リチャード・ラビン インタビュー「まずは皆さん自身のために。自分スタイルのチャネリング。」

「まずは皆さん自身のために。自分スタイルのチャネリング。」リチャード・ラビン インタビュー 2011年春

「より明確で、密度が高く、焦点が絞りこまれた」新チャネリングトレーニング

スタッフ
2011年春の来日では、新しくなった『チャネリングトレーニング』を行いましたが、今までのものと比べてどのような印象を受けましたか?
リチャード
自分はチャネリングトレーニングレベル1の新しい構成をとても気に入っています。より内容が明確で、密度が高く、焦点が絞り込まれているという印象です。以前のトレーニングのようにいくつもの種類のチャネリングを、少しずつの時間をかけて教えるというよりは、チャネリングの種類を絞り込んで、それらに焦点を合わせて十分にお伝えすることができたからです。
そして時間が十分にあったため、参加された方々に、エクトンや自分、チャンパックに対してのQ&Aの時間を多く持っていただくことができました。そのため、皆さんなりの実際のチャネリングを育くんでいく上で、今までは少ししかお伝えしきれなかった部分を、うまく伝えることができたのではないかと思います。
トレーニングは、東京でも大阪でも、それぞれ素晴らしいものだったと思います。特に、東京のトレーニングに参加してくださった方には、心から感謝の気持ちをお伝えしたいんですね。なぜなら、地震が起きてまだ時間が経っていないときにトレーニングを開催をしましたから。非常に深いコミットとともに参加してくださった方々だと思うんです。(※3月11日の地震の翌週19日〜21日に開催)
ですから私たち側もですが、参加された方、皆さんがストレスを感じていらっしゃったでしょうし、かなりの疲れを感じていらっしゃったと思うんです。しかし、一人一人の方が非常に深い動機をお持ちであり、そしてやろうとしていることに自分がフォーカスされていると同時に、何らかの形で、この世界を自分が手助けをできればというような気持ちで来てくださったということが、はっきり伝わってきました。
トレーニングの最中に何回か余震があったんですね。それにもかかわらず、その直後に皆さん非常にまた静かな状態に戻って、焦ったり動揺したりすることなく自分たちがやるべきことを続けていらっしゃったのは、素晴らしい姿だったと思います。ですから、まず東京のグループに参加してくださった皆さんに対して、心から感謝をお伝えしたいのです。皆さんがとても深いコミットを持って、そこにいらしてくださったこと、オープンな状態でいらしてくださったことによって、いいグループができたのと同じように私たち自身も、よりやりやすくなりました。
もちろん大阪のグループの人たちも、これはまた素晴らしかったんですよ。

「皆さんが何らかの形でチャネリングをなさっていると思います」

スタッフ
トレーニング中にチャネリングが開けてくる人というのは、どのぐらいいるものなのでしょうか?
リチャード
プログラムでは、参加された方が練習をされる場面があります。見守らせていただいている限りでは、皆さんが何らかの形でチャネリングをなさっていると思います。
スタッフ
素晴らしいですね。
リチャード
このプログラムで自分が大事にしたいことは、皆さん一人一人が自分自身のスタイルのチャネリングを育くんでいくことなのです。ですから、練習風景を見させていただいて一人一人が何をどのような形でチャネリングをしているのかまでは見分けることができませんでしたが、ちゃんとお一人お一人が、ご自分なりにチャネリングをしていらしたと思うんですね。
トレーニングの最初の段階で皆さんにお話ししたのは、どんなスタイルで、どんな対象をチャネリングするのかというよりは、とにかく、できる限り高いクオリティー(質)のガイダンス、ハイレベルガイダンス、エネルギーといった存在と自分自身がつながり、自分の形でチャネリングをすることが大事なんだということでした。そして、その前提で皆さんと接していますから、練習風景にもそれがちゃんと反映されていることが見受けられました。
言葉に発するというチャネリングの練習のときだったのですが、ある方は、もうちょっとのところでそれができる状態まできていらっしゃったんですね。ですから、練習が終わった後に彼女のところに行って、「もうほんのもうわずかでちゃんとできるようになるので、あとは練習をされれば良いでしょう」とアドバイスをさせていただきました。

