デレク・キャリブレー氏 インタビュー「シンクロニシティを自ら起こす生き方」

スタッフ
今回、4日間のコースを初めて日本で行われたわけですけれども、日本の生徒さんと接した感想はいかがでしたか?
デレク
日本の生徒さんは比喩を好んで使ったり、比喩を聞いたりするのが好きだということと、自分の信念というのをちょっと脇に置いて想像してみるという意思が強いですね。サイキック能力というのは、良い意味での単純さと言うのか、無邪気さを要求しますし、それから信念とかフェイス、信仰のようなものを要求するものなんです。ハイアーセルフとコンタクトをとる(自分のハイアーセルフの領域にちょっと入り込む)ために、子どもの頃の自分に戻って無邪気さを思い出すというのが大事なんですが、参加者の皆さんがそういった事や遊ぶという事に非常に前向きだったのがとっても嬉しかったし、笑う事が好きだというのも嬉しかったです。あと、クラスの中で重い空気というのはなかったですね。
スタッフ
今の話と重なるのですが、ワークに参加させていただいて「子どもの頃の好奇心が戻ってきたね!」という話をしていたんです(笑)それと、シンボルを見ていく上でタイミングがすごく完璧であるというのが実感を伴って分かったことでした。
デレク
そう言っていただけて嬉しいです。ワークを進めていく上で、一番大事なものが好奇心で、「なぜ偶然というのが私たちに起こるのでしょうか?」というのが聞くべき最初の質問なんですね。ただ、頭の中でそういうことを疑問に思ったとしても、そんなくだらないことを考えるのはやめようと思ってしまって、日常の生活に戻ってしまう。でも、その偶然はまたやってくるので、自分でそういう偶然に対して注意を向けていると、自分に何かを伝えようとしてくれているんじゃないかということに気付けるようになるんです。しかも、どうやらその偶然は私たちより高い次元の存在によって計画、オーガナイズされているかもしれない。その存在というのはハイヤーセルフである可能性があるんですね。
スタッフ
参加者の感想として、自分には直感的な力があると漠然と感じていたのがこのコースを通してすごく明確になったというものが特に多かったのですが、デレクさんにとって、参加者に得てほしいゴールはありますか。
デレク
それぞれご自分のハイアーセルフと話や連絡ができるようになったということを感じるようになる、それが望みです。ハイアーセルフとの話ができるようになると、自分の核の部分、『コアタレント』と言って、自分が可能性として持っている能力にアクセスできるようになってくるんですね。自分が持っている能力と何か違うことをしているという感じがしていて、人生の中で自分自身に関してきちんと満足できていないというような生き方をずっと続けていると人生の中で成功はできませんから。
スタッフ
コースの中での、シンボルをパーソナライズ(擬人化)して対話するというのは、おそらくハイアーセルフとの対話ということにつながっているのだと思いますが、対話することによって解釈が磨かれるというプロセスがとても興味深かったので、もう少し説明していただけますか。
デレク
シンボルを擬人化して、あたかも人間であるかのように見立てて話をするという考えが何で思い付いたのか、そもそもそれ自体分かっていないんですけれども…。そういうふうに対話をしていると、おそらくある意味でグラウンディングしているんだと思うんですね。それによって、自分のスピリチュアルガイドからの情報が届きやすい状態になっているんだと思います。そういうサイキックな世界があるということが分かって、色々なシンボルを解釈するような世界に一度住み始めると、そこが自分にとって住んでいる世界になるんです。「そのサイキックなマインドのスイッチを今ちょっと切れますか?」と聞かれるんですけど、それはできないんです。実は、今朝も私自身のためのシンボルを受け取りました。それはアーモンドで、どういう意味か分かりませんでした。ナッツの一種で…、何なのか…、却下しようかな…と思って、だけどガイドに聞いたら、「アーモンドだよ!」とまた言っているので、日記にアーモンドのことを書きました。それから、このインタビューに少し早く着いてしまったので、カフェに寄って、その時間を利用して、偶然を通して人生にメッセージが来ているということをどうやって人々に対して伝えようかなと思っていたその時、ウエーターさんがこれを机の上に。(アマンドと書かれた紙ナプキンを置く)
スタッフ
『アマンド』って『アーモンド』だ!!!
