【2012年夏】Dr.クリスティン・ペイジ インタビュー

〜Dr.クリスティン・ペイジ〜2012年夏インタビュー生まれた時からサイキックだったクリスティンの幼少時代の様子から、昨年、経験した乳癌についても語っています。
スタッフ
子供のころのことを少し伺います。
生まれたときからのサイキックだと伺っていますが、それって結構、周りの人とは違うから生きにくかったのではないでしょうか。

幼少時代のクリスティン

クリスティン
幸いなことに、母もサイキックでした。
そして、母の友人もサイキックだったんです。母はスコットランド人だったんですけれども、母方の曾祖母もやはり非常に知恵のある人、特殊な能力を持った人というふうに言われていました。
なので、私の家系に代々受け継がれてきたサイキック能力というのは知恵・英知です。
スタッフ
なるほど。
クリスティン
ロンドンにサイキック大学、サイキックカレッジというのがありまして、子供のときに母に連れられてそこに行きました。
死者と交信したりとか、死者に話し掛けたりするようなことを、このサイキックカレッジでやっていたのですけれども、私にとってはすごく楽しい思い出です。
トランスミディアムのクラスでは霊媒の人が、5,000年前のあるエジプト人を体に入れ、その人の情報を伝えていました。私にはその情報がとても確かなものだなと思ったものです。
母はいつも「心に耳を傾けなさい」と私に言っていました。ハートの声に耳を傾けて、ハートレベルでこれはいいなと思ったらそれをやりなさい、ハートレベルで嫌だなと思ったら手放しなさいと教えていました。つまり「自分自身の英知に従いなさい」ということを教えてくれました。
スタッフ
なるほど、素晴らしいアドバイスですね。
クリスティン
あと、サイキック能力について言えば、私は、サイキックなガイダンスがないという状態を体験したことがありません。ガイドたちは家族のような存在です。小さいころは、夜寝ている時、頭頂から白い光のトンネルを抜けて、そのガイドたち、つまりあちらの次元の家族たちに会いに行っていたものでした。私は少したってから母にこんなことをやっているのだということを伝えたのですが、母は、自分がいいなと感じるのなら別にやめる必要はない、続けなさいと言ってくれました。
私にとってのチャレンジングは、むしろほかの人と違っていてつらいというよりかは、周りがそういう人たちばかりだったので、「これが通常なのだろう、当たり前なのだろう」と思っていたところです。
スタッフ
なるほど。
クリスティン
サイキックカレッジでも、全員が5,000年前のエジプト人の言うことに、耳を傾けているのだろうと思っていたのです(笑)。
私にとってのチャレンジングな部分は、むしろ大人になってからです。例えばある人に出会います。そうすると、その人の過去世が全部見えて、またその人の感情体が全部見えるわけです。その人が苦しんでいると、私もその苦しみを感じてしまって、それに圧倒されてよく失神するということを起こしました。
スタッフ
そうなんですね。
クリスティン
私は11歳のときに、緊急医療に携わる人になろうと思いました。ですから実は皮肉なんです。緊急医療に携わるということは、苦しんでいる人ばかりに会うわけですよね。
スタッフ
なるほど、そうですね。
クリスティン
ですから私は人が苦しまないようにということを祈っていました。なぜなら、自分が失神しなくていいように・・・人が苦しまなくていいように、医師になるということを決めたわけです。もちろん医師になると、たくさん苦しんでいる人に会うわけです。寝ている人に何かケアするときには問題ないのですが、ERみたいなところでやると非常に苦しんでいる人が来ます。そこで、自分自身がしっかりしているというのが挑戦課題でした。
