
ハイアーセルフが送ったシンクロニシティに気づくことから始まる

- スタッフ
- デレクさんは今回日本でのワークショップが3回目でしたが、これまで日本で教えて、どんな印象を持たれましたか?
- デレク
- 私には、クリエイティブな人や枠にとらわれない考え方をする人たちを惹きつけるところがあるようですが、ワークショップの中で、生徒さんたちが『遊びながらやってみましょう!』という部分を、情熱を込めて知的にやっていたのが印象深かったです。それから、やはり写真や絵が語る言語は、私たちが通常使っている言語を超えるということにも気がつきましたし、生徒さんたちもその言語にとても惹かれて楽しんでいたと感じました。
- スタッフ
- デレクさんのワークショップが毎回進化されているように感じるんですが、デレクさん自身、能力を進化させるために何か特別に行っていることとかあるのでしょうか?
- デレク
- はい、毎日練習をしていますよ。夢にも注意を払っていますし、ポストカードタロットを自分自身にも使います。そして、自分のまわりに起きる神託にちゃんと耳を傾けるようにしています。ハイアーセルフに質問をして、透視能力も使います。最近では、聞く質問の内容もだんだん高等な内容になってきています。私に起きている偶然とかシンクロニシティに対して、もっときちんとした意味や、深いレベルの意味が知りたいという傾向にあります。返事をもらうためには、最初にまず聞かないと始まりません。そして、そういう霊的なものが私たちに語りかけてくる返事というのは、図柄とか写真を通して返ってくるのです。それらは、夢の中の映像と同じように、シュールで変わっていて、そして滑稽なところがあります。その背景にあるメッセージにちゃんと注意を向けるように、わざと変わった形で送ってくるんです。
- スタッフ
- シンボルというのはあからさまには来るのでなく、探偵のように探っていくところが面白いですね。
- デレク
- そうですね。こういうワークをする上では、探偵みたいになる必要があります。細部に注意を払いながらいろいろな質問をするんです。ただし、ハイアーセルフがあなたに送ったシンボルというのは、明らかにわかります。頭にガーン!と響くような感じで、「あ!これは何か意味がある!」と、はっきりわかる形で送ってきます。私のワークショップに参加するかたは、すでにシンクロニシティを経験していて、その意味を知りたくて参加する方がほとんどですから、ワークショップの中でもそのことに重点を置いています。

自分の身の上に起きるシンクロニシティの意味をどんどん解釈していける
- スタッフ
- シンクロニシティを通して『シンボル』が返ってくるのですね。

- デレク
- あるとき、ワークショップに関して、「解釈の方法がよく分かるように伝えるにはどうしたらいいか」と、私のハイアーセルフに質問すると、横に寝ている形のエッフェル塔が浮かんできました。シュールだな・・・と思ったんですが、そう思うだけで済ませずに、「これはどういう意味ですか?」と質問を続けました。その2日後に、私が駐車場を歩いていると、「バッテリーがあがっちゃったので貸してください」と、女の人に声を掛けられました。そして、彼女が車のボンネットをのぞき込んだときに、車のキーホルダーがポケットから出ているのを見てすごくびっくりしました。なぜなら、ちょうど私が見たように横向きのエッフェル塔だったんです!!!その後、日本に来て皆さんからいただいたカードを見ていたとき、ちょうど持ち上げたカードがやはりエッフェル塔で、カードを横向きにして持っていたので、エッフェル塔が寝ているように見えたんです。車というシンボルは、自分の肉体を象徴していますので、このシンクロニシティによって、私の人生の目的のひとつは『人々が自分の車(=肉体)に乗って、しっかりと前に進めるよう手伝うこと』であると気がつきました。それから、タワーというのは眺めがいいものですから、『人びとに展望が得られるよう手助けをしている』という人生の目的にも気づきました。このようにして、自分の身の上に起きるシンクロニシティの意味をどんどん解釈していけるのだと思います。
- スタッフ
- では、デレクさんのワークショップでは、まずシンクロに気づくということと、その意味を解釈してメッセージとして受け取るにはどのようにしたらいいかを教えているんですね。

