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ヴォイス会員(無料)のみなさまにお送りした、2001年の年賀状です。 何を見るか 神様との会話。 |
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「人間は、いいことが起こったとか悪いことが起こったとか、わしはどっちゃもうれしい、いうとんのに。ほんまにうるそうてかなわん」 『いや、絶対いいのだけがいい』「るさいなー。ほな、まず見な。あんちゃんのまわりにいっぱい芽があるやろ。その芽のなかで、うれしくなれそうなやつだけ見るんや。他の見たらあかん」『んー、見てんですけどぉー』 「フォーカスするんや、徹底的にそのことのまわりを調べ倒すんや」『でもですねえ、人生ってガチョーンなことが起こったりするんですよ、突然』「ええやん、うれしないかあ? バリのおなごたちが時折わてらに見せてくれるやつ。あの眼力で魔を封じるやつな。あれでな、カーッとやったれや、カーッと」『そんなことじゃ、むこうにいきませんよお』「いきませんよお、って、にいちゃん。いいかあ、よく聴き。どんなときにもな、ええことの芽えちゅうのんは、なくならんのや。にいちゃんはびっくりして忘れてるだけや」『そんなもんすかね・・・』「となりに住んでる神さんがな、にいちゃんたちの世界の定理をつくったんや。よおく見られた芽えは、いいもんも悪いもんも等しく大きくなる、とな。覚えとき」 ―――――――――二十一世紀おめでとう。人類はやっとハタチになったばかりです。 明けまして、おめでとうございます。今世紀も私たちのフォーカスは「人間」です。 |
喜多見 龍一 |