スタッフ
あなたは西洋医としてのスキルと、サイキックとしてのスキルが両方あるわけですよね。でも、病院であまりそのサイキックなことをすることは、はばかられると思うのですが、具体的にどのようにされていたのですか。
クリスティン
医師であっても、直感は使っていると思います。あれだけの人数の患者さんに対処しなければならない病院の1日でですね、直感は使わずにはいられないはずです。例えば、何となくあの患者さんのことが気になったから見に行ったとか、あるいは血液検査の結果は良好だけど、何となく家に帰すのはまずいと思って帰さないでいたら、案の定、心臓発作を起こした、みたいなことですね。
スタッフ
なるほど。
クリスティン
私たちの時代、医師としての教育を受けた時代は、とても良かったと思います。患者の話を聞くのが80%、15%が診察、そして5%が検査の結果を当てにするというものです。現代では、このパーセンテージはひっくり返ってしまっています。
私が医学生のときには、患者さんが診察室のいすに座る前に診断ができるようになっていなさい、つまり診察室に入ってきた瞬間から、患者さんを観察する必要があるというふうに教わりました。
スタッフ
本当によい時代でしたね。
ところで、うちのスタッフからあなたは人を見ると、その人の12次元まで観えるということを伺いましたが、その12次元というのはどういうことを表しているのでしょうか。
クリスティン
チャクラと同じなんですね。だから、チャクラが12あるのと同じように、私たちには12の次元というのがあります。科学者は11次元まではあるというふうに言っていますので、あともう1個発見されるまでには、もう少しかもしれません。
スタッフ
通常いわれているは7つのチャクラで、この上と下に加えて12ということですか?
クリスティン
紀元1100年ごろにインド人のヒンズー教では、11次元あるというふうにいわれていたんですね。その11のチャクラは実は地中にある12番目を除外したから、11という考えに至ったわけです。そうすると、私たちの足の下の地中のドラゴンのエネルギーを含んでいる大事なチャクラと、私たちが切り離されてしまったわけです。だから、クンダリーニがほとんどの人の場合は眠っているというのは、そこからきているといわれています。
スタッフ
では、物理的な体でこの頭から足の先までで11あって、下に1つあるのですか?
クリスティン
まず足の下に1つあって。
ルートチャクラというのがあります。それから頭の上で、頭の外ですけれども、スターゲートとかスターチャイルドチャクラというチャクラがあります。
スタッフ
なるほど。
クリスティン
あと首の後ろとか、それから胸腺のところにもチャクラがあるという人はいるのですけれども、それは私たちが今言っている、ほかの3つのチャクラではないと思います。私が聞いたのは、この頭上と足の下よりもさらに上と下にそれぞれあります。そしてまた、1つはハートの深いところにあります。ハートには2つのチャクラがあって、1つは普遍的なハートチャクラ、もう1つが個人的なハートチャクラです。さっき言った、より高い頭上とより深い地中のものが、ハートチャクラでつながっているのだそうです。それで2012年には、この私たちの普遍的なハートチャクラというのが目覚めたそうです。なぜかというと、この普遍的なハートチャクラは、銀河の中心とつながっているからだそうです。そして銀河の中心は、偉大なる母の中心というふうにもいわれています。それは、銀河の中心というのはブラックホールってあって、この偉大なる母の中心がブラックホールを通過した向こう側にあるのが、セントラルサンの中のセントラルサン、つまり私たちの存在のコア、中核だといわれています。