- デレク
- はい、そうです。ハイアーセルフに霊的な電話をかけて、あるトピックについて話し掛けると、ちゃんと話が戻ってきて対話になるんです。例えばお友達に、何も言いたいことがないのに電話をかけて、相手が出たときに、「ねえ、何か話をしてよ」と言っても、お友達は、「えっ、何の話をしたらいいの?!」となりますよね。ハイアーセルフも同じです。質問をすることで対話が始まります。ワークショップでは、まず自分がハイアーセルフに電話をかけることができるのだということ、そして、ある問題について質問を投げ掛けることができる。そうするとシンクロニシティが起きて返事がくるということを教えています。お金の問題であろうと、あるいは仕事や恋愛関係の問題であろうと。返事は返ってきます。
- スタッフ
- ハイアーセルフに電話をしてメッセージを得るということは、本当に誰でもできるのですか?
- デレク
- はい。誰でもできると私は信じています。私たちは、自分の想像、イマジネーションを信じように教えられてきている一方で、それは単なる想像だから信じないようにとも教えられているわけです。ですが、私は自分のイマジネーションの世界で起きていることに、信頼を置いて、そこで起きていることは、本当なんだと解釈するようにしています。
- スタッフ
- 信頼が大切なんですね。ところで、ハイアーセルフからは、ネガティブなメッセージがくるということはあるのですか?
- デレク
- 横向きのエッフェル塔を見たときに、「横向きのエッフェル塔ってどういう意味だと思う?」って、友人に聞きました。すると友人は「それはもしかしたらパリにテロ攻撃がくるのかもしれない!」と言いましたが、私は、「いや、そういう内容でハイアーセルフに問合わせをしたのではない」と言いました。私は「導いてください」という類の質問しかしていないんです。返ってくる返事に対しては、私たちは感情のフィルターを通して見ることになるので、例えば、自分が恐怖の感情の中に居たまま日々を送っていると、受け取る情報も悪い方に解釈してしまうんです。その友人の言葉は、明らかにそういう恐怖のフィルターの中にいるのだなと気づきました。
- スタッフ
- じゃあ、ワークショップでは、そういった感情的なフィルターをはずすための方法というのも教えてくださるんですか?
- デレク
- はい。教えています。自分の表面意識と、潜在意識がどのようにものごとを処理しているか、この2つを比較することで、自分がどのような感情的なフィルターを持っているかを気づいてもらおうと思っています。
- スタッフ
- なるほど、とても興味深いですね。

