【ヘンリ・ファージェル】インタビュー「エナジーアライブプラクティショナー養成コース」

エナジーアライブとは

SJスタッフ
ヘンリさんはこれまで「クォンタムタッチ」と「エナジーアライブ」のふたつのワークショップを開催されてきましたが、エナジーアライブはヘンリさん独自のメソッドによるプログラムですね。これまでエナジーアライブは回を重ねるごとにヘンリさんの気づきや経験、工夫が取り込まれ、進化してきましたが、今回ついにフルボリュームのヒーリングシステムとして体系化されました。そこで、ヒーリングシステムとしてのエナジーアライブの特徴をできるだけわかりやすく説明していただけますか。
ヘンリ
エナジーアライブは、身体、感情など自己の全てのレベルをみていくヒーリングの手法です。身体的な痛みや緊張を解放する為にも使えるし、コントロールできない感情に直面した時のマネジメント、感情を理解するためにも使うことができます。
SJスタッフ
それは、具体的にどういうことでしょうか。
ヘンリ
まず、エナジーアライブが生まれた背景をご説明するのがその概要を理解していただくための最も近道でしょう。私はこれまで数多くの生徒に様ざまなエネルギーヒーリングの技法を教えてきましたが、多くの生徒が手からエネルギーを流すことがなかなかできない、という実情がありました。それは彼らが無意識に身体にストレスを溜め込んでいるのが原因でしたが、その状況に本人達はほとんどの場合自覚がありませんでした。リラックスしてくださいと言っても身体をリラックスさせることができないのです。多くの人々は身体に対する機能的な気づきに欠けている、ということが分かったことがエナジーアライブを生み出すことになったきっかけです。
SJスタッフ
分かる気がします。
ヘンリ
そして、エナジーアライブにはいくつかのステージがあります。最初のステージのゴールは、自分自身についての気づきを作っていくことです。自分自身が気づかないことを変えることはできません。私はこれまでエナジーアライブワークショップの中で、自分自身の状態をきちんと自覚でき、よりグラウンディングしやすい身体を自分で作っていく為の効果的なメソッドを生み出してきました。これにより、より高い身体感覚ができ上がってきます。 また、病気とは何なのかということに関する理解の枠組みを変えることにも取り組んできました。病気とは身体が発しているメッセージです。病気を病理的な不具合としてみるのではなく、身体がスムースに機能していない状態としてとらえます。身体が病気という症状を信号として出しているのは、身体が優れているということの証なのです。そのような視点で見ることが、いらないものを解放し自分自身をクリアにしていく手助けになります。 エナジーアライブでは、自分自身からの信号、サインランゲージを自分で読んでいく方法を学び、ストレスが生じた時に自分自身で解放できるようになります。具体的には、エネルギーのチャクラや経絡へ、軽いタッチや意図を持ち意識を向けることをベースにしたテクニックを施すことで、自分自身のストレスのパターンに介入していくことが出来るようになります。ストレスや痛みは身体に投影されていますが、身体で始まるのではなく自身にとっても見分けにくい、微細なレベルのところで始まっているのです。
SJスタッフ
クォンタムタッチとの違いはどのようなものなのでしょうか?
ヘンリ
クォンタムタッチはリチャード・ゴードンによってつくりあげられたハンズオン(手を当てる)または遠隔ヒーリングの療法です。簡単に言ってしまうと、自分自身の共鳴度をあげてエネルギーを流すという技法ですね。右脳的なアプローチであり、呼吸と注意、意図の3つを使って宇宙の生命エネルギーを自分の中にとりこみ、自分の手からクライアントに流していくことで、クライアント自身の内なるヒーラーを目覚めさせます。 エナジーアライブもクォンタムタッチと同様に、クライアントの内なるヒーラーとワークをしていきますが、エナジーアライブは癒すことを目的としてエネルギーを流すのではなく、身体とエネルギーの非常に優れた構造そのものを使い、それ自体に働きかけていきます。施術中にクライアントにエネルギーを流すのではなくて、クライアントの解放の経路を開いていくという働きかけになります。 具体的には、身体の特定のツボやエネルギーの交差点―ハイウェイ上の交差点のような場所ですね―そこにソフトなタッチを施すことで、大量のエネルギーの通り道にあるゲートを開き、よりエネルギーが流れやすくなるように仕向けていきます。圧力鍋のおもりを傾けると、内側から蒸気がたちのぼっていくようなイメージでしょうか。
SJスタッフ
エナジーアライブの軽いタッチというのは押すというよりも、ちょっと触るという感じですか?
ヘンリ
押すのではありませんが、ちゃんとそこに存在するようにします。非常に微細な動きであったり、小刻みな早い動きであったりします。身体にはもともとストレスをクリアにしていく有機的なシステムが備わっています。身体に座りなさい、癒えなさい、行きなさいというふうに命令するわけではありません(笑)。身体の機能に従い、共に働きかけて行くというやり方です。そうすると解放は自然におこってきます。10秒で起こることもありますしもう少し時間がかかる場合もあります。しかし通常は非常に早く起こります。 さらにエナジーアライブのユニークな点は、メンタルな部分も使っていくという点です。ストレスの起こりには、私たちが物事を捉えるときにそれをどうフォーカスしているのか、ということも関係してきます。自分がどのようなパターンをもっているかに気づくことが大切です。 エナジーアライブでは感情のエネルギーに対しても働きかけます。どのように感情がコミュニケートされているかについてみていき、それを自分自身や周囲の人の人生に当てはめていきます。そのエネルギーの循環が、または循環がうまくいっていない、ということが行為としてあらわれている、という見方ができれば、ストレスや自分自身が感じるイライラと自分自身との間にゆとりができていくのです。
SJスタッフ
EFTだったと思いますが、感情と身体の関係について、筋肉の中に感情が蓄積されているというような考え方が出てきていますよね。ヘンリさんは、感情と身体の関係についてはどのようにお考えですか?
ヘンリ
非常にパワフルなつながりですよね。基本的には、身体というのはハートや感情、そして精神におこっていることが投影される場所です。ですから身体は様ざまな感情的なフィーリングや思考的な癖を、身体的に表現することでそれに気づかせようとします。私たちはもともとは開かれた、制限のない状態で生まれてきたのです。しかし、いろいろな外的な要因によってそれをそのまま表現しようとしても自然に表現しにくい状況を周囲がつくっている場合があります。そのような状況が起こり始めるのは赤ちゃんや乳幼児の時であり、これは表現してもいい、してもよくないということを小さい時に決めてそれを繰り返して成長していきます。ですが、エネルギーという面から見ると私たちは常に統合し、バランスをとろうとしていくのです。もともとは何かが起こったらそのまま表現するというエネルギー的な循環があるところを留めてしまうと、その留められたものは何らかの形でまた表現されていくのです。実際には、出すべきものを出せない、フィーリングとかスピリットとか感情を自然に表現することができないと、結果としてそれらが身体的に反映されていく、たとえば何らかの形で身体的な慢性症状として現れたりします。 ですから身体的に症状として現れているということ自体が、実際には何かが最も十全で完璧なありかたで流れていないことを指し示すことになります。 エナジーアライブでは身体的に現れている症状、不具合という側面からも見ていくこともできるし、感情的なイライラとか、思考的な不安とか不満といった部分に対してもそれぞれ働きかけることができます。 そして解放がどのようにその人に起こってくるかというのは、当人の内なるヒーラーが決めることです。身体的にとか、感情的にとか解放には個人差がありますが、それは施術者側が決めることではなく、当人の内なるヒーラーが決めていくのです。