〜中略〜

スタッフ
元お医者さまということで、身体の具合の悪い方がセッションにお越しになることが多いと思いますが、身体の事以外で相談したい場合、どのようなセッションになるのですか?
クリスティン
その場合は、その本人の魂の目的を知りたいと思う方が多いですね。もちろん体のことを聞きたいという方もいらっしゃいますけど。アメリカでは既にたくさんの人がセラピストにかかっています。ですから自分の感情について話をすることにすごく慣れているのです。
スタッフ
そうですか、なるほど。
クリスティン
多くのクライアントさんが、このセラピストさんと20年間セラピーをしていても、いい結果が出ないと言う人が多いですね。あるいは、別のセラピストさんは、霊的な次元で問題を解決しようとしているのではなくて、単に感情的な次元だけを扱っていたりします。もちろんその質問の内容は、男女関係であるとか仕事とかそういう質問になります。
スタッフ
なるほど。

〜中略〜

スタッフ
ちょっと話題を変えて、いつの時代も今が変化の時代だということは言えると思うのですが、今ほど本当に世界中が何かシステムがチェンジするんだなという、実感を持っている人はすごく多いと思うんですけれども、今というときにいて、クリスティンさんの視点で観ると、世界の未来はどこの方面に向かっていくというふうにお考えですか。
クリスティン
透視能力のある人には、そういう質問される機会が多いです(笑)。そして、通常の考え方の領域に入らないもの、その領域に入らない変化を透視するというのはすごく難しいですね。
スタッフ
なるほど。
クリスティン
ですから、人によると災害が起きるとか、すごくいい時代になるとかいろいろ言われますが、私の考え方は、まず第一に世界が終わるわけではないということですね。だけれども、マヤ暦によると、1つの世界の終焉であることは確かです。マヤの世界では2万6000年ごとに1つの世界が終わるわけですから、天文学とか星の配列を見ても、2万6000年サイクルの一番最後に来ていることは確かです。そして、私たちは今世でカルマを全部片付ける、カルマを返済するということをするわけです。別にカルマが自動的にきれいさっぱりなくなるのではなくて、私たちがそのワークをしていかなければならないのですが。
ですので、それを果たすために、多くの人は非常に複雑な人生を選んでいます。地球と銀河の中心の軸が合い始めているわけですけれど、そうするとそのときに地球上の私たちのハートは、それぞれの人の最も高い次元の可能性とで、軸が合い始めてきています。そしてそのことで、「このような可能性が自分にあったのだ」ということを初めて見せてもらっているような状況がうまれます。また、それだけでなく私たちの霊的な可能性をこの地上で表現する、つまり地上の天国、それをつくる可能性があるということです。意識の拡大に伴って、同時に天国で起きているようなことを地上に降ろしてくる。つまり、地上を最もいい状態にするということが起きると思います。

〜中略〜

スタッフ
iPS細胞とか、あとゲノムもほとんど読めて、たぶん爆発的な何か進歩というのが医学や医療の世界でもあるかなと思うのですが、医療や医学界の未来をどのようにお考えですか。
クリスティン
ゲノムについて言えば、私たちはまだ遺伝子全体の5%しか理解できていないんです。
スタッフ
あ、そうなんですか。
クリスティン
ですからそのゲノムに関しては、それほど進んでいるわけじゃないです。
スタッフ
なるほど、そうだったんですね。
クリスティン
DNAの95%は、最近まではジャンク遺伝子というふうにいわれていました。面白いことに、宇宙にある物質でダークマターといわれているものがあるのですが、それとまったく同じなんです。つまり、外にあるものを発見すると、同時に、細胞の核の中に何があるかというのが分かるということです。この95%の遺伝子は、いろいろな役割を果たしているだろうということは分かっています。また遺伝子間同士で、たくさんの情報のやりとりがあるということも分かっています。それは、何となく私たちがテレパシー能力を使いたいという願望と、似ているなという感じがします。
スタッフ
なるほど、面白いですね。
クリスティン
つまり、どうやって人とコミュニケーションをしているのか、人とどういう関係を築いているのかということと似ています。それとまったく同じ疑問が、それぞれの各次元の間の関係はどうなっているのかということにも当てはまります。同じことをいろいろな観点から、毎回見ているのだなということは分かります。
ハワイのカフナの言ったことなんですけれども、私たちにまったく恐れがなくなって、まったく秘密がなくならない限り、私たちはテレパシー能力を発達させられないだろうということでした。私は、そのカフナの言う通りだと思います。私たちの社会システムの本当に多くのものが、恐れであったり分離であったり対局化であったりという、原則の下に成り立っています。
私たちは人類として、2つのことを達成しなければいけません。1つが、自分を信頼できるという状態です。そして、すべてを所有したいという思いを手放す必要があります。そして、何かを所有したいという思いの裏には、恐れがあります。この全部を自分のものにしたいという恐れを手放さない限り、次の次元には行けないと思います。 。