個人セッションでは、家庭問題、恋愛、金銭関係、仕事どんな問題でも、 ポストーカードタロットが解決の糸口を見つけてくれる

- スタッフ
- それでは、個人セッションでのポストカードを使ったタロットリーディングの流れを教えていただけますか。
- デレク
- 何年もの経験のなかから、特に質問の多かったいくつかのトピックを選んでオリジナルのチャートを作りました。これは、家庭、恋愛、金銭関係、仕事の4つのエリアに分かれていますが、もちろん、チャート上にないトピックに関する質問にも対応できます。まずは、各項目1枚ずつポストカードを引いていきます。そして、そのポストカードが伝えているメッセージを伝えるということから始めます。では、例として仕事のエリアのカードを引きます。これだけですでにシンクロニシティが起こっていますが、仕事のカードは『ヴォイスレッスン』ですね。私は、今ヴォイスで仕事をしていて、そして仕事でマイクを使っています。読者に対するメッセージとしては、ヴォイスというのは、皆さんがレッスンを受けられる場所ということを示しています。カードの下の方にジャズと書いてありますが、ジャズは決まりごとの少ない音楽形態で、いかようにも遊べるジャンルですね。つまり、仕事の場においても自分を表現するのに、今までよりももっとルールの少ない自由な形、もっとクリエイティブな形で自分自身を表現していきましょうということだと私は受け止めます。次に、教育のカードは『地球』です。メッセージとしては、もう少しグローバルな観点から自分の教育について考える、例えば、別の言葉を学ぶとか、旅行をして異国の文化から学びたいという要望も表しています。それから、才能のカードは『星が瞬く夜に我が子を慈しんでいる母』ですね。星というのは、「導き」を象徴しています。テレビや映画のスターも象徴しています。そして、私たち全員には、自分の中に輝ける光があるということも言ってくれています。「自分自身だけでなく、自分のまわりにあるものに対しても慈しみを感じるというのが大事ですよ」というメッセージも伝えています。これはアートのカードですから、自分の芸術的な才能も慈しんでくださいという意味もあります。このように、私のリーディングでは、一つひとつの項目についてのメッセージを受け取ることができるわけです。そして、具体的な質問であればあるほど、具体的な答えが出ますから、個人セッションに来る方は、質問をあらかじめ考えてきてくださるといいと思います。
- スタッフ
- つまり、カードはアドバイスもしてくれるということですね。
- デレク
- おっしゃるとおりです。カードを通して今のあなたの状況を伝えるということではなくて、問題の解決はどこにあるかを伝えたいんです。
- スタッフ
- リーディングでは、具体的な時期については言っていただけるんですか?
- デレク
- そうですね。それが出てくれば、もちろんお伝えします。ここでは才能に関してのカードに8月というふうに消印が付いています。ほんとだ。お〜!これは私(喜多見)の誕生日です。面白いね。
- デレク
- 素晴らしい!喜多見さんの才能が輝くのは、誕生日のころです。まいりましたね(笑)1枚のカードからとてもたくさんのメッセージが得られるということが分かって、興味深かったです。
- デレク
- 1枚のカードでも無限に情報が取れるということです。

新ワークショップ『トランプーカードリーディング』
- スタッフ
- それでは、次回12月の新しいワークショップで、トランプを使ったリーディングの方法を教えていただくんですが、そのことについて少しお話ししていただけますか。
- デレク
- ものすごく楽しみにしています。どんなスピリチュアルな教えを学んだとしても、基本的なエレメント(要素)というのは、全部出てきますし、共通していますよね。トランプに出てくる人物、キングとクイーンとジャックは父、母、子の家族です。それからエレメントのクラブは火です。クラブの上に火が入っている。他にもスペードは空気(エア)、ハートは水、感情。例えば、クラブのクイーンは「ぴりっとした辛い女性」を表すということになりますね。そして、数字というのは、宇宙の普遍的な言葉です。このワークショップでは、数と、要素と、それから登場する人物、それらが組み合わさったときに、どんな意味になるかというのを見ていきます。このワークショップに参加した方は、ワークショップの終わりには、それぞれのストーリーというのが、1個出来上がって、それを持って帰る形になると思います。
- スタッフ
- 面白そうですね!
シンクロニシティが無限の可能性を証明してくれる
- スタッフ
- では最後に、究極的な質問かもしれないんですが、シンクロニシティが起きる仕組みについてデレクさんの意見を聞かせてくだうさい。
- デレク
- いま私のマインドに浮かんできた言葉というのは、『アテンション』です。自分が注意を向けた瞬間、自分のフィルターを通してそれを見るわけですから、そのものが自分にとって何を意味するかということは、注意を向ける前とはもう変わってしまっているんです。ですから、黄色い蝶に関心が向き始めると、黄色い蝶ばかり目につくようになりますが、それは、黄色い蝶があなたの方にたくさん来るようになったのでしょうか。それとも、あなたが黄色い蝶に目を向けるようになったのでしょうか…。人というのは、時間という次元を超えてものを見ることができると思っています。宇宙のあらゆるものには、それぞれを結び付けている糸があると思うんです。そして、もうひとつの答えは、「そんなの分かる人なんかいない」です(笑)。私たちはシンクロニシティを受け取るだけですから。私のワークの基本的なよりどころは、「すべては可能だ」ということです。私は、本当にそれを信じています。ほとんどの人は、何らかの制限を信じながら生きていると思います。私は、そういう制限的な考えを取り除くことをしたいんです。制限なんか存在しないということを証明するために、シンクロニシティというものが助けになってくれているんじゃないかなと思っています。
- スタッフ
- 宇宙が私たちに示してくれている可能性を感じますね。本日はどうもありがとうございました。
