喜多見より、はじめてワークショップにご参加なさる方へ

たった3分で、セミナーの神髄がわかる!!

ヴォイスを始める前からの筋金入りのセミナー・フリークだった喜多見が、ワークショップで価値を「最大限に」得る方法についてお話ししたいと思います。

ワークショップで価値を得るために大切なこと

【1】元をとる、という意気込み

ワークショップは、それなりの価格がします。なので、そのお金を払ったからには「元をとらずにおくものか」という意気込みが大事です。その気概が、分からないことがあったらぜったい講師に聞く、とか、エクササイズに没入するとか、そういうことにつながってきます。

【2】ワークショップは体験的。2〜3時間のものから体験的なものへ。

セナミーを表す言葉には、「ワークショップ」(または短縮してワーク)、通常2〜3時間の「レクチャー」、1対1の「個人セッション」などがあります。短時間のものでも、最近では、ミニ体験を入れたものもあって、これはコスト・パフォーマンスがとてもよいので、はじめての方には特にお勧めです。こうしたものを「ミニ・レクチャー」と呼んだり「ミニ・ワーク」などと呼ぶこともあります。

「ワークショップ」と呼ばれているものは、通常1日とか2日間とか長めのものが多く、ほとんど必ず「エクササイズ」(ある設定で参加者が自分から体験してみること)が入っています。この部分がセミナーの醍醐味といえます。話を聴くだけでなく、参加型・体験型の方が体験がリアルですので、自分に定着しやすいのです。

私どもは通常はチケットを発行しませんが、「最終案内」という紙が郵送されます。持参品やボディワークでの服装の指示などがある場合はそこに詳しい記述があります。

【3】個人セッションは、1対1

講師の先生を60分とか90分、ひとり占めにするのが個人セッションです。グループワークショップではできにくい、あなた専用の答やアドバイスを得ることに向いています。大切な時間ですので、聞き逃さないように、ご自身で「録音機器」をご用意のうえ、いらっしゃってください。以前は弊社で録音していましたが、録音メディアがあまりにさまざま出来てしまったので、現在はお客さまの録音機で録音していただいています。質問は、事前に紙に書き出しておく方がいいかもしれません。しかし、当日のノリ、というのも大切に。そのときに、聞きたいことが、一番大切だったりもしますので。外人講師さんには当然通訳付きになります。

【4】養成コースはプロをめざす

最近では、比較的長い日数をかけて学ぶ「養成コース」が増えてきました。これは、参加者の皆さんの、その分野で「プロ」になりたい、という要望に応えたものです。すでに、たくさんの方が私どもの養成コースを巣立って、プロとして活躍しています。だんだんセミナーに慣れてきたら、養成コースにもチャレンジしてみましょう。養成コースに参加される方を見ていると、ふたつの傾向があります。ひとつはプロをめざす方。もうひとつは、プロになろうというより、自分の探求を深めるため、という方で、約半分半分くらいです。通常、講師の先生は両方に対応できるように講座を進めていきます。

【5】外人講師には、すべて、必ずメチャ優秀な通訳さん付き

私たちは、外国からの講師さんを多く皆さまにご紹介しています。たとえば米国/オーストラリア/カナダ/オランダなどさまざまです。講師の先生はほぼ英語で話されますが、私たちは必ず、このセミナー、セラピーという世界での超一流の日本人通訳さんを「必ず」付けておこないますので、言葉の問題はありません。参加者が質問される場合は、日本語→英語で講師さんに伝えます。何十年選手の通訳さんは、だんだん講師になる、という傾向も興味深いものがある。これは通訳さんが講師さんの情報をすべて通過させるために起こるのです。

【6】体験に飛び込んだ者勝ち

シャイな方も、ワークショップでは、積極的に体験に飛び込んでみましょう。セミナーの空間は、安全な空間です。講師も、スタッフはもちろん、参加者の皆さんも、そのことはわかっているはずです。たとえばあなたが、あるエクササイズに積極的に参加して、なにかを表現すると、そのことであなたは、他の参加者になにかを与えたことになります。それがセミナールームのなかで働く、ステキな力学なんです。セミナーの公式は「参加度(が高いと)=得られるもの(が大きい)」ということになります。

【7】時には、「???」も必要

学びには、疑問がつきものです。特に、最後の最後の、情報のキモの部分、大切な部分には、すぐには腑に落ちない場合もあるものです。そういうときは、「先生、でも、それは○○にはならないんですか?」というような質問を皆さんの前ですることには、意義があります。つまり、その質問に対する答が、そのセミナーのキモの、さらにキモであるかもしれないからです。まあ、しつこく聞きすぎて進行をとどこおらせるのもよくありませんが、質問することはほとんどの場合、役に立ちます。

【8】セミナーでノートをとるべきか?