〜中略〜

スタッフ
クリスティンさんは、個人セッションをすることがとてもお好きだと伺っていますが。
クリスティン
私は、人が大好きなんです。それと、日本の方は本当に学ぼうという思いが強いのと、非常に感覚が繊細なんですね。
スタッフ
日本人は、ほかの民族を必ずしも100%知っているわけじゃないですけど、きまじめなところがあると思います。
クリスティン
そうです。きまじめですけれども、学ぶ姿勢というのがすごく強い。
スタッフ
そうそう。日本人にうつ症状が多いのもそんな理由からですか?
クリスティン
うつというのはクラウンチャクラと関係があって、クラウンチャクラはベースチャクラと関係があるんですね。そして、ベースチャクラのバランスが悪い、つまり本人が生きている現実とのつながりが弱くなると、うつになるわけです。ですからいくら瞑想したって、そういう人には役に立ちません。
スタッフ
そうなんですね。
クリスティン
どちらかというと、踊ったり体を動かしたりする方が大事なのですね。
スタッフ
なるほど。
クリスティン
日本の方の特徴として気が付いたのは、感情を表現することがあまり得意ではないということです。
スタッフ
あ、そうですね。確かに。
クリスティン
例えば、こうこうこうですとクライアントさんが言う。じゃあ、それについてあなたはどう感じているのですかと言うと、シーンと無言になってしまうんです。
感情をどう表現していいのか分からない、あるいは感情が表現できない人がいます。
スタッフ
確かに、そうですね。
クリスティン
まるで一度もそんなことは、聞いてもらったことがないみたいな感じですね。

〜中略〜

スタッフ
身体の各部位と感情の関係についても伺ってもよろしいですか?
クリスティン
例えば、肝臓は怒りと関係がありますね。
怒りをもっているひとは、赤い光が肝臓から出ているんです。怒っていますかと言うと、いいえと返事が返ってきます(笑)。
スタッフ
日本人は腎臓が悪い人が多いと伺いましたが、それはどの部分とつながっているんですか。
クリスティン
安心を感じられないというところからだと思います。
スタッフ
安心感がないですか。
クリスティン
そして、自分の存在は他者のものである。つまり、他者に対しての義務がある、自分がにの次というところからきていると思います。ベースチャクラとか腎臓のエネルギーというのは、種火とか口火と同じ性質のエネルギーを持っています。
スタッフ
口火みたいですね。
クリスティン
個人セッションにいらした何人かは、生きる意欲がないように思われる方もいらっしゃいました。単純にうつというふうに表現することもできますけれども、要するにほかの人によって一度もこの種火を付けてもらったことがない人たちですね。そうすると腎臓病になったり、うつになったり、血圧がアンバランスになったり。まるで何かをする意思というのを完全に委ねて忘れてしまって、もう抜け殻みたいな状態。何か自分が興すという考え方、企業精神がゼロになってしまうという感じですね。
スタッフ
現代ストレスが多い社会では、統計上、癌になる人が増えていると聞きます。癌になる場所によって、原因になることが違うと思いますが・・・。どのようにお考えですか?
クリスティン
日本人は胃癌が多いですね。
スタッフ
確かにそうですね。
クリスティン
胃です。胃癌は感情をのみ込むのですね。
スタッフ
のみ込む・・・なるほど。
クリスティン
最初は、食べ物が原因ではないかと研究が行われていたのですが、私は食べ物ではないと思います。例えば、生食を食べたりとか、そのように似たような食文化のある国でも、胃癌が多いということはないですから。
ベースチャクラに少し話が戻りますけれども、ベースチャクラというのは恐れにすごく大きな影響を受けます。もし、私が感情を表現してしまったら、すべて台無しになるというものすごい恐れがあったとします。そうすると感情をのみ込んでおいた方がいいわけです。癌というのは、自分自身がない状態とものすごく関係があります。そして、ハートチャクラとも関係があります。それと、自己愛と関係がありますけれども、どちらかというと、愛する対象となりえる自己がいるかどうかという話ですね。太陽神経叢とハートチャクラはつながっています。ということは、ハートの中に自分というしっかりした感覚がないと、ハートがうまく機能しませんので、逆に太陽神経叢がものすごく働いて、人から愛されるために私は何をするべきかということを、太陽神経叢から探ろうとします。ですから、癌になる人の85%はいい人たちなのです。
癌にかかっている人は、「病理的にいい人」というように表現しています。いい人になるすべを、身に付けた人たちです。
なぜかというと、いい人になると愛してもらえるからです。ということは、非常に日本人的なあり方ですね。
スタッフ
確かに。
クリスティン
まずは、相手の気分をよくさせてあげてということを考えます。その後に、次が自分ですね。
スタッフ
やはり自分を大切にするということは、すごく大事ですね。
クリスティン
そうですね。自己愛と自己受容です。自分を受容することです。
スタッフ
自己受容、そうですね。日本人は特にそうだと思います。
クリスティン
ワークショップでは太陽神経叢のワークの1つとして、自分が世界に貢献したことで、どんなことが祝福できますかというふうに参加者の方に質問しました。ただ、それは非常に難しいエクササイズかもしれませんね。これは、どの国においても難しいエクササイズといえるかもしれません。けれども、自分で自分のことを祝福できなければ、自分にオーケーが出せないのです。それができて初めて、自己愛というワークに取り組めるのだと思います。
スタッフ
なるほど。ところで、ビジョアライゼーションも行うと伺っておりますが。
クリスティン