自分自身のスタイルのチャネリングを見いだす

スタッフ
参加される方は、チャネリングを意識のある状態でされる方は多いのですか?
リチャード
はい。トレーニングの中で皆さんがなさるのはほとんどの場合、何らかの形で意識を保ちながらするチャネリングですね。このクラスでお伝えすることは、お一人お一人が自分自身のスタイルのチャネリングを最も有効にするために、どれくらいの深さのトランス状態を使うと一番よくできるのかということを、さまざま試みをしながら見いだしていただくということなんです。ですからほとんどの場合、何らかの形で意識を保っていらっしゃいます。
レベル1で扱うチャネリングは、主に2つのスタイルに絞り込んでいます。ダイレクトヴォイス・チャネリングと、インダイレクトヴォイス・チャネリングです。
両方とも情報をチャネリングする方法なのですが、ダイレクトヴォイス・チャネリングは、その方がチャネリングされるエネルギーと自分とがエネルギーとして直接的に溶け合って、その方の体を使って言葉を発するというチャネリングです。
もう一つのインダイレクトヴォイス・チャネリングは、その人の意識は保ちながら、チャネリングをするエネルギーがその人の近くにあって、そこから情報なりエネルギーを受け取り、そしてチャネリングをする側の人が自分の言葉で仲介役をするという形なんですね。

友達と出会って仲良くなる過程に似ているのかもしれません

スタッフ
生徒の方は、そのしゃべっている主はどういう存在なんだろうかと興味があると思うのですが。
リチャード
もちろん皆さん、そのことに興味を持っていらっしゃるようです。そのことはよく分かるのですが、とりわけチャネリングを練習される初期の段階でお伝えしていることは、チャネリングの形態、何をチャネリングするのか、その存在がどこから来ているのかということよりも、むしろ、どのような質のエネルギーをチャネリングしたいのかということの方が、より大事だということなのです。
ですから比較的初期の段階でも、非常に高いクオリティーのハイレベルガイダンスとつながってチャネリングをすることは可能なんですが、それが、何であるのか、どのような形で自分を通してチャネリングされるのかということは、ある程度実習をした後に分かってくる場合もあるのではないかと思うんです。
それは友達と出会って仲良くなる過程と似ているのかもしれません。または恋人と出会って恋愛関係が進んでいく上で、お互いのことがよく分かっていくということと似ているのかもしれません。自分とエクトンとの出会いを思い出した場合でも、エクトンの全体像を自分が把握するまで、やはりそれなりに時間がかかりましたから。
そうではあっても中には自分自身が例えば地球外生命をチャネリングしたいとか、天使をチャネリングしたいとリクエストされることもいいのではないかと思うんです。ただ優先順位を考えたときには、クオリティーの方がより大事、というのが自分の理解です。

まずは自分自身のため。そして、いかに人々を助けてあげることができるか

スタッフ
プロになるかどうかは決めていないけれども、自分自身のためにトレーニングに出ている方も、いらっしゃいますよね。
リチャード
はい。見たところでは、ほとんどの方がチャネリングトレーニングに参加をされる動機は、「まずは自分自身のため」と。そして何らかの形で役に立ちたいという思いを持っていらっしゃる方がほとんどですので、それを友達にしてあげたいとか、または家族を助ける上で使いたいという動機を持ってきてくださる方が、ほとんどであったように思います。
東京で参加された何人かの方が後で知らせてくださったんです、「受講後何人かで集まって練習しているんですよ」と。それをお聞きして、とてもうれしく思いました。なぜなら3日間でお伝えできることはこれから練習をするための基礎だと思っていますから。チャネリングを練習する場合、自分自身のためにチャネリングをする練習もいいのですが、本当にチャネリングの核になる部分というのは、いかにそれによってほかの人々を助けてあげることができるかという点の練習ですから、自分以外の人と練習の機会を持つのは非常にいいことだと思います。
もちろんレベル2では、チャネリングを仕事にしていく場合にビジネスとしてどのようにやっていくのかということについても、焦点を合わせて扱っていくつもりです。レベル1に参加された方は、その時点では、まだ、主に自分や周りの人々のためにチャネリングをするということかもしれませんが、その中での経験を通して「プロとしてやっていこう」と、レベル2を受講される方もいらっしゃるでしょう。または最初からレベル2まで受講するつもりで、レベル1に参加される方もいらっしゃるかもしれませんし、レベル1に参加して、しばらく時間を置いてから「じゃあ、レベル2をやろう!」と決められる方もいらっしゃるのではないかと思うんですね。

