スーザン・ホール インタビュー

【ケルティック・アースマジック&ヒーリングへの経緯】

スタッフ
スーザンさんがこのようなワークショップを提供するに至ったバックグラウンドや経緯を教えてください。
スーザン

私はもともと子供の時から自然とひとつでした。時間がある限り森の中や野原を犬と一緒に歩いていました。
自然と自分がひとつだということは私が発見したわけではないのですが、いつも分かっている感覚がありました。皆私と同じように感じていると思っていましたし、私が自然と持っている繋がりは他の方も同様に持っていると思い込んでいたのです。
ですから何か知りたいことを問いかけたい時や、癒しが欲しい時、私はいつも自然の中に出かけて行きました。そして今から15年ほど前、ヒーリングのワークを始めました。それにより、私自身の自然に対する「気づき」が、ああ、実際にはこういうことなのだ、とより分かってきました。そして、私が自然から感じる感覚は、よりヒーリングにフォーカスして使えるということが分かってきました。

スピリチュアルヒーラーのイギリスの協会(ナショナルフェデレーションスピリチュアルヒーラー)でかなり勉強しました。その後レイキを学び、マスターレベルまでいった時、イギリスではレイキが単なる手技療法(ハンズオン・ヒーリング)としてしか扱われていないことに不満を抱きました。
ヒーリングのためにチャネリングする力は、この自然界に偏在するものです。私にとって、チャネリングを通して得た力を単なるヒーリングだけのために使うというのは不十分に感じました。「自然界と繋がる、特に木々と繋がることで癒しは起こる」ということを無視しているように思われたからです。そこからケルティック的なレイキの存在があることを知りました。

レイキはシンボルをそのエネルギーフィールドへ置いていきますが、ケルティックレイキは、ケルトのオーガムシンボルをエネルギーフィールドに置くということをしていました。ですが実際その内容は手技療法―つまり、手を置き、介在させるヒーリングに限定されていました。例えば、レイキは決まったところに手を置く決まりがあります。私にとってヒーリングとはそういう事ではなく、エネルギーフィールドや受け手側のエネルギーセンターを感じるものです。私も手をかざす事はしますが、直観的にやっているのでそういう決まりがあるとは思っていません。
しかしオーガムシンボルとの出会いは、常に私が小さい時から自らが触れていたものだということが分かり、それを深めるきっかけとなりました。実際に私は自然や木々と繋がってきたことで、そのシンボルとの繋がりを自ら深めていました。そのようなところから、私なりのコースというものを創り上げてきたのです。

スタッフ
レイキを発展させて、この講座は生まれたということですか?
スーザン
レイキについてですが、私にとって「キ(気)」とはヒーラーによってチャネルされるライフフォース(生命力エネルギー)です。ですからヒーリングは、偏在しているライフフォースにチャネリングし、それをもたらしていくということだととらえ、そうしたヒーリングを行います。
加えて「ケルティックアースマジック&ヒーリング」では、ヒーリングだけでなく、具現化(現実化)、リーディングや神託等色々なものが含まれています。それはもともとケルティックレイキには全くない要素で、完全に私のオリジナルです。
スタッフ
ご自宅では、自由時間に何をしていらっしゃいますか?自分をリラックスさせるために何をされているのでしょう?
スーザン
もちろん仕事のことを考えますけど、やっぱり自然の中に沢山出かけています。インスピレーションも湧いて来ます。
スタッフ
自然が豊かなところなのですか?
スーザン
はい。でも、かつては騒音があり交通量も多いところに住んでいました。
今私が住んでいる所はその時まさに「あんな所に住めたらいいな」と考えていた所です。まさか実現するとは思っていなかったのですが、面白い経緯で住むことになりました。
まず、仕事が続けられなくなりその時の家のローンを払うことが難しくなりました。そして本当に住みたい所に移ることにしたのです。ところがそこは人気で希望者が沢山待っていました。ただ、実際その家の持ち主に会った時、以前の借主が家の手入れを怠っていたことから彼は貸すのが嫌だと言っていたのです。その際、彼に生計はどうやって立てているのかと聞かれました。スピリチュアルワークを歓迎しない人は多くいるので迷いましたが「私はヒーラーです。」と言ったところ、実は彼の亡くなった奥様がヒーラーから非常に癒された経験があり、貴方だったら貸しましょうという流れになったのです。そしてその家に移り住んで以来、私のコースはじめ様々なことがはじまりました。