別にノートをとってはいけない、とは言いませんが、それよりも「体験」、あなたの生の体験がもっと大切です。本当に腑に落ちたときには、しっかりそれはあなたの深いところに書き込まれます。物理的にノートをとるべき講座もあるでしょう。しかしよりセラピー的なワークショップでは、あなたの体験を優先しましょう。私自身は不精なせいもありますが、情報的セミナー以外では、ノートを持っていきません。あなたの体験を信頼してください。それらはあなたの意識の深いところに積み重なって、いつかあなたの生活に、いい意味でのインパクトを与えることになります。

【9】セミナールーム内では(ま、外でもですが)偶然は、ない。

体験的ワークショップで、たとえば参加者とグループになってエクササイズしているときに、自分が「思わず、なにかをしてしまった」とします。通常の自分のパターンにないことを、ですが。そうしたとき、「もしかしたら、これは偶然ではないかもしれない」という想いは、役に立つことが多い。つまり、セミナールーム内では、独特の「場」が形成されていることが多く、そうした場のなかでは、とても不思議な力が働くことが多いからです。

【10】ワークショップ、その神秘なるチカラ

ここらへんが、ワークショップの神髄になりますが、セミナーに人が集まって、ある共通の「意図」がそこに持ち込まれると、そこに「グループが作り出す特別なチカラ」が働き出します。優秀な講師であればあるほど、こうしたセラピー的な場を形成することがうまいです。しかし、これは矛盾して聞こえるかもしれませんが、講師がその「場」を作っているわけではありません。参加者自身がつくっているのです。その場のなかでは、とてもステキなことも起こります。なんにもあなたについて知らない別の参加者が、あなたのことを、既に千年知っているかのように、確信をつく内容を語りかけたり、示唆したりするかもしれません。その人は、あなたの私生活を覗いていたわけではありません。でも、そういうことは起こるのです。参加者は一般的に、非常に「直観的」になっています。あるいは「右脳的」になっています。特別な「癒し」や特別な「気づき」が起こるのは、そういう瞬間です。これを英語では「アーハー!」と言います。「あー、そうだったのかあ・・・!!」という意味です。道端の可憐な花を見ているときにも、これは起きますが、セミナールームのなかでは、もっと頻繁に起こるでしょう。

セミナーを安全で創造的な場にするルール

【1】セラピーに不可欠な倫理観

ワークショップでは、参加者同士の、ある意味、内面が見えたりすることがあります。これがセミナールーム以外の場所で流通してしまうようなことがあると、セミナーで正直に表現できなくなります。ですから、こうした情報を外部に表現しない、という倫理観がセミナーの大前提になります。

【2】一緒に参加した仲間は、大切な仲間

偶然はないルールによれば、一緒に参加した仲間も、偶然ではないあなたの分身、あるいは、あなたへの情報提供者かもしれません。あなたに必要な情報は必ずしも、講師の先生からだけ来るわけではありません。休み時間やお昼の時間には、なるべく参加者と交流しましょう。なにかいいことがあるかもしれません。

【3】男女関係には、一定の距離感を

かといって、男女関係には一定の距離感をもっていた方がいいでしょう。私自身はセミナーを受けた同士で結婚された方たちも知っていますが、特にセラピー的な内容の場合、セミナールームでは、深い共感も起こりえますが、勘違いもまた起こりえます。まあ、そんなに早急な方はいないでしょうが、出会いも、距離感も、ともに大切に。

【4】神さまは、あなたに情報を送っている

宗教の話ではありませんが、あなたを見守っている神さまがいるとして、彼(もしくは彼女)は、常に、あなたに情報は送っています。日常では瑣末なことにかまけて気がつかないだけです。しかしセミナールームのなかでは、場ができているせいで、なんというか、神さまの声が、少し露骨になっています。「ホラ、ほらほらほら」みたいな。でも本人は意外に気づいていなかったりもします。そういうときに、一緒にいる参加者が教えてくれたりすることも、頻繁に起きます。ですから耳を澄ませる、という姿勢はとても大切なんです。もちろん神さまというのは比喩で、実際は自分が自分に教えているわけですが。

【5】セミナーはあなた自身のために、そして他のひとのためにも

実に不思議なことですが、セミナーの中では、ある力学が働いていて、「あなたが、いまこの瞬間に学んだこと、気づいたこと」が、同時に他の参加者のかかえていた問題を解決してしまったりするのです。これは頻繁に起きます。また、あなたが、他の参加者を、「あまり意図しないかのように」助けることもあり、その逆もまた、頻繁に起こります。こうしたことを「グループ・ダイナミクスが働く」と言います。それは天使が振った棒からスパンコールがこぼれるように、不思議なことに、あなたにも働くのです。

では、あなたが私たちのサイトをブラウズして、「ん?」と気になったワークショップがあったら、勇気を出して参加してみてください。実にさまざまなジャンルのセミナーを提供しています。なかには大学の授業よりもおそらく質が高いワークショップもありますし(クリスティーナ・ホール博士のNLP の講座等)、もっと気軽なものもあります。でも、毎回セミナーに出るたびに思いますが、興味深いのは、私たちのセミナーの参加者の皆さんが「実にいいひとばっかり」だということです。変な言い方ですが、これは、本当に実感で、セミナーに入るたびに、なんていい人たちなんだろう、と毎回思います。あなたのバディ(セミナー用語で、あなたと対等の位置にいながら、あなたと助け合う特別な仲間)が、きっとそこで、あなたを待っています。偶然は、ありません。冒険こそが、あなたの地図を拡げてくれる、と私は信じています。

(平成20年、喜多見龍一、記)