エナジーアライブ プラクティショナー養成コースとは

SJスタッフ
今回からスタートする「エナジーアライブ ヒーラー養成コース」の概要について教えてください。
ヘンリ
このコースは3つの段階にわかれています。まずイントロダクションとして2日間、プラクティショナー認定コースとしてさらに6日間を設けています。プラクティショナー認定コースを修了するとエナジーアライブの手法を用い、プロのヒーラーとして活動することができます。イントロダクションの「ストレスマネジメントワークショップ」の2日間では、ストレスの概念を学習することから始まり、ストレスを軽減するための身体のツボへのアプローチの方法、動きやエクササイズなどについて学びます。この2日間で自分自身のストレスに気づき、それを解消していくテクニックを習得することが目標です。 「プラクティショナー認定コース」では、前半は主に自分自身のプロセスにもっと深い気づきを向けていくためのプログラムになります。後半は前半に培われた、より高まった気づきを自分の周りの環境や人々に用いていくやり方を学びます。自分自身の気づきをプロフェッショナルなレベルにしていくということですね。最終的には世界レベルで統合させていくところまで学んでいきます。また直接的な時間軸、例えば世代といった観点などからも見ていきます。例えば、自分自身が作り上げたものと世代的に代々家族から受継いできたものとの見分け方などを学びます。影響力というのは時間軸で見れば世代で受継いできたものもあります。 そして、今回はまだ開催されませんが、インストラクター認定コースとしてさらに12日間のコースを設ける予定です。これを修了すると、イントロダクションにあたる2日間のストレスマネジメントコースを教えることができるようになります。
SJスタッフ
それはいいですね。今の社会にはストレスフルなビジネスピープルが溢れかえっています。このコースで生まれたヒーラーたちの手により、自分のストレスを自分で解消できる人々が増えていくのは素晴らしいことだと思います。期待しています。ありがとうございました。