【自然界のスピリットについて】

スタッフ
森の中を歩いたりすると精霊が出てくると聞きますが、精霊とは何者なのでしょうか?
スーザン
自然のスピリットです。たとえば森に駐車場があるとしますね。森の中では自然界のスピリットをたくさん感じても、彼らは人のいるところは好きではなくて、駐車場に近寄って行くと一緒にいたスピリットが森に帰ってしまいます。私がそのスピリットをどのように捉えているかというと―まず、感じますね。そして時に目の端にチラッと見える時もありますが、そちらを見るとそれはもういなくなっているのです。
スタッフ
スピリットにはカタチがあったりするものなのでしょうか?
スーザン
森の中で実際にしっかり見たこともありますが、森の一部という感じで、例えば葉のようだったり、そこにあるものの様だったりして、何か特定の端っこがはっきりした形としては見えてないのです。背が高いものも小さいのもあります。
スタッフ
それは人間のカタチなのですか?
スーザン
そうですね、森のスピリットで、私はグリーンマンと呼んでいます。
彼はとても大きいです。私が歩いていた時、枝が折れた木を見付け、その木をヒーリングした時にグリーンマンが現れました。パッと見たらそこにいたのです。
イギリスではグリーンマンは有名です。ケルトの伝統の残っている所にはイングリッシュオークの葉っぱで出来ている顔のカタチとしてよくあります。でも私が実際に出会ったグリーンマンはその姿ではなく、森の一部という感じです。新緑の時期のベルテン(祭り)では5月1日と夏の盛りに衣装を自分たちで作って、それを着て祝います。
スタッフ
たとえばグリーンマンや自然のスピリットと出会う時、子供の時に聞いた小人とか、羽の生えた女性的なフェアリーとか、そういう風にイメージする場合もあると思うのですが。
スーザン
私にとってはよくある妖精のイメージ―羽が生えている小さな人の存在として見えるということはありません。ただ、とにかくよく動きます。それをそのようなカタチー想像上の羽をつけたということがあるかもしれませんね。
また、スピリットは私たちが喋るような伝え方でなく、その内容が頭の中に直接入ってくることが多いです。ただ、そばにいた猫が私を見上げるほど、非常にはっきりと声が聞こえたこともありました。

スーザンさんが描いたグリーンマン

スタッフ
精霊はどういう存在なんでしょう?次元の違うところにいるエネルギーなのですか?
スーザン
波動が高いということはありますね。そしてとても純粋で、軽やかな存在です。実際に活躍している場所が大地だったり、岩がある所だったり、山だったりするんですけれど、その波動自体は非常に軽やかな感じがします。
スタッフ
動物や鉱物のスピリットはどうですか?
スーザン
スピリットというと、たとえば特定の動物の種類、その種のスピリットというものがあり、またその個体のスピリットというのがある。それは人間も同じです。人類、そして人間というスピリットがあります。鉱物は岩のスピリットです。そして場所です。たとえば桜だったら桜の種のスピリットがあり、そして個々のスピリット、そしてそこのエネルギーとスピリットがあります。
スタッフ
精霊たちから何かインスピレーションやアドバイスをもらえることはありますか?
スーザン
私が彼らの存在を大事にして、そしてその存在達とのワークを深めてくるとそれなりの答え、インスピレーションが前よりもずっと早く来るようになりました。
スタッフ
彼らを喜ばせるためにはいったい何をしたらいいのでしょう?
スーザン
彼らが望んでいるのは、彼らの存在を認めてくれることです。認めるということは毒を撒いたりしないということです。大地、地球を大事に尊敬し、スピリットと共にワークをすることを望んでいます。人は自然の美しさを愛でるということはしますが、何か自分と自然とは同じものではないという目で見ていませんか?
実際、何度かワークショップをしている公園でも、久しぶりに訪れて、「今日はいるかしら?」と思った途端に「君たちのことは覚えていますよ。」というメッセージがきました。もう本当に待ち構えているというくらいどんどん出て来てくれました。
ただ自然界のスピリットは、人間が彼らをかなり虐げてきましたから、一般の人についてはかなり注意深くなっています。繋がろうと思ったら、「私はこういうものです。私と一緒にワークをしてくれますか?」と自己紹介から始めましょう。
スタッフ
そのひとつひとつのスピリットは「覚えていますよ」というような、意識をみんな持っているのですか?
スーザン
そうだと思います。参加者の皆さんも、全員一緒の時にではなくて、ひとりで歩いている時、「この樹に呼ばれた気がする」と感じ、次の日にそこにまた会いに行くということをしますね。
スタッフ
関係のあるスピリット、より近しいスピリットというのはあるんですね。
スーザン
人間とまったく同じです、初対面でもすごく気が合う様な感じがして惹きつけられる。
通常、特定の樹に親しみを覚える場合というのは、ヒーリングパワーをその人に対して持っていたり、問題解決やなんらかのインスピレーションを与えたりしてくれる樹に、自分の方が惹きつけられるということです。
それぞれのシンボルにはそれぞれの意味合いがありますので、その意味合いに合わせたこのシンボルを自分が選んで使いますが、そこからも自由になって、直感で選ぶシンボルがその人にとって一番良いのです。私は「この方にとってのシンボルを見せてください」と頼むとそれがとても的確で驚かされます。
スタッフ
花の精霊は背の高いグリーンマンとはまた違うものなのでしょうか?
スーザン
花のスピリットはもう少し軽やかで、そして喜びに満ちているような感じです。それに対してグリーンマンは存在感があって「ここは自分のテリトリーですよ」と非常に男性性の強いエネルギーを持っています。花のスピリット全部がフェミニンな感じとは言いきれないですが…感じとしては軽やかな感じですね。
スタッフ
物のエネルギーに関してですが、人工的なものにもエネルギーというのは残るのですか?
スーザン
芸術家や陶芸をする方は、非常に繊細ですよね。そういう方は土のエネルギーと関わりながら作っていくということをしています。人工的なものに関しては、それが元のところから様々な加工処理を経て、変化していけばいくほど、元々のエネルギーは無くなっていきますね。例えばクラシックの笛は木の笛と同じ波動を持ちます。何らかのカタチで加工処理されていくとそれが失われていくということはあるでしょう。