使えるものは何でも使います(笑)。
私が思うに完全である、つまり統合された状態になるということは、自分自身に十分気付いているということだと思います。自分自身に気付いているということは、自分が何者であるかを知っているということだと思います。私が体験してきたことすべては、魂の私がつくってきたことだと思っています。つまり、犠牲者がないという立場からまず始めなければいけません。何かが起きた、それがどんな内容であれ、別に悪いことをしたから罰せられているというわけではないのです。

また、次のステップとしては、自分を知る方法として、「他人との関係を通して自分を知る」ということがあります。例えば出会って何か波長が合って、とてもいい感じがする人がいます。ウマが合うときには、相手の長所と自分の長所は同じということが言えます。今度は、ウマが合わなくて嫌だなと思う。しかし、自分がその相手をつくったのです。相手の中にあるものを、自分の中にあると認める。そして、私の中にある私が見たくない部分、つまり嫌いな部分は何かということを見ていくわけです。そこが、難しい方の洞察ですね。

〜中略〜

スタッフ
人間という存在は、1つの肉体的な次元だけで存在しているわけではないですよね。なので多次元的に意識できる人の方がヒーリングが起こりやすいと思っているのですが・・・。
クリスティン
そうですね。可能性は高くなると思います。ヒーリングが起こらないもっと大きな問題は、自分が犠牲者だと思ってしまうことです。そして、そういう人に限ってというか、そういう人の中で、ものすごくスピリチュアルな本を山のように読んでいる人がいるようですね。
スタッフ
なるほど。
クリスティン
実は、そういう人たちのヒーリングの方が難しいことがあります。
スタッフ
そうですか、変に基礎知識があるからですかね(笑)。
クリスティン
そうではないのです。対局化してしまっているのですね。私は非常に霊的に進化した人物だけど…、しかし、あいつはみたいな感じで後ろ指を指すわけですね。嫌いな相手こそ一番偉大な教師なのに、そこからうーんと遠くに離れてしまうのです。本人の頭の中で、私は非常に進んでいるというストーリーが出来上がっているわけです。
スタッフ
なるほど。
クリスティン
あるいは、「あのような暗いエネルギーの人とは、会いたくないわ」みたいなことで。その暗いエネルギーは、実は本人の中にあるのです。また更には、これが私のカルマなのよと言いながらも、その人のこととはまったく関係がないような様子で言う人もいますね。
私はチャネリングをするようなマスターで、自分自身のワークをしたことがない人って会ったことがありません。
スタッフ
なるほど。そのコンセプトは日本の神道の中にも表されていると思います。日本の神道って宗教と言えば宗教ですけど、御神体がありません。神社に行くと御神体の変わりに何があるかというと、鏡があるだけで、そこに拝みに行くと自分の顔を見ることになるわけです。
クリスティン
それは、とても素晴らしいですね。
スタッフ
最後に、クリスティンさんは最近、乳癌になられて、セミナーの中でそのことをお話なさっていると伺っています。非常にオープンにご自分のことをお話になっていますが、それは、ほかの人がそこから学ぶことがあるだろうというようにお考えなのだと思いますが。
クリスティン
はい、そうですね。
スタッフ
それで、ご自分がそうなったときに、まずどんなことを考えて、その後どういうプロセスを踏んだか、少し簡単にお話しいただけるとありがたいと思います。