デレク
ヴォイスのすぐ近くのコーヒーショップですが、ホテルの部屋で目が覚めた時に、まさかそこの『アマンド』だとは全然分からないんですね。知らないわけですから。アーモンドって非常に栄養豊富で、色々な種類の栄養素が入っている。ですから豊かさとか豊饒の象徴なんです。私とヴォイスという会社の交差点を示している場所にあって、しかも、どうやって人々に偶然の持つ意味を伝えようかなと考えていたわけですから、「それは、あなたは正しい道、行くべき道を進んでいますよ」というメッセージなんですね。現代の社会に暮らしていても、シンボルというのは私たちの周りに溢れていて、そこがこの人生の美しいところなんですね。常に山のようなオラクル、神託が溢れていて、街を歩いているだけでも色々なものが入ってきます。あるいは人が言ったことも。しかもその中のいくつかが表面に出てくるわけですね。私のクラスの中では、そういう偶然を引き寄せるような方法を教えています。
スタッフ
コースに参加すると、そういった膨大な情報の中から自分の人生のガイドになるいくつかのシンボルを、道筋を辿るようにピックアップしていくといった、シンクロニシティを自分で起こすような感覚になるんですね。今まで起きたらラッキーなんだと思っていた意識から、意図的に起こせるという意識にシフトする。デレクさんは常にそういうリアリティーの中に生きていらっしゃるんでしょうか。
デレク
私はサイキックなシンボルがもたらす意味の中の世界で、常にそうやって生きています。しかも、そういったシンボルは私のことを導いてくれています。アマンド(アーモンド)の事が浮かんできたように、ガイドを通して『14』というのが来たんですが、何の意味なのか分からなかったんです。ところが、最近ある映画の役をもらいまして、その映画監督さんに「ニューヨークの14丁目の駅で降りなさい」と言われました。それから、私が入学を申し込んだ俳優養成学校というのは1クラスにつき14人しか生徒を受け入れてくれなくて、しかも、その学校は設立14年。ということで、『14』というのは私にとって映画や俳優業に於いて導いてくれる数字なんだというのが分かりました。そして、ヴォイスとのガイドでもあるんです。というのは、今日のインタビューは14時からの予定でしたよね。ということで『14』というのが私を見放していないというのが分かります。正しい導きだということが分かるんですね。その偶然に導いてもらう生き方を私は教えているんです。
スタッフ
「瞑想して深い意識にならないとスピリットガイドと繋がれない」というのではなくて、「スピリットガイドと常につながっている」だから、それに対して何も特別な手法がないというのがとても日常に根付いていると感じます。
デレク
参加した皆さんが、本当に簡単にサイキックのインフォメーションを受け取れるんだという体験をしてびっくりなさっていましたね。「じゃあ、今日は瞑想します」と言ったら、「えー!」っと皆さんに言われたんです(笑)。でも、私が言った瞑想というのは皆さんが想像する瞑想とは違う瞑想で、どちらかというと、想像の世界で自分の好きな景色に行くということをしました。素晴らしいガラスの扉にぴかぴか輝く黄金の廊下、建物、砂漠、宇宙など、おとぎ話のような世界の中でも、意味のある細かいディテールの情報が来るんですね。それから、円になってそれぞれ一人一人独自に自分の想像の世界に入って行ったんですけれど、実は皆さん同じところに行かれたようで、多くの人が「私、それを見た!」と言って、同じものを見ていたんですね。
スタッフ
シンクロニシティを自ら起こす、引き寄せるというのは、どういうシステムでそうなるんですかね。
デレク
それは偉大なる謎なので、知りたければクラスにぜひ出ていただきたいと思います。
スタッフ
そのシンクロニシティを引き寄せるというのと、幸運を引き寄せるというのはニアリーイコールな感じもするんですが。
デレク
シンクロニシティを体験することはラッキーであると思いますが、どちらかと言うと、シンボルあるいはシンクロニシティというのは私たちを教えてくれるために起こるものですから、それはちょっと違うと思いますね。
スタッフ
シンボルを日常的に読む習慣を付けるということが、シンクロニシティを引き寄せるということと確実に繋がっているわけですね?
デレク
偶然が持っている意味に気が付くと、それが次々に起きるようになります。そして、それらはさらにあなたを導くようになってきます。例えば『14』という番号が自分にとってのメッセージやシンボルであるということを受け入れたから今日のインタビューを14時にしたのでしょうか、それとも、まったく関係なく14時になっていたのでしょうか。その辺はもう自分のコントロールの範疇外です。
スタッフ
人生を楽しく、楽に前進させてくれる導きというものが、周りに溢れているのに、それを活用しないというのは損ですよね。
デレク
もちろん。スピリットガイドというのは、シンボルとかを通して私たちに話し掛けてきているんです。そのシンボルというのが非常に典型的、類型的、アーキタイプ的なそういうシンボルを送ってくるんですね。しかも、それをもう何百万年もそういうふうにして私たちに情報を伝えてくれているんです。ちょうど夢としてのコミュニケーションというんでしょうか、それと同じモードなんですね。
スタッフ
ユーモアがありますよね、常に笑いがあるというか。
デレク
スピリットガイドって本当に面白い。私たちをなぐさめてくれて、私たちを笑わせてくれて、私たちに教えてくれるということを全部同時にやってくれるんです。それから、私のクラスに参加する人は幼稚園に行く時と同じ物を用意してくだされば充分ですね、クレヨンと、紙と…、そのくらいです(笑)
スタッフ
シンクロニシティに気付き、引き寄せるだけではなく自らつくり、導かれていく。そこからデレクさんのような、あらゆる分野で才能を発揮できる、自在な人生が開けるのかもしれませんね。今日は貴重なインタビューをありがとうございました。