【ケルト文化とドルイド、シンボル】

スタッフ
ケルトの文化、ドルイドは非常に自然と共生的ですね。
スーザン
ドルイドはケルトの教師であり、そして僧です。ドルイドは全てを口述で残さず伝えてきましたから、現在残っているケルト、ドルイドの書物は、のちに侵略してきたローマ軍、そしてその後のキリスト教の聖職者たちによって書かれています。実際にローマ軍のある将軍が書いた書物の中に、ケルトの民はシンボルを使って神託をし、森の中に入って集会をするという記載があります。その木立のパワーを感じたからだと思います。
スタッフ
日本の神道に割りと近いですね。ドルイドのもっとも大事な教えというのは何でしょうか?
スーザン
お分かりかもしれませんが、大地を尊敬するということだと思います。大地、自然と手を繋ぎながらワークをするのであって、私たちは自然よりも偉いわけではない、優位に立っているわけではないということです。
スタッフ
シンボルに力があるというのは非常に面白い考え方ですね。なぜシンボルが作用するのでしょうか?
スーザン
正直言ってなぜかわかりません。実際のところローマ軍やキリスト教の聖職者たちはその辺のことに関しては全く書いていません。目の前に見える事実に関しては書いていますが、それより奥にあるものは書いていません。実際、ドルイド達が記述でなく口述にしてきた理由というのは、書き記した途端に教義、ドグマになるからという理由でしょう。その意味はそれに関わる本人自らが発見するものだということです。神聖なシンボルは、スピリチュアルなエネルギーが集中しているということはあると思います。他の言語の書物を見ても、そのエネルギーを感じます。書物の一番初期にはその中に込められた聖なる側面があったのでしょうね。

【自然のスピリットとつながる事によるメリット】

スタッフ
レベル4(※現在はフェーズ3)まで参加して自然との繋がりがしっかり出来ると、どのようなメリットがありますか?
スーザン
各レベルで、皆さんがお使いいただけるかなり沢山のツール(道具)を提供します。まずシンボルがエネルギーフィールドに入り、自分そして他者へのヒーリングに使えます。シンボルを使って自分の人生に必要なものを具現化するツールややり方もお教えてしていきます。神託のルーンを使って他の方のリーディングもできるようなってきます。
けれど最大の贈り物は、大地と共に調和してワークをすることができ、大地、地球のために自分が何かをすることができる、という理解だと思います。自分の生のサイクルと、自然のサイクルとを重ね合わせ、それが大地との繋がりを深くしていくのです。静止している状態というものはありませんから、豊かさを経験することも、不足を経験する時もありますが、それが大きなサイクルなのだということが理解できてきます。
スタッフ
ケルトでは、亡くなった方のスピリットとの交流はあるのでしょうか(SJ注:ワークショップ参加者の中では特定の故人とつながれるようになった方もいます。)
スーザン
どなたかの霊をというよりは、先祖としてひとつの大きい共同のものだと私は捉えています。両方ありますよね、自分自身の才能やギフトは前に生きていた人達から受け取っている、という意識。それを種の繋がった人からという捉え方をすることもあるし、大きく捉えることもできます。ケルトはやはり部族意識が高いんですね。綿々と受け継がれてきている語りを非常に大事するところでも現れているように、家族、そして拡大家族の意識というのもとても強いです。
スタッフ
日本ではご神木、つまり神さまが宿る木があります。ケルトでは一定の木に神さまが宿るわけではないのでしょうか?
スーザン
全ての木が神聖です。例えばトネリコの木なんていうのは精神界と直接繋がりを持つと言われます。
北欧の世界樹、ユグドラシルがトネリコですね。イチノキというのは死と関係が深いので、イギリスではイチノキは墓地には植わっています。墓地は教会隣にあるのですが、実際はそれよりも木の方が古く、イチノキが立っていた聖なる土地に、キリスト教が来て教会を建てた。でも木だけは残っているという状態なんです。