練習が非常に大事、レクチャーは本当に有効なものに絞り込みました

スタッフ
練習の数自体は、レベル2の方が多いのですか?
リチャード
レベル1では、チャネリングを練習していく上での基礎になるレクチャーをするんですね。レクチャーのほとんどは、レベル1に含まれています。ですから基本的な理解や理論について、レベル1でお伝えし、その上で練習をします。そしてレベル2では、ほかのチャネリングのスタイルを練習すると同時に、より多くの練習をする機会を持つことができます。
レベル1ではレクチャーにかける時間が全体の半分、残りの半分が練習になります。それに対してレベル2では、レクチャーの部分は全体の25%で、残り75%を練習に使うことになります。
スタッフ
日本の方は実習を好まれると思いますが。
リチャード
練習をするということが非常に大事であると同時に、レクチャーの部分でも、練習をする上においてお伝えすべき非常に大切なことがありますから。レベル1として新たに構成する上で特に心掛けたのが、レクチャー部分をできるだけ、皆さんに役に立つ本当に大事で有効なものだけに絞り込むことだったのです。それによって質問をしていただく時間も増え、実習部分も増やすことができました。新しいチャネリングトレーニングでは、全体的に上手く構成をすることができたのではないかと思っています。

「人生全般をより良いものにしようという意図が深くあった」『人生の目的、ライフレッスンを知る』

スタッフ
今回の来日では、もうひとつ新しい2日間ワークショップ『人生の目的、ライフレッスンを知る』も行いましたが、こちらの印象はどうでしょうか?
リチャード
このワークショップは初めての試みだったんですね。2日間のワークショップをすべてエクトンが展開していくという形のものは、長い間私はやっていなかったんです。すると、ワークショップの最初のころにエクトンが自分にこんなふうに伝えてきているのを感じられたんです。「リチャード、とにかく手放してごらん。これは私のワークショップなんだから」と。
もちろん自分自身が、講師という立場でありチャネリングをするのですから、お知らせの段階で自分が皆さんに約束したさまざまなトピックはカバーしてほしいという気持ちはありました。しかし、それと同時にエクトンとのかかわりは30年続いていますので、彼がちゃんとそのことを進めていくだろうということを信頼して、自分は十分に手放そうともしていきました。
今回、実際にこのワークショップをやってみたことで、その内容に自分自身としてはより心地よく感じています。この次は、もちろん同じような内容を引き継ぎながらも、より内容が洗練されていくのではないか、集中的なものになっていくのではないかと思います。自分自身が深い眠りに入って、手放せば手放すほどワークショップの質がよいものになるというのは、ちょっと変わったアイデアではあるんですが(笑)
このワークショップに来てくださった方も、やはりそこで得る情報を十分に吸収しよう、それを得ることによって人生をよりよいものにしようという、はっきりした意図と動機を持ってそこに来てくださった方々であるという印象を持っています。
この2日間の中でQ&Aの時間を豊富に持つことができたんですね。質問をしてくださる方の質問内容や、質問にかかわる姿勢を見たときに、その機会を使って自分自身の人生の目的、人生全般をよりよいものにしよう、または目的をよく知ろうという意図が深くあることが、そのやりとりに表れていたと思うんです。ですから一つ一つのやりとりが、非常に内容が深い充実したものになったのではないかと思います。
提供させていただいた自分たちも、全体的によいものができたのではないかと満足をしていますし、こちらから見させていただく限りでは、参加してくださった皆さんも満足を感じていただいたのではないかと思います。