージェンスをこのように理解してはいなかった。彼らはハーモニック・コンバージェンスとは「13の天国」(西暦843年からコルテスがメキシコに上陸した1519年まで)と「9の地獄」(52年周期x9)の期間が終わる日付と考え、アグエイアスは著書「マヤン・ファクター」のなかでこの考えを提唱した。これが一種の預言となり、1987年8月16〜17日(1イーミッシュ&2イーク)のハーモニック・コンバージェンスの日付が、直観的に導き出された感はある。しかし私自身の見解では、彼らの考えはこれらの日付のエネルギー的重要性をまったく論理的に説明していない。このように当時のマヤ暦に関する実際的な知識が皆無に近かったため、ハーモニック・コンバージェンスは科学的というより神話的な定義づけをされた。現在はマヤの情報源から、13+9というのは直線的順序を表す数ではなく、9つの地下世界がそれぞれ13の天界で構成されていたことだということが分かる。(よってマヤの「チラム・バラムの書」では「9人の時間の主(ボロン・ティ・ク)が13人の時間の主(オシュラフン・ティ・ク)をとらえた」とある。)よってこの創造世界は直線ではなく、統合されたピラミッド構造になっている。人々が意識していようがいるまいが、ビッグ・バン以降の全宇宙の進化はマヤ暦のなかで綿密にマッピングされており、それは膨大な経験主義的証拠によって実証されている。

*4
宇宙の波の動きが始まる日付については私自身も別の日をあげたことがあるため、混乱を招いたと思う。マヤの暦は9つの波の動きに従って展開していき、もっとも長い波は宇宙誕生のときにさかのぼり、それぞれの波は20という因数を有する。預言的なマヤ暦をこのようにフラクタル的に見ていくと、第9の波はわずか234日間となり、それは13種のウァシャクラフンキン(18日周期)から成る。こうすると「第9の波」は2011年3月9日に始まり、その前段階となる波(コンシャス・コンバージェンス)は2010年7月17日に始まる。これらは著しい周波数の増大や時間の加速が起きると思われる日付である。

異なる速度で動きつづける9つの波がすべて同時に完結する日(2011年10月28日、13アハウ)が近づくにつれ、これらの波はかなり複雑なパターンで互いに重なっていく。加えて、260日周期のマヤ神聖暦も間違いなくエネルギー的な影響を及ぼすため、これらが3段式のロケットのように、9.9.9(2009年9月9日)に始まった新しい世界の誕生を引き起こすだろう( 

参照)。このためこれに続く2回のツォルキン・ラウンドの開始日(2010年5月27日、2011年2月11日)は、宇宙計画とつながるための祝典を行うのに重要な日付となり、またコンシャス・コンバージェンスと実際の「第9の波」に準備するための重要な日付となる可能性がある。

筆者紹介

カール・ヨハン・コールマンはストックホルム大学で生物物理学の博士号を取得し、シアトルのワシントン大学で主任研究員を、WHOで癌専門医をつとめ、著書 “The Purposeful Universe” (Inner Traditions, 2009 )の中で「宇宙の生命樹」をもとに新たな生物進化論を提唱した。現在、オンライン大学 ”International Metaphysical University” ( http://www.intermetu.com/ ) で教鞭をふるう。

1979年にマヤ暦の終わりについて初めての講義をしたコールマンは、マヤ暦の意味について研究している唯一の本職の科学者である。(マヤ暦を研究している本職のマヤ研究家は数多いが、生物学的・歴史的進化の観点からの研究はされていなかった)。他の著書に "Solving the Greatest Mystery of Our Time: The Mayan Calendar “(Garev, 2001) や 「マヤ暦が終わるのは2010年11月が28日だった」(ヴォイス刊)<“The Mayan calendar and the Transformation of Consciousness” (Inner Traditions, 2004)>がある。

コールマン氏のホームページのアドレスは http://www.calleman.com/
http://www.mayanmajix.com/ や http://mayaportal.lucita.nethttp://www.shiftoftheages.com/