【ムナイ・キ】

スタッフ
アースキーパーは、ムナイ・キというのはインカの文化から来ていると伺いましたが。
スーザン
呪術師の発祥の地といわれるシベリアから、ライカと呼ばれる人たちが世界中に散って行きました。
そのひとつがベーリング海峡を渡り南米まで来て、インカの人達に伝えたものがカタチとして残っているのがムナイ・キです。
スタッフ
日本人が遺伝的につながりを持つ地のひとつがシベリアだと言われてるんですよ。
スーザン
それを聞いても驚かないですね。日本にもムナイ・キに相当する儀式は、たぶん存在していたと思いますが、この様な形では残っていないようですね。
私が深めていきたいことのひとつですが、ムナイキという形でインカから伝わっているカタチやエネルギーと、親しみのあるケルトのエネルギーとの共通項、繋がりを明らかにしていきたいと思っています。同じエネルギーがあると確信しています。
スタッフ
スーザンさんは誰からムナイ・キを伝授されたんですか?
スーザン
このインカの長老と住んで伝授された方から伝授されました。非常にパワフルなものを感じ、過去地球上に生きていたアースキーパーの姿が実際に見えたのでびっくりしました。
スタッフ
それは具体的に言うとどういう人たちですか?
スーザン
私が伝授する時、受け手側がアースキーパーの姿が見えたと言う時がありますが、私も同じ姿を見ています。繋がった時に伝授されますのでその時に姿を見せるということがあります。
私が覚えているのは女性で、崖の上に立っていて海を見下ろしています。彼女は何らかの意味での長老というか賢女で部族と少し離れたところにいて…本当に様々な姿で現れるんです。ある時は、コートを纏い、綺麗な羽のついた帽子をつけた、非常に顔立ちの整ったイタリア人の庭師の姿で見えた時もあります。面白いことにその時に伝授した方は、実はすごく庭仕事が好きだったということがありました。ベリーダンサーの姿をとっていた時もありました。非常に誇り高く、そして女性性をとても誇りにしている、グラウンディングしているとても強い女性の姿でした。マントを被った中世の僧であった時もあり、その時伝授していた方も全く同じ姿を見ていました。
スタッフ
それは脈々と伝統を継いできている個人なのですか?
スーザン
さまざまです。儀式を受けるその当人が過去世でやっていた場面が見えるというケースもありますし、またはこれからアースキーパーとしてやっていく為に助けになるアースキーパーが、その形をとって現われるということもあります。
スタッフ
アースキーパーとはなんですか?
スーザン
これからの地球の良きことの為に、良き姿のために働きかけていく人たちです。そういうことを自分でやっていこうと決意した人たちというのは実際に今までそういう意図をもって生きてきた人達と繋がり、そしてそれらの助けも得られるのです。これは「ケルティック・アースマジック&ヒーリング」でその受講者と共有しようとしていることに近いのですが、受講生がより喜びに満ちた充足した生を送っていくことができ、その人なりの方法で地球に対しての働きかけと地球の世話をするというコミットメント、決意をしていくという事です。
スタッフ
単純に自然を守るということではなくて、地球の“良きこと”の為に行動するといいと思った人たちと考えて良いのでしょうか?
スーザン
はい。同じ意図を持つ、視覚化するというのはとても大事です。空気がきれいで純粋な水が流れている状態―それを保つためにやっていくこと。そうした意図、働きかけを自らしようと思うと、今までのアースキーパー達やアセンドし光になった存在達から助けられます。現世でその人なりの方法でやっていくということですね。でもそれでも狭い視野の中で、そうしたメッセージやエネルギーを無視し続けるかどうか、常に個人の選択はあります。
私がこのように日本にまで来て伝えることができたこと、このような家に住むことができたこと、というのはやはり過去のアースキーパーや先祖の助けがあってのことで、それなしではこのようなことはできなかったわけです。
スタッフ
導かれていくわけですね。
スーザン
はい。でも、個人の選択により導かれるということです。ご自身を“開く”ように、“信じるように”と言うことも、残念ながら強制はできないことですから。でも、ムナイ・キの儀式によって、先祖からのメッセージやエネルギーを受け取ることを通して、自分が牾いている“ということを選んでいく人たちは、自分の”生“を変えていくだけではなく、”未来の地球によきことのため“にもなっていくわけです。

(2013年5月収録)