クリスティン
まずしこりを自分で見つけたときに、自分が医師ですから、あ、これはもう乳癌だろうというふうに思いました。とても興味深いなと思ったのが、ちょうどそのころ、女性と乳癌についての本を書き終えたばかりだったのです。そして、このしこりは私に「自分の内側」を見つめなさい、インナージャーニー(内省への旅)をしなさいといざなってくれているのだなと思いました。死ぬかもしれないとか、そういう恐怖はまったくありませんでした。
スタッフ
そうだったのですね。
クリスティン
私は非常に霊界、スピリットワールドとのつながりが強いので、別に死ぬということは怖くありませんでした。それと、私はいかにも癌にかかりそうないい人ですから、その癌気質というのを持っていました(笑)。
スタッフ
癌気質というと?
クリスティン
家族の中でも癌で亡くなった人が数人います。それと、私の魂がつくったものだけが起きます。自分の身に起きたことは、全部魂がつくったことだと思っていました。だから、外から突然何かがやってきて自分がそれと闘うのではなくて、贈り物がきたのだと思いました。とても愛すべき贈り物だと思いました。ものすごく愛されているから、癌になったのだと思いました。
スタッフ
それは誰からの贈り物ですか? スピリットからですか?
クリスティン
私の魂から。
スタッフ
なるほど。
クリスティン
私のスピリット次元での家族は、とても喜んでいました(笑)。お祝いしてくれました。この癌が起きなければ、今までの歩みをやめてこれほど深く自分の内側を見ることはなかったでしょうから、彼らはそれを知っていたので、私が癌になったことをすごく喜んでいました。それと、自分の教え方が、まったく新しい次元に行くだろうなということが分かりました。
スタッフ
そうですか。なるほど。

ハワイでのリトリートの様子

クリスティン

お医者様に会いに行って、生体検査や手術の計画を立てていたのですが、私は「2カ月手術を待ってください、その間にイルカとクジラと一緒に泳いでくるから」と言いました(笑)。

海に入ると、その海がものすごく広い意識のように感じられました。クジラは私にとって、意識の守り手だったのですね、昔から。ですから、海に入った途端に、何かとても賢い祖母に話し掛けているようなそんな感じでした。もちろん泣きもしましたし、怒りもしました。でも、癌に怒ったのではないです。自分はなぜあのような人の振る舞いを許したのか、人からされた対応ですね。それをなぜ自分に許したのか、そのときにどうして自分は立ち向かわなかったのだろうということに、怒ったり涙したりしました。そして、いまだに全員を何とか助けようとしている自分がいるのだなということにも気付きました。

そして、ここ最近のこととしていえるのは、特にリアルに感情が表面化している人が多いように感じます。 人々のあきらめという感情も感じました。この変化にもう付いていかれないかもしれないというような不安を感じます。 そして、自分ではもうどうしようもないので、誰かに助けてもらいたいと思っている方も多いわけですが、 しかし、本当に大切なことは、自分で何とかするすべを学ばなければならないのです。

スタッフ
なるほど。自分の足で立ち、そして、自分自身で変化するすべを身につけ、自分の中に全てがあるということに気付くことが大切なのですね。
本日は、先生のご体験も含めた深いお話しをありがとうございました。
クリスティン
ありがとうございました。